
ここ数年、年末は京都の錦市場か大阪の黒門市場へ買出しに出ている。今年は娘と待ち合わせて錦市場へ。箕面を出る頃から 雪が降り始め、阪急沿線はずっと雪降り、京都は屋根も道路も真っ白の雪化粧。

エスペーロも4月に開店して以来、小さな失敗を重ねながらも楽しく8ヶ月がすぎました。その間、みなさまからは心強い応援をいただき、ありがとうございました。まだまだ未熟な私たちですが、新しい年もどうぞよろしくお願いいたします。新年は1月3日から営業いたします。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいね。
初めてのことで、午後になっていいかげん疲れた頃、タイミングよくなつかしいご夫婦が通りかかって店に寄ってくださいました。今から10年前、私たちがバリに住んでいたとき、ジャカルタで結婚式を挙げられ、私たちも出席した仲です。久しぶりに話がはずんで疲れも吹き飛びました。
何とか棚卸も1日で終わって、きょうはやっとこさ年賀状つくり。
そんな時、アメリカから嬉しいmixiが届きました。以前、北海道まで商品を送った話を書きましたが、今回はもっと遠くアメリカまで送りました。ハンド・イン・ハンドという3連の指輪です。それがYさんのもとへ無事届いたそうです。Yさんのmixi勝手にご紹介しちゃいます。


素朴なシルバーのリングなのですが、三連になっていて、よーく見ると 人が握手をしているデザインになっています。
で、“3連”でしょ? 手と手でまず2連ですよね?
もう一本に何が隠れているかと言うと…ハート

つまり、ハートを二つの手で握っている形になっていて、普段はハートは手で完全に包まれているので見えません。
テリーさん、クリスマスに間に合わせてくれてありがとう
テリーさんのお店では、フェアトレード雑貨等を取り扱っていますが、これまた素敵な、手作りの味のある、でもって可愛いクリスマスカードと一緒に送ってくれました。
ちょっと前のフェアトレード製品って、作りの雑なヘタするとビンボー臭い(相変わらずクチ悪っ!)商品を、後進国を支援するという大義名分のもとに“買ってあげてる” 的な気分を感じなくもなかったけど、ちゃんとしたところのものは、しっかりした ものを扱っていて、決して安くないことの方が多いけど、それでも買い手が欲しいと思ってその金額を支払うイーブンの関係なんですよね。
Yさん、ありがとうございました。エスペーロの商品が遠いアメリカで喜ばれていると思うととても嬉しいです。
◇変わらぬ姿で知人と再会
南米ボリビアの先住民女性で、今年1月に生産開発相に就任したアントニア・
ロドリゲスさん(62)が11月、国際会議出席のため初来日した。女性と先住
民の地位向上のため、伝統手工芸品の公正貿易(フェアトレード)を進め、外国
から来たボランティアの若者を自宅に下宿させてきた「肝っ玉母さん」。今回、
日本人の元下宿生たちとも再会した。
ボリビアは37の多様な民族から成る国。旧宗主国のスペイン系住民が富裕層
に多く、先住民は歴史的に虐げられてきた。06年に先住民出身で初の国家元首
となったモラレス大統領は、男女間と民族間の平等を重視し、2期目の内閣20
人のうち半数に女性を指名。ケチュア族のロドリゲスさんはその1人。国会議員
ではないが、社会運動をけん引した力量を買われての大抜てきだった。
ロドリゲスさんは女手一つで息子3人を育て上げた。ボリビアの離婚率は高い
。先住民には文字を持たない民族もいて、識字率の低さが貧困に輪を掛けている
。そこで、夫に捨てられ教育も受けていない母親らを首都ラパス郊外の自宅に集
め、アルパカ織物などの協同生産団体を設立。スペイン語の識字教育も広めた。
89年、当時NGOのボランティアとしてロドリゲスさん宅に下宿していた大津
市の大学職員、下村泰子さん(50)は「ぬれたおむつの臭い」を覚えている。
母親らは裸電球の下、土間に広げた風呂敷に座り、乳飲み子を抱えたまま毛糸を
編んでいた。
団体はその後20年かけ、公正貿易の販路を欧米に開拓。下村さんの翌年に下
宿した千葉市の会社員、高橋由子さん(38)は先月、東京で再会したロドリゲ
ス氏が大臣になった今も、つましい民族衣装のままだったことにほっとしたとい
う。
高橋さんを娘と呼ぶロドリゲスさんは「ユウコ、トラバッハ(働け)」と尻を
たたき、風呂敷いっぱいのセーターやマフラーを土産に置いていった。ボリビア
の毛織物は“温かい”。高橋さんや下村さんはその理由を知っている。【朴鐘珠
】
毎日新聞 2010年12月24日 東京朝刊
先住民族出身のモラレス大統領が閣僚の半分に女性を指名したというのも驚きだが、大臣になってもなおロドリゲスさんが少しも変わらぬつましさを持っていたことは、かつて世話になった人々にとって嬉しい驚きだったにちがいない。
そう、南米インカの人たちの手による手編みのセーターはほんとうに温かいのだ。きれいに揃ったみごとな編み目なのだが、機械編みにはない温かさがある。そんなセーターを着る時、私たちは「コンドルが飛んでいく」のように、インカの人たちがたどってきた苦難の歴史に思いをめぐらすことだろう。
♪雪がふってきた
ほんの少しだけれど
私の胸の中に
積りそうな雪だった
という歌があったなあ、ちょっと暗い歌だけど。
三好達治という人の詩にこんなのがある。
太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ
私が子どもの頃、中国山地の田舎には今の数倍雪が降っていた。夜のうちに雪が降り、朝起きるとしーんとしていて、それで雪が積っていることがわかる。屋根に雪が積もると、父親が屋根に上って雪下ろしをしたものだ。ずり落ちる雪の下敷きになる危険性があったり、雪の重さで障子が開きにくくなったりするからだ。
ぼんやりと雪の思い出にひたっていたら「雪ですね~」とお客さんが入って来られてはっと現実にもどった。

綿100% サイズ 150x240 ¥8820

¥504
今年は店があって「街へショッピング」という機会もないので、街にあふれるクリスマスソングに気を急かされることもない。おまけに12月というのにこの暖かさで、ほんとうに歳末なの?という気分になってくる。
それでもエスペーロにはいつもよりたくさんのお客さまが来て下さる。プレゼント選びの方も多い。クリスマスプレゼントだけでなく、お世話になった方へのちょっとしたお礼など。プレゼント選びはあれこれ迷うけど楽しいものだ。相談を受けることもある。きょうもランバニししゅうのポーチとモン族のししゅうポーチと「どっちがいいかな?」と聞かれたので、ちょうど店内に居合わせた3人のグループに意見を求め、けっきょく今回はランバニししゅうの方が選ばれた。
アメリカではクリスマスシーズンに年間の三分の一の売上げを上げるというほど、クリスマスは一大イベントだ。プレゼントだけでなく、パーティーのための膨大な買物、家々のイルミネーション、パーティに招いたり招かれたり・・・そういうクリスマスを今年はスキップ(や~めた)して、夫婦ふたりだけで静かにクリスマスを迎えようとした家族の物語がある。アメリカのジョン・グリシャムという作家の『スキッピング・クリスマス』(小学館)という小説だ。
アマゾンのデータベースから紹介すると
感謝祭直後のマイアミ。会計士ルーサーと妻のノーラは、ペルーに行ってしまった一人娘ブレアを見送り、クリスマスをふたりで迎えることになった。かねてからクリスマスの狂騒を快く思っていなかったルーサーは、今年はクリスマスを「スキップ」することをノーラに提案する。クリスマス当日から10日間、カリブ海クルーズに出かけようというのだ。だが、この決断は大きな波紋を投げた。毎年頼んでいるクリスマスカードの印刷業者や、クリスマスツリー販売のボーイスカウト、慈善カレンダーを売りに来る警察、慈善ケーキの消防士、パーティーの企画を進めていたルーサーの同僚や社長、ノーラの友人などなど、ありとあらゆる不信の声が上がった。そして一番の軋轢が、町内一丸となってクリスマスデコレーションを飾り付け、今年もコンテスト優勝を狙う隣人たちだった。ところが、数々の嫌みや妨害、プレッシャーをはねのけていよいよ出発というとき、大騒動が…。リーガルサスペンスの巨匠がシニカルに描き出したハートウォーミング・ストーリー。
ところで、きょうの日記のいちばん大事なこと、年末年始の営業時間です。
年末は12月28日(火)18:00まで営業します。
年始は1月3日(月)11:00から営業します。
どうぞよろしくお願いいたします。


シニア・カフェではBGC(Beautiful Generation Club)のおじさまがおいしいコーヒー(100円)を淹れてくださる。きょうはエスペーロのフェアトレードコーヒーを使ってくださった。私のおすすめコーヒーであるネパールの「シリンゲ村物語」が好評で嬉しかった。もっともBGCのKさんによると「愛をいっしょに淹れているから」おいしいのだそうだ。
用事で市民活動センターに来た方や語学講座の帰りの女性たちがコーヒーを飲みながらフェアトレードの話を聞いてくださったり、フェアトレード商品を買ってくださったりした。「楓」の代表の三浦さんはフェアトレードの説明にかけてはベテランで、フェアトレードクイズなどを盛り込みながらの説明がとてもわかりやすい。
先日のイベントで使用したノクシカタを再度展示したので、通り過ぎる人たちも思わず目をとめてながめてくださった。「すごいわねえ」「きれいねえ」と感嘆の声。美しい刺繍によってバングラデシュの生活がいきいきと描かれている。その刺繍のていねいさ、美しさには、頭が下がる思いがする。

シニア・カフェは会社や子育てを終えたシニアの人たちが地域デビューするためのアドバイスや橋渡しなどをしてくれる。いろいろな人に会えておもしろい場所だ。次回のシニア・カフェは1月29日(土)11:00~15:00ということだ。

この苗は「菜の花プロジェクトみのお」からもらった。http://nanohana-minoh.com/
菜の花プロジェクトは、循環型社会を目指す市民グループだ。菜の花を植えて菜種を取り、油を絞って料理に使い、絞りカスは肥料に、廃油は石油の代わりの燃料に使う。そこで排出されたCO2はまた菜の花が吸収してくれるという、ぐるりとひとまわり循環するとてもすぐれた循環システムなのだ。菜の花プロジェクトのネットワークは全国にあって、http://www.nanohana.gr.jp/intro/nyumon2.html みのおは2005年から参加している。畑はもちろん、学校やスーパーマーケットの前や個人宅で菜の花を植え、みんなで持ち寄って搾油し、循環型社会を考える勉強会なども行っている。
エスペーロの前の菜の花はわずか6本の苗だが、ささやかながら菜の花プロジェクトの宣伝をしたい思う。寒い冬を越して来年の春に黄色の花を咲かせてくれることを期待しよう。
商品が入荷する日はいつも楽しみで何をおいてもすぐに段ボールを開けることにしている。ひとつひとつ取りだす時のわくわく感、だれかそばにいたら「ねえ、これ見て見て」とか「かわいいねえ!」とかきっと叫んでいる。きょうシサム工房から届いたランバニ刺繍も、写真を見ただけで注文した私の期待を裏切らなかった。
たとえばこの携帯入れ。色もデザインもさまざまだけど、どれも素朴でかわいくてひとつひとつ手に取ってみたくなる。 他にもポーチ、髪ゴム、ブローチ、ブックカバーが入荷した。値段も安くてびっくり。 ランバニ刺繍とは、シサムの説明を引用すると
ランバニ”と呼ばれる南インドの人々は、西インドのジプシーの末裔でその昔は村から村へ牛と共に塩を運び、旅をしながら暮らしていました。そのランバニの女性たちによって手刺繍されたフェアトレードNGO「Sandur/サンドゥール」のフェアトレード商品の数々。刺繍は、かつて女性が結婚する際の贈り物を飾るものでした。 美しい刺繍は、ランバニの人々が記憶の中で紡いできた旅の風景なのかもしれません。
(ランバニ刺繍携帯入れ¥735、髪ゴム¥420、ブローチ¥420、ポーチ¥1470、ブックカバー¥1470)