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5月12日(木)『13歳のハローワーク』
2011/05/12(Thu) | お店日記 | page top↑
13歳のハローワーク(1)お客さんのOさんが『13歳のハローワーク』(村上龍・著、幻冬舎)にフェアトレードのことが出ていたと、その本を貸してくださった。この本は13歳という、言ってみれば子どもから大人になり始める人へ向けて、社会にある様々な職業を紹介する百科事典のようなものだ。でも通り一遍の事典ではなくて、読み物としてとてもおもしろい。

自分に向いている職業を探すために「好きな科目」からのアプローチを試みていて、「道徳」が好きな人の職業のコーナーにフェアトレードが紹介され、ピープルツリーの創始者であるサフィア・ミニーさんのエッセイが登場する。これを読めばフェアトレードのことがよくわかるようになっている。

著者の村上龍さんは「社会貢献と職業」という項でフェアトレードについて説明している。「フェアトレードは世界をより良く変える力をもっています。利益を上げてお金を稼いで大きな家にすむよりも、公正な社会・世界の実現のために働きたいと13歳のハローワーク(2)いう人は、日本にも増えています」。

私は「社会貢献」とか「国際貢献」といった「上から目線」的な表現よりも、ここで村上さんが言っているように「世界をより良く変える力をもっている」という言い方の方が好きだ。ただ、利益を上げることが最優先ではないとしても、ビジネスとして利益をあげないことには仕事が続かないし途上国の人たちを支援することもできない。そこがエスペーロはじめ全国の小さなフェアトレードショップが四苦八苦しているむずかしいところなのだ。

Oさんの家にも小、中、高校生と3人の子どもがいて、中学2 年では自分で職場を探してきて3日間の職業体験をするそうだ。これから無限の可能性がある子どもたちはいいね。村上龍さんが「まえがき」で言っている とおり、好きな仕事は「探して見つける」ものではなく「出会う」ものだと思うので、興味を持っていろいろな事柄や人に出会ってさらに興味を深めるのがいいんじゃないかな。

ヘンプ糸
2011/05/12(Thu) | 雑貨 | page top↑
Fさんのヘンプブレスレット 手芸好きのFさんが「本を見ながら作りました」とヘンプ糸のブレスレットを見せに来てくださる。これからの季節にとっても似合いそうなすてきな自然素材のアクセサリーだ。

ヘンプ糸手芸の本はエスペーロにも2,3冊あって、見ると平結びやねじり結びなど基本的な結び方を教えてくれている。先日も開店1周年のワークショップでストラップを作った。好きな色の糸を選んでストラップの他にもブレスレット、チョーカー、携帯入れなどを結んだり編んだりしてみるのも楽しい。

ヘンプは日本語で言うと大麻。大麻はマリファナとして悪名高いイメージがあるが、実はとても優れた植物。光合成が盛んで CO2を大量に吸収してくれるエコな草なのである。茎は繊維に果実は油や薬としても使われる。
ヘンプ糸(小)

このヘンプ糸、手芸だけでなくギフトラッピングなどにも大活躍する。

(ヘンプ糸各色 50m ¥380)

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