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12月12日(日)フェアトレード講演会
2010/12/12(Sun) | イベント | page top↑
フェアトレード講演会看板   日曜日の午後、シャプラニール地域連絡会関西とエスペーロとの共催で、フェアトレード講演会「希望を縫う女性たち~バングラデシュの現場から」が開催された。東は京都、西は西宮や宝塚からもお越しくださって、定員を上回る42名の参加をいただいた。

シャプラニール地域連絡会のメンバーは、バングラデシュに住んでいた人、バングラデシュが好きな人たちが集まって、もうシャプラニール寸劇15年も20年も手弁当でバングラデシュを応援する地道な活動を続けている。学校や地域で講演したり、ワークショップをやったり、バングラデシュへのスタディツアーをやったりしている。

きょうも、連絡会のメンバーの進行で、講演の前にノクシカタをテーマにした寸劇が行われた。大阪の高校生が作ったシナリオで、大阪とバングラデシュの家庭が交互に出てくる設定だ。どちらの家族も貧しいながら一生懸命生きていこうとしているというストーリー。会場の中から8名の方に自発的に役者になっていただいたのだが、いずれも名演技で会場は大いに笑い大いに沸いた。

シャプラニールの内山智子さんの現地報告は、さすが現地の人たちとの密なつきあいがあってこその臨場感あふれるもので、だれもが興味深く聞き入った。バングラデシュの女性にとって、ノクシカタがいかに大切なものであるか。戦争中は大切なノクシカタを土の中に埋めて守ったという。
シャプラニール 内山さん
ノクシカタをフェアトレードすることで生活は改善されているが、それでもなお貧しさは解決しない。中にはノクシカタの仕事をやめて首都ダッカへ出稼ぎに行く人もいるが、ダッカは物価も高いしより大変だ。同じ大変なら田舎で家族いっしょに暮らした方がいいということのようだ。このようにフェアトレードは決して万全ではなく課題も多いが、私たちがノクシカタなどフェアトレードされた商品をもっとたくさん買うことでもっと力になれると思う。

きょうの講演会で、参加者にはバングラデシュがより近い国になったのではないだろうか。私自身にとっても、バングラデシュはいつか訪ねてみたい国になった。

きょうお越しくださったみなさま、ほんとうにありがとうございました。
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