きょうはすごく寒いし、もうお客さんもないかなあと思っていた夕方5時半、「居酒屋が開く6時までちょっと時間つぶさせてえ」とご近所の50歳男性Yさんが入って来られる。「どうぞどうぞ、ごゆっくり」。
「ここの物はどれもいいねえ。なんかいい雰囲気があるわぁ」とフェアトレードのよさをわかってくださるYさん。「そうや、来週職場の若いカップルを食事に誘ってますねん。あの子らに何かプレゼントしたろ」。Yさん、前に来た時もどなたかへの誕生日プレゼントでしたね。人がよいのだ。
そうしている時に「こんにちは~」と女子高校生がふたり。M高校吹奏楽部のふたりは、4月の定演に向けてプログラムに載せる協賛広告集めだ。「メイプルホールの会場費がすごくかかるのに広告がなかなか集められなくて」とふたり。「そんなもん、高校生やのに箕面市も安くしたったらええのになあ」とYさん。「学割ないのん?」と私。
そこでしばし、女子高校生ふたりとおじさんおばさんの会話がはずむ。話は恋愛論にまで及び「あんたらな、彼氏できたらむこうからプロポーズさせなあかんで。オレなんか自分の方から頼んで結婚してもろたから、いつまでも恩着せがましく言われた」。3年前に20年の結婚生活が破たんしたYさんの心底からの恋愛指南だ。「は~い」と高校生。
「いちばん小さい枠になるけど広告出さしてもらうね」と言うと「ありがとうございま~す。来週また原稿を取りにきます」と若者たちはフェアトレードチョコレートをおみやげに家路を急いだ。Yさんも「あっという間に30分楽しませてもらったわ。ありがとう」と、プレゼント用と自分用の小銭入れやキーホルダーを買って居酒屋さんへと向かった。
「ここの物はどれもいいねえ。なんかいい雰囲気があるわぁ」とフェアトレードのよさをわかってくださるYさん。「そうや、来週職場の若いカップルを食事に誘ってますねん。あの子らに何かプレゼントしたろ」。Yさん、前に来た時もどなたかへの誕生日プレゼントでしたね。人がよいのだ。
そうしている時に「こんにちは~」と女子高校生がふたり。M高校吹奏楽部のふたりは、4月の定演に向けてプログラムに載せる協賛広告集めだ。「メイプルホールの会場費がすごくかかるのに広告がなかなか集められなくて」とふたり。「そんなもん、高校生やのに箕面市も安くしたったらええのになあ」とYさん。「学割ないのん?」と私。
そこでしばし、女子高校生ふたりとおじさんおばさんの会話がはずむ。話は恋愛論にまで及び「あんたらな、彼氏できたらむこうからプロポーズさせなあかんで。オレなんか自分の方から頼んで結婚してもろたから、いつまでも恩着せがましく言われた」。3年前に20年の結婚生活が破たんしたYさんの心底からの恋愛指南だ。「は~い」と高校生。
「いちばん小さい枠になるけど広告出さしてもらうね」と言うと「ありがとうございま~す。来週また原稿を取りにきます」と若者たちはフェアトレードチョコレートをおみやげに家路を急いだ。Yさんも「あっという間に30分楽しませてもらったわ。ありがとう」と、プレゼント用と自分用の小銭入れやキーホルダーを買って居酒屋さんへと向かった。

ホットワインマサラの中身はオレンジピール、ジンジャー、シナモン、カルダモン。作り方は簡単で次のとおり。
材料:赤ワイン・・・・・・・・・・・・150ml
はちみつ・・・・・・・・・・・大さじ1
ホットワインマサラ・・・小さじ1
1.鍋にワイン、はちみつ、マサラを入れる。
2.鍋をゆすりながら、弱火で温める。
3.沸騰する直前で火を止め、茶漉しで濾す。
(最初からお茶パックに入れるとかんたんです)
私が初めてホットワインを飲んだのは梅田で毎年行われるドイツクリスマスマーケット。今年の春には旅先のプラハの広場で。ヨーロッパのものと思っていたが、こうして手軽に飲めるとなると、日本の寒い夜にも欠かせない。
ホットワインマサラをはじめ、シナモン、ジンジャー、ペッパーなどのスパイスを栽培しているのは、自然豊かなネパールの奥地。街から遠く厳しい生活を送っている生産者にとって貴重な収入源になっている。
収穫されたスパイスをパッキングしているのは、首都カトマンズのSHS(スパイシー・ホーム・スパイシーズ)という工房で働く女性たち。厳しい経済状態にある女性たちは、ネパリバザーロの協力を得てセービングファンド(将来に備えて積み立てる資金)も始めた。(ホットワインマサラ ¥420 ジンジャー、ペッパー、シナモン 各¥315)

きょう読み終わったのは、有川浩・著『阪急電車』(幻冬舎文庫)。いつもお世話になっている阪急電車は、私にとってもなじみ深い電車だ。この本は、阪急電車の今津線の往復(宝塚~西宮北口)で起こるさまざまな人間ドラマを描いている。
電車の中の人々というのは、基本的に見ず知らずの人々なのだが、その見ず知らずの人々がふとしたことで影響し合ったり絡み合ったりしていくというストーリー。耳に入ってくる会話から生き方が変わったり、かけられたひと言で元気づけられたり、恋が生まれたり・・・
そういうことってめったにないだろうなあとは思うけど、あったらすてきだなあと思うような出会い。人間ってまだまだ捨てたもんじゃないなあという思いにさせてくれる。みんなバラバラに見える電車の中にも何かドラマが息づいているかもしれないと思うと、これから電車に乗る時は人間観察してしまいそうだ。
今年は映画化も決定しているそうで、公開されたら観に行きたいと思っている。
エスペーロに来てくれる若者たちには、なぜか農業志向の人たちが少なくない。以前日記で紹介した「晴苗農園」さんhttp://harenae.exblog.jp/ はすでに実践者だが、これから大学院へ進んで有機農業の勉強をしたいHさん、産直の会社へ就職を決めたWくん、ワインの会社へ就職を決めたIさん、そしてきょうは「農家へ嫁に行きたい」Kさんが来てくれた。
Kさんは12月の「フェアトレード講演会」にも来てくれた。札幌の大学に行っていて、札幌でフェアトレードに出会ったそうだ。北海道は意外にフェアトレードがさかんなようで、年一回大通り公園にフェアトレードの団体やショップが集まって、フェアトレードフェスタが行われている。
Kさんは、もうじき札幌へ戻るのだが、冬休みが終わる前にと、実家のある豊中からエスペーロまで自転車をこいで来てくれた。来春卒業したら、田舎に住んで農業をやりたいのだそうだ。
「晴苗農園さんもそうしたみたいだけど、能勢で1年間農業を学べるらしいね」
「はい、知ってます。でも私、自分で農業を興すんじゃなくて、農家にお嫁に行って農業やりたいんです」
「ええっ、そう。今どきそれは引く手あまたでしょう。この前テレビでも農家の婚活の話やってたけど」
「はい、でも、そういう人たちって30代40代なんですよね」
「そうかぁ、むずかしいね。でも、これからの日本、何らかの政治的状況で食物が輸入できなくなったとき、農家ほど強いものはないよね」
ユニークな若者とのおしゃべりはいつも楽しい。「北海道だと旅費もかさんで大変ね」と言うと、「いえ、舞鶴からフェリーで小樽まで行くので、学割なら片道7000円台で行けるんです」。3等船室での船酔いにも負けずフェリーで20時間旅するバイタリティーがあれば、農家の嫁もやっていけるかな。Kさんがんばって!
Kさんは12月の「フェアトレード講演会」にも来てくれた。札幌の大学に行っていて、札幌でフェアトレードに出会ったそうだ。北海道は意外にフェアトレードがさかんなようで、年一回大通り公園にフェアトレードの団体やショップが集まって、フェアトレードフェスタが行われている。
Kさんは、もうじき札幌へ戻るのだが、冬休みが終わる前にと、実家のある豊中からエスペーロまで自転車をこいで来てくれた。来春卒業したら、田舎に住んで農業をやりたいのだそうだ。
「晴苗農園さんもそうしたみたいだけど、能勢で1年間農業を学べるらしいね」
「はい、知ってます。でも私、自分で農業を興すんじゃなくて、農家にお嫁に行って農業やりたいんです」
「ええっ、そう。今どきそれは引く手あまたでしょう。この前テレビでも農家の婚活の話やってたけど」
「はい、でも、そういう人たちって30代40代なんですよね」
「そうかぁ、むずかしいね。でも、これからの日本、何らかの政治的状況で食物が輸入できなくなったとき、農家ほど強いものはないよね」
ユニークな若者とのおしゃべりはいつも楽しい。「北海道だと旅費もかさんで大変ね」と言うと、「いえ、舞鶴からフェリーで小樽まで行くので、学割なら片道7000円台で行けるんです」。3等船室での船酔いにも負けずフェリーで20時間旅するバイタリティーがあれば、農家の嫁もやっていけるかな。Kさんがんばって!
写真は先日訪れた大阪府民牧場(能勢)のアルパカ。やさしい目をしている。アルパカは南アメリカの高地で飼育されているラクダ科の家畜で、やわらかくて温かい毛がセーターなどに編まれる。
エスペーロにやってくるアルパカ商品は、ペルーとボリビアの国境にあるチチカカ湖周辺に住む女性たちが作っている。貧富の差が激しく、特に学歴の低い彼女たちに安定した職はない。その中で、こうした編み物の仕事は、彼女たちにとって家計を支える大切な仕事になっている。( 12月27日の日記参照)
アルパカ・3wayショール・・・両脇ボタンを留めてボレロ風に。前だけを止めてポンチョ風に。肩にかけてストールやマフラーとしても。無染色、天然のアルパカです。透かし編みがエレガントな装いを演出します。
¥14,700
アルパカ・ノースリーブ・トップ・・・ちょっとしたパーティやフォーマルな装いにもぴったり。
¥18,000→¥10,800
アルパカ・クルーネック―・セーター(男性用)・・・胸元についたアルパカのマークがワンポイントのセーターです。アルパカの中でも一番柔らかいベビーアルパカを使用しているので、軽くてやさしい肌触り。無染色、天然のアルパカです。女性用(白)もあります。
¥13,650
他にも、アルパカのレッグ・ウォーマー、ネック・ウォーマー、帽子などがあります。

新年になって「お金をためよう!」と思った人もいるだろう。エスペーロにいつもママといっしょに来てくれる小学1年生のりかちゃんもそのひとり。最近、お手伝いをすると10円おだちんをもらえるので、10円貯金を始めたそうだ。エスペーロで気になる商品を見つけると「ママ、これは10円何枚で買える?」と聞いている。
写真は山羊革でできた貯金箱。大きな象さんで、頭からおしりまでが20cm。10円玉だといくら入るかなあ?「じゃあ、まず貯金箱を買うための貯金だ」とママに言われて、りかちゃん、なかなか道は遠し。「お手伝いをしながらお金のことも考えてほしいと思って」とママ。そう、小さいころからお金のことを考えるのは大事なことだと思う。100円貯めるのがどれだけ大変なことか。我が家でも子どもが小さい頃、同じようにやっていたことを思い出す。
素焼きのこんなすてきな貯金箱もある。「花の象」という名前で置物としても堂々とした存在感がある。お腹にゴムのふたがつ

山羊革貯金箱(インド) 象(大) ¥1680
馬 ¥1680
象(小) ¥1365
ねこ ¥1365
花の象(バングラデシュ) ¥2400

長坂寿久さんという、日本のフェアトレード学では第一人者の拓殖大学の先生が書かれている『世界と日本のフェアトレード市場』のあとがきの中に次のような文がある。
・・・まして、日本は、世界のフェアトレード市場の1.7%を占めるにすぎない。日本の経済力の大きさからみれば、この市場の小ささは驚きに値する。何故日本はこんなに「社会性」に関する消費力が小さいのかと嘆息することにもなる・・・
また、「ソーシャル(社会的)消費」という言葉の定義を次のように紹介している。
ソーシャル消費とは、世界の人々や次世代への悪影響をできるだけ軽減する消費スタイルであり、フェアトレードの商品の購入や企業の社会的責任(CSR)に熱心な企業の商品の選択など、微力でも、商品やサービスの購入を通して何らかの社会貢献をしたいという気持ちを表す消費スタイルである。
世界同時大不況の中にあっても、個人の欲望だけでなく他人の幸福を考えて商品を購入するという「ソーシャル消費」の概念を持つ人々は日本でも世界でも確実に増えているというのだが、まだ市場の大きさには反映されていないようだ。
長坂さんは最後にこう書いている。
「社会性」を取りいれた消費がいつ日本でも本格化するのか。そうなった時、日本人がほんとうに変わっていくということを認識でき、日本の改革が本格的に始まっていると思うことができる・・・これからのフェアトレード市場の動向が、日本の未来を知る最先端のバロメーターとなっていくと確信している。




2011年はうさぎ年。そこでエスペーロにいるうさぎたちを呼び集めましたら、いろいろ集まってくれました。
うさぎのフェルトマスコット ¥950
うさぎのアイピロー ¥1470
うさぎのスタンプセット ¥1575
うさぎのブローチ ¥1300
うさぎのキーカバー ¥1470
うさぎのブローチ ¥1575
うさぎのスプーン ¥525
うさぎのフォーク ¥525
うさぎのバターナイフ ¥630
うさぎの箸置き ¥100
うさぎのフェルトマスコット ¥950
うさぎのアイピロー ¥1470
うさぎのスタンプセット ¥1575
うさぎのブローチ ¥1300
うさぎのキーカバー ¥1470
うさぎのブローチ ¥1575
うさぎのスプーン ¥525
うさぎのフォーク ¥525
うさぎのバターナイフ ¥630
うさぎの箸置き ¥100


お正月はいかがお過ごしでしたか?元旦は寒い日でしたが、2日は日差しもさす穏やかな日で、私たちも近所の氏神さまへお参りに行ってきました。いつもあれこれ欲張ってお願いしてしまいますが、今年はとくにエスペーロの発展をお願いしてきました。
おみくじを引くと「吉」と出ました。2年ほど前「凶」を引いたことがありますが、とくにこれといって凶らしきことは起こりませんでした。今年は「吉」なのでまずまずです。今ひとつ失くし物があるのですが「失せ物・・・出ずべし」とあったのでちょっと期待しています。
きょうはエスペーロの仕事始め。おなじみのMさんやRちゃんのほか、初詣の帰りの人など初めてのお客様も何組か来て下さいました。
今年1年が穏やかで平和な年でありますように。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。