
今宵、箕面市萱野のらいとぴあ21はアフリカからの風で満たされた。
まずカリンバ(ムビラ、親指ピアノとも言う)演奏の近藤ヒロミさん。木の箱に鉄の棒を何本か留めただけの簡単な民族楽器から、いとも複雑な音楽が奏でられる。親指しか使わないのに。スライドで映し出される素晴らしいアフリカの風景に、スワヒリ語のゆるやかな歌が重なる。

早川千晶さんは、在ケニア20年のフリーライター。ケニア最大級のキベラスラムで、ストリートチルドレンや孤児たちの寺子屋を運営しながらスラムコミュニティの支援を行っている。
両親が亡くなった後、売られたり、虐待を受けたり、路上生活を経験した子どもたちが、それでもたくましく明るく生きている。スライドで見る子どもたちの笑顔は信じられないくらいにうつくしい。「ぼくは何もほしくないけど勉強がしたい」という男の子。早川さんはそんな子どもたちのためにケニアの友人とともに学校を作った。その名はマゴソ・スクール。生徒たちはマゴソTVを作ってキベラスラムのありのままを世界に発信する。彼らが歌う「アフリカ」をぜひyoutubeで聴いてほしい。
http://www.youtube.com/watch?v=Li-3eeJUDOc