
シサム工房さんからの荷物を配達してくれたS急便のIさん。前の職場からの顔見知りだ。いつも息せき切って走り回っているのに、きょうは受領書を受け取った後「ちょっと見せてくださいね」と店内をゆっくりと見て商品を楽しんでくれる。祝日は企業が休みなので比較的ひまなのだそうだ。
商品の説明をするととてもフェアトレードに興味をもってくれて「ただ買うだけじゃなくて協力できるというのがいいですよねえ」。「ほんとはこの財布ほしいけどぼくの小遣いじゃちょっと買えない。売れんように隠しといてください。かみさんと子どもの服はどんどん増えるのにぼくの小遣いいっこも増えへん」とやさしいパパぶり。「またお金貯めてきま~す」とそれでもお菓子などを買って帰っ

お向かいの和菓子屋さん「薩喜庵」さんには朝から柏餅を買う車の出入りが多い。そういえば、去年私も柏餅を買って帰った っけ。その和菓子屋さんから出てきた友人のTさん。この前買ってくれたペルーのチュニックを着ている。オーガニックコットンを天竺編みしたすてきなチュニックだ。「見てもらおうとおもって」。いつもおしゃれなTさんだが、このチュニックもベルトでアクセントをつけてじょうずに着こなしている。「ちょっと写真撮らせて」と写したのがこの一枚。
きょうは店番をしながら「子どもの被曝・労働者の被曝―」(原発震災ニューズリールno.1~no.4のうちno.4) http://america-banzai.blogspot.com/を見る。 現在、福島の子どもたちが20ミリシーベルトという基準の中で生活させられていることを、これまで原発に反対してきた専門家たちは「とんで もないことだ」と言う。20ミリシーベルトというのは放射線を管理する職場で働く大人の基準値であり、しかも子どもは大人の5倍も放射線への感受性が強いからだ。今、各地で原発の学習会が開かれたり脱原発あるいはエネルギーシフトのデモが行われている。戦後生まれの私たちは「なぜ大人は戦争を止められなかったの」と言ってきたが、私たち自身も「なぜ大人は原発を止められなかったの」と後世の子どもたちに言われないようにしっかりと勉強して声をあげていく必要があると思う。(藤本幸久監督「森の映画社」の原発震災シリーズDVDはエスペーロでも置いています)。
子どもたちの生命を守るのは大人の責任だと、こどもの日にあらためて思う。