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10月29日(金)エスペーロ開店6ヶ月
2010/10/29(Fri) | お店日記 | page top↑
4月29日にエスペーロをオープンしてから6ヶ月が過ぎた。暑い夏を乗り越え、秋があったのかなかったのか、急に初冬のような寒さだ。

看板(1) 6ヶ月の記念にふさわしく、先日注文していた店の看板ができてきた。吊り看板は前からあったのだけど、車で通り過ぎる人からもよく見えるような置き看板がほしいと思っていた。店の前に置いてみたらいい感じ。このおしゃれな看板をデザインしてくれたのは、ZEKKEIのデザイナー岡本亜美さん。www.hello-zekkei.comエスペーロのチラシも彼女のデザインだ。

看板(2) 6ヶ月の間、いろいろなお客様に来ていただいた。「わぁ、かわいい」「こんな店がほしかったのよ」「これを買うことで私も国際協力できるんですね」「手織や手刺繍や、ほんとうにみごとですね」などなどいろいろな声をいただいた。中には「お店やるのも大変でしょ?」と経営を心配してくださる方もある。そういう方はたいてい商売経験者。

まだまだ力不足ですが、いろいろな人たちに助けられて、これからもがんばっていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

(エスペーロの看板: 左側から見た色と右側から見た色が違います)
10月27日(水)支援よりも貿易を
2010/10/27(Wed) | お店日記 | page top↑
きょうの朝日夕刊トップ記事の見だしは「途上国支援1600億円」。今、名古屋で開かれているCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の中で、菅首相が表明したもので、2012年までの3年間で総額20億ドル(約1600億円)の途上国支援を行うという内容だ。

会議では、食料危機や災害を引き起こす生態系の損失を懸念する先進国と、開発で貧困から脱却したい途上国との対立が激しくなっている。議長国としては、支援の姿勢を強調することで途上国をなだめて、議題への合意を引き出したいというもくろみのようだ。知恵も時間も足りなくて、やはりお金か・・・

この記事を読みながら、DVD『おいしいコーヒーの真実』で語られた次の言葉を思い出した。

アフリカの国際商取引の割合が1パーセント上がるだけで、年間700億円を生み出すことができる。これは、この大陸が現在支援で得ている額の5倍に当たる。

お金をぽんと差し出すことは簡単だが(それはもちろん私たちの税金)、それよりも途上国の製品をより多く買うことの方が、実際効果のある支援になるし、途上国の人々の自立につながる「支援よりも貿易を」は、フェアトレードのキーワードのひとつだ。

10月26日(火)急に寒く・・・
2010/10/26(Tue) | お店日記 | page top↑
今朝のニュースを見ていたら、札幌はなんと吹雪だった。10月26日にこの吹雪はいくらなんでも早すぎだと思う。
1991年から1995年まで、家族で北海道の千歳に住んだことがある。10月中旬になると、綿のスカートをはいたような「ゆきむし」がふわふわと飛び(それはそれはかわいらしい風情のある情景です)、それから3週間後に初雪が降ると言われていた。実際、11月初めに初雪が降り、11月3日の休日にスタッドレスタイヤに履き換えるのが年中行事だった。その後しばらく雪は降らなくて、11月終わりごろから本格的な雪のシーズン到来というわけだ

初めての雪国暮らしはそれなりに楽しく、雪かきも子どもたちと遊び感覚でやったものだが、今それを毎日やれと言われたら、きっと大変だろうなあと思う。雪を積んではロープを引いて雪捨て場に捨てに行くあのプラスチックの用具は、なぜか「ママさんダンプ」と呼ばれていた。今考えると、おもしろいネーミングだ。
店の前の楓
さて、北海道はさておき、きょうは箕面も寒かった。毎朝、店の前の落ち葉掃きをするのだが、掃いても掃いても風が新たな葉を落 としていく。7メートルほどのこの木はたぶん「楓(フウ)」の種類だと思う。これから紅葉しながら毎日葉を落としていくのだろう。

きょうのお客様は、この寒さもあってか、プレゼント用にフェルト商品を選んでくださった。フェルトのスリッパにフェルトのポーチ。どちらもネパールの「サナハスタカラ」というNGOから来ている。「サナ ハスタカラ」は「小さな手工芸品」という意味で、各地に点在する小さな生産者グループと市場を結びつけることを目的として1989年に設立された現地NGOだ。寒い季節にフェルト製品は暖かさを提供してくれる。フェルトのスリッパ履いても暖かいし見ても暖かい。

別のお客様が「毎日こんなかわいいものたちに囲まれてしあわせですねえ」と言ってくださる。そうですねえ。ともすると慣れきってしまいそうになるが、そう言ってもらって、よい物たちに囲まれて生活するしあわせを再認識している。
豆ランチパーティ-w/パレスチナオリーブさん@京都
2010/10/24(Sun) | イベント | page top↑
京都に「楽天堂」という豆やさんがある。http://www.rakutendo.com/index.html
豆やさんだから豆を売っているのはもちろんなのだが、他にもオーガニック・コットンやパレスチナのオリーブオイルなどのフェアトレード商品を取り扱っている。なぜ豆なのかというと、食料危機を深刻化させる肉食を減らして、豆や野菜を主人公にした食事にしようという平和のマインドからなのだ。

豆ランチパーティ その楽天堂さんが、エスペーロの仕入先でもある「パレスチナオリーブ」http://www.paleoli.org/代表の皆川万葉さんを招いて豆ランチパーティを開くというので、テリーとちょうど帰省していた娘と3人で京都まで出かけた。「楽天堂」のお客さんを中心に25名ぐらいが集まった。

「パレスチナオリーブ」は、イスラエルのパレスチナ自治区に住むパレスチナ人を支援するために、オリーブオイルやオリーブオイル石けんなどを輸入している、仙台のフェアトレード団体だ。パレスチナは発展途上国ではないから、アジアやアフリカのフェアトレードとは性格がちがうが、人々は大学を卒業してもパレスチナ人であるがゆえに仕事がなく、二級市民として差別的な扱いを受けている現実がある。皆川さんは学生の頃からパレスチナへ通い、現地の人々とともに良質なオリーブオイルや石けんを作って輸入する仕事に携わってきた。

スライドを見ながらパレスチナの話を聞いた。パレスチナといえばイスラエルとの戦争のイメージでしかとらえられないことが多いが、当然のことながら、現地へ行けば普通の日常生活がある。ただ状況が悪い時は外出禁止令が出て、とたんに非日常になるそうだ。いっぽうイスラエル兵士が悪者かと言うと、戦争以外のところではごく普通のおだやかな人たちであったりするという。

今、イスラエルは高さ8メートルの分離壁を国中に建設して、自分たちをパレスチナの攻撃から守ろうとしているが、この分離壁のせいで、パレスチナの人々はますます分断され、生活の不自由を強いられている。検問所を通らなければ他の地区へ行くことすらできない。 

生まれた時から難民キャンプしか知らないこどもたち。自分たちの国がないということを日本人はどこまで想像できるだろうか。そんな話をしながら、自分たちには何ができるか考えた。抗議のデモも必要なときはあるが、同時に日常的にできること、たとえばパレスチナの現実を人に伝えたり、オリーブオイルを買って支援したりすることだったら、力まずに継続してできることだろうという意見が多かった。 
もちより料理
ランチパーティの食事もとてもおいしかった。楽天堂さんは、もう50回もこういう豆パーティーを開いて人と人がつながる仕掛け人になっている。みんなで持ち寄ったお料理は、豆や野菜などどれもやさしい味だった。みんなでいっしょに食べれば、初めて会った人とでも打ち解けられると思った。
JICAまつり
2010/10/23(Sat) | イベント | page top↑
JICAまつり看板JICA(国際協力機構)大阪に、国際協力を推進する団体が集まって、恒例のJICAまつりがあった。JICAの活動紹介、歌や踊りのステージ、エスニック料理の屋台、各国の品々を売るワールドマーケットなどがあって、エスペーロはワールドマーケットのブース に参加した。

さすがJICAの催し物とあって、フェアトレードを知っている人が多く関心も高かった。インドの山羊革バッグや財布、食品ではチョコレート、チャイ、マスコバド糖などが人気だった。バングラデシュのノクシカタ刺繍には、多くの人たちが賞賛のためいきをもらした。JICA大阪に滞在している外国人JICAまつりブースの姿も多く、バングラデシュの女性が「これは私の国のものです」と嬉しそうだった。 

ブースを出している団体同士の交流も楽しく、近畿大学のフェアトレードサークルの学生さんたちとも情報交換できたし、となりのブース「青年海外協力隊OBOG]のメンバーのひとりはエスペーロのすぐご近所の人だった。

お天気もよく、たくさんの人にフェアトレード商品を知ってもらい買ってもらった。お店の宣伝もできて、エスペーロにとってはほんとうに収穫の多い1日だった。

「Link・森と水と人をつなぐ会」木村茂さん帰国報告会
2010/10/22(Fri) | イベント | page top↑
「Link・森と水と人をつなぐ会」http://www.geocities.jp/link_chiangmai_forest/会長の木村茂さんは、家族ぐるみでタイのチェンマイに移住して、北タイで村人の森を守る活動を支援している。Linkを支援している「マットミー」(タイ語で織物)主催で木村さんの帰国報告会があったので、参加してきた。
北タイの布
Linkは、世界各国の資源争奪によって貧困に苦しむ北タイの人々を支援するため、村民自身の力による村おこし、村民の伝 統技術を活用したハンディクラフトの販売、日本での環境教育などを行っている。エスペーロにはフェアトレードによる北タイの布を置かせてもらっている。草木染の手織りで、ほんとうにやさしい風合いの布だ。

報告会でもらった資料の中から以下の文章を抜粋してご紹介したい。

・・世界各地でたえず起こり続ける争いと貧困。Linkは、そのほとんどの背景に、資源の争奪があると考えています。資源に恵まれた土地に生まれたばかりに、くらしが破たんするまで追い込まれてしまう人たち。一方、それらの資源を使って豊かな暮らしを営む人々。これらの問題は、民族や宗教はもちろん、しばしば国籍や国境を見ていても、理解も解決もすることのできない、ちょっと複雑な問題です。しかし世界はつながっていて、彼の地の問題は私たちの問題であり続けるのです・・・

フェアトレードのチョコレートはなぜおいしいか
2010/10/22(Fri) | 食品 | page top↑
PTチョコレート ピープル・ツリーと第3世界ショップから、フェアトレードのチョコレートが入荷した。

フェアトレードのチョコレートは秋冬限定。なぜかというと、本物のココアバターを100%使用していて、ココアバターは25度以上になると溶けやすいからだ。市販のチョコレートの多くは、ココアバターの代わりに安価で融点が高い「植物性油脂」を使用しているので年中スーパーマーケットに並んでいる。

大豆レシチンの乳化剤はいっさい使わず、手間をかけて長時間練ることでまろやかさを出しているので、遺伝子組み換え大豆の心配もない。 第3チョコレート

原料には、発展途上国の小規模農家が作ったフェアトレードのカカオ豆や砂糖を使用している。もちろ ん児童労働はいっさいない。ガーナやナイジェリアなど西アフリカのカカオ農園では、何十万人もの児童が低賃金で危険な農作業に携わって学校にも行けない状況があり、フェアトレードはそういった児童労働の問題の解決をめざしている。

チョコレートを食べたこともない子どもたちを酷使して作ったチョコレートは、ほんとうは苦い味なのかもしれない。それを私たちは知らないで甘い甘いと言って食べてきたのかもしれない。これからは安心してフェアトレードのチョコレートを食べたいと思う。

(ピープルツリーのFTチョコレート:オーガニック・ビター、ミルク、ヘーゼルナッツ、オレンジ、ホワイト・クリスピー、レーズン&カシューナッツ、シナモン、コーヒーの8種。50g各290円)
(第3世界ショップのFTチョコレート100g:ビター483円、ヘーゼルナッツ504円、ココナツミルク577円)

10月20日(水)かなしくなること
2010/10/20(Wed) | お店日記 | page top↑
エスペーロのお客様は、たいてい明るくて気のいいお客様が多いのだけど、たまにかなしくなるお客様もある。

まず、だまって入ってこられる。「いらっしゃいませ、どうぞ~」と声をかけても、こちらを見ない。店の人と関わりたくないオーラが出ている。少し店内を見たあと、まただまって出ていかれる。私の「ありがとうございました」の声だけがむなしく響く。

エスペーロのようにせまい店内では、だまっていることの方が居心地悪いと思うのだけど、スーパーマーケットや大きな店舗に慣れてしまって、無言の買物がふつうになっているのだろうか。おそらく、そんなお客様に悪気はないのだろうけど「こんにちは」とか「ちょっと見せてくださいね」とか、ひと声かけるだけで、おたがいにとっても安心すると思うんだけど・・・

そう、あいさつはおたがいに「悪意はないよ~」という気持の表現ではないでしょうか。
ねんどのパック
2010/10/18(Mon) | ボディケア製品 | page top↑
ねんどパック エスペーロの商品はほとんどが海外からのフェアトレード商品だが、ボディクレイの「ねんど化粧品」は例外で、日本でつくられている。化学品でない自然のものをというフェアトレードのコンセプトから、フェアトレード店で取り扱われることが多い。ねんどの吸着性が汚れを取り除き、保湿性が肌の乾燥を防ぐので、ねんどは化粧品としてもすぐれているのだ。

商品として売るためには、私自身もいくつか試している。日焼け止めクリームを化粧下地として使っているし、歯磨きはねんど歯磨きだ。いずれも使い心地がよくて気にいっている。それに加えて、きょうからねんどパックを使い始めた。

実は長い間、もう30年ぐらい前から、Y野A子社のねんどパックを使ってきた。クウェート滞在の強烈な日差しでできたシミを消してくれた経験もあって、ねんどパックには絶大な信頼を置いているので、ボディクレイのねんどパックも同じようにすぐれものだろうと期待している。いつもろくろを回してねんどを扱っている陶工さんの手がすべすべしていること、『シートン動物記』に「熊が泥の中をころがって傷を癒す」場面が出てくることなど、ねんどの美肌効果についての説得力ある説明も聞いたことがある。

きょう、ボディクレイのねんどパックを使ってみたら、ひんやりとして気持ちよかった。透明感があって、ねんどというよりもジェルに近い。5分ほどおいて水で洗い流すだけ。しっとりしていい感じだ。しばらく自分で使ってみて絶対の自信が持てたら、みなさんに大いに宣伝したいと思っている。1回だけ使ってみたい方には、おためしパック(105円)もあります。(ねんどのパック 1575円)
フェルトのブーツ
2010/10/16(Sat) | 衣類 | page top↑

フェルトブーツ(短)  ネパリ・バザーロのフェルトブーツは、かわいいだけでなくとても暖
かい。 フェルトブーツ(長) 羊毛100%で裏底にゴムを張った外履き用。

ショートは外側にポイントのデザイン。
ロングは上の部分を折れば二色のショートブーツにもなるすぐれもの。
革のブーツもいいけれども、時には服装に合わせてこんなほんわかしたフェルトブーツもとってもおしゃれ。 すっと足が入って、ぽかぽかと暖かい。
 
寒い日でも街へ出るのが楽しくなりそう。でも、雨の日だけはお休みさせてくださいね。
(フェルトブーツ ショート7350円 ロング7875円)

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