
「きょう修了式でした」と修了証書を開いて見せてくれる。毎日毎日図書館に通って、ほんとうによく勉強していたので、修了証書を見て私もしみじみと嬉しかった。「おめでとう。よくがんばりましたね」。
日本文学の専攻で、日本人もなかなか手にしないような難しい文献を取り寄せたり書庫にこもったりして、3年間の研究の後、博士課程をきょう修了したのだった。奥さんとふたりの息子さんが母国ポーランドで待っている。母国では、とりあえず大学の非常勤講師から始めるそうだ。
先日観たポーランド映画「カティンの森」について、しばらく話が盛り上がった(9月6日の日記参照)。彼もこの映画の意義を高く評価していた。ポーランドという国は、ナチによるホロコーストやソ連の圧力など大国に翻弄された歴史を持つ。
そういえば以前、エスペーロというエスペラント語の店の名前を教えたとき、「私は少しエスペラント語を勉強したことがありま

「お世話になりました」とていねいに頭を下げて店を出るアダムさんを見送ると、空に中秋の名月が輝いていた。

まず、プロームの進行により「貿易ゲーム」が行われた。だいたいふつうは「持てる国」が勝つことが多いのだが、今回はエクアドルが高得点を取る番狂わせで、一同の称賛を得ていた。
そのあと、プロームとトゥマイニがそれぞれの活動を報告。4年間という限られた期間で学業の傍ら活動することの限界、後継者を育てることの難しさなど、学生ならではの共通の悩みが報告された。トゥマイニは、ケニアのママたちと信頼関係を持ってやっているとはいえ、金銭的に頼ってこられることもあり、それを拒否するのかどうするのか、悩むこともあるという。
ちょっと暗い話にもなったりしたが、そのあと気分一新、カフェタイムに移った。エスペーロにあるネパリ・バザーロのミックスマサラで鍋いっぱいのカレーを作って行ったので、みんなでわいわいしゃべりながら食べた。さすがネパールの本格カレーマサラはおいしかった。
同じ大阪大学の中にありながら、これまで横のつながりがなかった学生NPOがつながれたこと、学生と社会人が混ざり合って国際協力について語り合えたことなど、成果の見えたトークカフェであったと思う。