豊中市の千里中央にある「コラボ」(千里文化センター)で「コラボまつり」が行われている。「コラボ」の中には市民ボランティアが運営する「コラボカフェ」があって、まつりの間いろいろなテーマでイベントを行っている。きょうはテーマが「フェアトレード」の日で、エスペーロもゲストスピーカーとして参加させてもらった。
まず、世界の子どもたちを児童労働から守るNGOのACE(エース)が制作したDVD『おいしいチョコレートの真実』を鑑賞。カカオ農園に駆りだされる子どもたちは、過酷な労働で健康的な発育を阻害され、学校へも行けず、ましてやチョコレートなどは食べたこともない。
そのあと、フェアトレード店の店主として、私がフェアトレードについてお話させていただいた。開店して半年もたたない私がお話しするのもおこがましいのだが、なぜフェアトレード店を始めようとしたのかというあたりから聞いてもらった。ずっとさかのぼると、フェアトレードにつながる端緒として、20年ぐらい前に読書会で読んだ犬養道子著『人間の大地』(中央公論社)があったと思う。さまざまな形で現われる「南北問題」、そしてそれは知らないではすまされない自分とつながる問題であること。ぜひいちど読んでいただきたい一冊だ。
フェアトレードの絵本『おかいもの ちょっとかんがえてみて』を読んでもらったあと、参加者でいろいろと話した。ある方が「フェアトレードがチャリティーではなく対等な立場のものであるなら、フェアトレード店もちゃんとビジネスとして儲けがでなければいけないんじゃないですか」と痛いところを突かれた。そのとおりだ。エスペーロももうちょっと企業努力が必要なところだ。
きょうはフェアトレード製品の販売もさせていただいた。さすが千里中央は立ち寄る人の数も多く、おかげさまでひとつひとつ説明しながら、多くの雑貨や食品をお買上げいただいた。感謝。