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オリーブオイルせっけん
2011/09/28(Wed) | ボディケア製品 | page top↑
オリーブオイルせっけん 昨日のお客様が「この前もらったオリーブオイルせっけんがとてもいいです。友達にあげたらまた5個頼まれました。私も気に入っています。子どもが肌がかさついてアトピーっぽいんですが、これならしっとりして嬉しい」と言ってくださいました。

私自身もこれで顔、体、髪と全身を洗います。肌に優しくて保湿力もあるので、これから乾燥する冬にはとくにおすすめです。

説明書にはこう書いてあります。「オリーブオイルは、肌になじみやすいオレイン酸、天然保湿成分のスクワレンやグリセリンを含んでいます。この石けんは、地元パレスチナのヴァージンオリーブオイル(一番搾り)を原料とし、香料、着色料などを一切加えずに作っています」

このせっけんはイスラエル占領下のパレスチナからやってきます。イスラエルとの長い戦争状態の中でパレスチナの人々は長い苦難の歴史を歩んできました。昨年チュニジアに端を発したアラブ民主化の動き(「アラブの春」)は、パレスチナにも変化をもたらすでしょうか。現在パレスチナは国連に国家樹立の申請を行っているところです。経過を見守りたいものです。

余談ですが、ラベルの下の方に書いてある絵のような文字がアラビア語です。右から読んで、発音は「サーブーン ゼイト ゼイトゥーン」です。サーブーンはせっけん、シャボンという言葉の語源と言われています。ゼイトは油、ゼイトゥーンがオリーブです。私はずいぶん昔ですがクウェートに住んだことがあるので少しアラビア語がわかります。この美しい文字にあこがれたものです。
(オリーブオイルせっけん 120g ¥420)
9月25日(日)京都
2011/09/26(Mon) | お店日記 | page top↑
ムーレック外観 日曜日、京都へ行ったのはふたつの目的がありました。ひとつは、フェアトレードタウンジャパン主催のセミナーに参加すること、もうひとつはカフェ「ムーレック」を訪ねることでした。

セミナーは午後からだったので、先にカフェ「ムーレック」を訪ねました。http://muelek.coカルナーの会・鳥 2 連m
.金閣寺にほど近い路地を入った町家カフェで、今ちょうどタイのチェンマイのこどもたちの絵画展をや っています。オーナーの野崎さんはまだ若い女性で、かつてチェンマイに7年間滞在する間に、少数民族の貧困問題やストリートチルドレンの問題に出会いました。今は路上生活を卒業して「子どもの家」で自立を目指す子どもたちの作品はエスペーロの人気商品でもあります。

FTセミナーフェアトレードタウンジャパンwww.fairtrade-town-japan.com/は、日本中にフェアトレードを広めていこうという団体です。今年5月にアジアで初めて、日本でももちろん初めて、熊本市がフェアトレードタウンとして認定されました。認定されるためには、人口当たりのフェアトレードショップの数や市議会の決議など、いくつかの条件 があります。熊本市には明石祥子さんというすてきなキーパーソンがいて、フェアトレードショップを経営しながらこの10年近くフェアトレードタウンにするための活動をして来られました。

また、この日のセミナーは、拓殖大学の長坂教授や東京経済大学の渡辺教授など、日本のフェアトレードでは第一人者の方たちの話が聞けただけでなく、交流会でも親しくお話できて得るところが大きかったです。
カンガの帯
この日の京都行きにひとつおまけがつきました。25日は会場近くにある北野天満宮で市が立つ日です。セミナーと交流会の間に 時間ができたので、大好きな市を散策しました。骨董品、着物、植木などの店が立ち並ぶ中を歩いていて、びっくり面白いものに出会いました。この写真です。アフリカのカンガという布で帯を仕立てていました。売っているの?と聞くと反応がよかったら商品化したいというのがこの女性の答えでした。エスペーロにもトゥマイニニュンバーニさんが入れてくれるカンガがありますが、このアイデアを教えてあげよう!と思いました。何でもアイデアしだいですね。




9月22日(木)ドラマのようなお話
2011/09/22(Thu) | お店日記 | page top↑
エスペーロのお客さんも気心が知れてくるといろいろなお話をしてくださいます。

現在70代後半の女性Mさんは若い頃から看護師ひとすじ、後年は看護学校の教師として活躍された方です。家庭では長女として家族のめんどうを見ているうちに結婚の機をのがし独身を通されました。そのMさんが25歳の時のこと。

あるひとりの若い女性が初産で男の子を出産した後、感染症で亡くなりました。入院中から母親に代わって男の子の世話をしていたMさんは、母親が亡くなった後もこの子がかわいくて3ヶ月間お宅へ世話をしに通ったそうです。そして男の子のおばあさまに「この子を私の養子にください」とまで言ったそうです。もちろんMさんは独身です。そうすると、おばあさまは「あなたが家へくればいい」と言われたそうです。つまり後妻さんに入ってほしいということです。

その頃Mさんには心に決めた人がいましたので、後妻さんに入ることはお断りしました。しかし、結局家の都合で心に決めた人との話もなくなりましたので、今になって「あの時後妻に入っとったらよかったなあ」と冗談で笑うMさんです。

その後、男の子の家には新しい奥さんが来られました。Mさんに言わせると「とてもよくできた奥さん」だそうです。そして、男の子が18歳になった日に、Mさんはお宅に招待されました。おばあさまは男の子に向かって「この方が赤ん坊のおまえを育ててくれたんですよ」と話されたそうです。おばあさまがいかにMさんに感謝されていたかがわかりますね。

お話を聞いているうちに、私は何だかドラマを見ているような気になりました。

9月21日(水)「さよなら原発」6万人集会in東京
2011/09/21(Wed) | お店日記 | page top↑
きょう、大学教員のR子さんが福島大学の大学生いえもん君といっしょにエスペーロに遊びに来てくれました。7月に遊びに来てくれて以来の再会でした。彼自身は岩手県大船渡市の出身で、実家は地震では大丈夫だったそうです。しかし、地震後の原発問題で大学生たちは揺れています。大学側は10月からふつうに授業を開始しようとしていますが、学生たちは見えない将来と不安に悩んでいます。

新聞ではあまり報道されていませんが、19日(月・祝)に東京の明治公園で「さよなら原発」集会が開かれ、6万人の人たちが集まりました。日本では沖縄を除けばこれだけの集会は久しぶりではないでしょうか。もっと大きく取り上げられてもよいと思います。

友人がその時の様子を見られる映像を教えてくれました。大江健三郎さんや落合恵子さんのスピーチが見られます↓

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1220

市民団体のスピーチもありました。ハイロアクション(福島原発40年)実行委員会、武藤類子さんのスピーチの原稿を友人が送ってくれましたが、これもまた大変心を打つものでした。その中で武藤さんはこう言っています。

・・・大混乱の中で、私たちには様々なことが起こりました。すばやく張りめぐらされた安全キャンペーンと不安のはざまで、引き裂かれていく人と人とのつながり。地域で、職場で、学校で、家庭の中で、どれだけの人々が悩み悲しんだことでしょう。 毎日、毎日、否応無くせまられる決断。
逃げる、逃げない?食べる、食べない?洗濯物を外に干す、干さない?子どもにマスクをさせる、させない?畑をたがやす、たがやさない?なにかに物申す、だまる?様々な苦渋の選択がありました・・・


大きな原発の犠牲の後になお原発を推進しようとする勢力があることに、武藤さんたちは無力感を感じています。「自分たちは棄てられたのだ」と。でも黙ってはいません。

・・・私たちは今、静かに怒りを燃やす東北の鬼です。

私たち福島県民は、故郷を離れる者も、福島の地にとどまり生きる者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって生きていこうと思っています。私たちとつながってください。私たちが起こしているアクションに注目してください。政府交渉、疎開裁判、避難、保養、除染、測定、原発・放射能についての学び。そして、どこにでも出かけ、福島を語ります。今日は遠くニューヨークでスピーチをしている仲間もいます。思いつく限りのあらゆることに取り組んでいます。私たちを助けてください。どうか福島を忘れないでください。・・・


福島の人たちの声に耳を傾けたいものです。
みのおNPOフェスタ
2011/09/20(Tue) | イベント | page top↑
NPOフェスタ看板  9月18日から9月24日まで、みのお市民活動センターでみのおNPOフェスタが行われています。箕面で活動するNPOが集まって、活動を紹介したり交流したりするイベントです。

18日のブース展示では、15%クラブや菜の花プロジェクトやみどりのカーテン広げ隊のような環境活動のグループ、みのお山野辺の道の会や箕面の山パトロール隊のような箕面ならではの山を守るグループ、アットスクールや箕面おやこ劇場のような子どもに関わるグループなど、本当にたくさんのグループが参加しました。

オープニングでは、まず私たちフラチーム「ロミロミーズ」がエルステージで踊りました。マーケットの陸橋を行く人たちも足を止めて見てくださいました。


楓パネル1エスペーロはみのおフェアトレードの会楓として参加しまた。楓のメンバーでデザイナーのMさんが、とてもいいパネルを作ってくれました。
自由貿易とフェアトレードを対比したパネルです。クイズ形式になっていて「コーヒー豆100g400円のうち農民が受け取る分はいくらでしょう」と質問しています。そしてページをめくるとその答えが書いてあります。



楓パネル2 つまり、自由貿易なら2%の8円、フェアトレードなら20%の79円です。
毎日の生活に身近なコーヒーがどんな仕組みで生産地から消費地まで届いているのか、生産者には適正な価格が支払われているのか、ということを会場へ来た皆さんに考えてもらう機会になったのではないかと思います。




9月16日(金)フェアトレード講演会@梅田
2011/09/16(Fri) | お店日記 | page top↑
 少し遅くなりましたが、おととい梅田で行われたフェアトレード講演会について、ご報告します。

チラシからわかるように、この講演会はパナソニック、龍谷大学、関西NGO協議会の3者が全18回シリーズで行っている「社会貢献・国際協力入門講座」のひとつとして行われました。http://rec.seta.ryukoku.ac.jp/panasonic/

近年、パナソニックのような企業が社会貢献に関わる、いわゆるCSR事業は増えてきているようです。また、龍谷大学のような大学もサテライトキャンパスなどを使って市民講座などを行い、社会とのつながりを持とうとしているようです。そして、そういう時のコラボレートに力を発揮するのが、関西NGO協議会のようなNPOですね。

さて、その講演会、私は15分ほど遅れて着いたのですでに始まっていて、会場は70名の定員を上回る人々で埋め尽くされていました。私自身、これまでいろいろなイベントに関わってきて、人を集める苦労を知っていますが、フェアトレードの講演会にこれだけ多くの人が来ていることがまず驚きでした。

3者共催ということはそれぞれから広報できる、梅田のヒルトンウエストという、仕事帰りにも立ち寄れる絶好のロケーション、参加費無料というのも魅力です。 それに加えて、関西NGO協議会のTさんの話によると、一般の社会人の中にも、社会貢献に関わりたいと言う人が増えてきているのだそうです。

講演の内容もおもしろかったです。福市の高津さんのお話は以前にも聞いたことがあります。その時は「フェアトレードショップはどうやったら売上をあげられるか」というようなショップ向けのお話でした。今回は一般の人たちを対象にフェアトレードの一からのお話でした。それはそれで、自分が人にフェアトレードを伝える時の参考になりました。

最後に、関西NGO協議会のTさんが「みなさんの街の近くにもフェアトレードショップがありますので、一度のぞいてみてください」と言葉をそえてくださったのが嬉しかったです。講演会を聴いた約80名の方には、フェアトレードがより身近に感じられるようになっただろうと思います。
9月14日(水)フェルトグリップはフォークにも使える!
2011/09/14(Wed) | お店日記 | page top↑
フォークにフェルトグリップ お客様から嬉しいメールをいただきました。先日ブログ(9/7)でご紹介したボールペンや鉛筆のためのフェルトグリップですが、それを見たYさんが「これフォークにも使えるかな」と買っていかれたのです。

Yさんのお父様は頚椎の病気をされた後にフォークなどの細いものを握るのが難しいと感じられていました。そこで、このグリップが助けになるのではないかとYさんは考えたのです。

「うーん、ちょっと通らないかな」と言いながら買っていかれましたが、昨日「ぴったりでした」というメールをいただきました。

・・・この前買った鉛筆カバー?!実家で平たい柄のフォークにつけてみたらぴったり!柄が太くなって持ちやすくなったと父親にも好評でした。手の力が弱まったお年寄りのリハビリ用とか 小さい子供さん用にいいかもしれませんよ^-^)/

使い方はアイデア次第ですね。

(写真はYさんが送ってくださった写真です。フェルトグリップ ¥367 ネパールより)
NPOフェスタ(9月18日~9月24日)
2011/09/13(Tue) | イベント | page top↑
IMG_2179.jpg 来週、9月18日(日)から24日(金)まで、みのお市民活動センターで「みのおNPOフェスタ」が行われます。箕面市内で活動するNPOが一同に集まって、それぞれの活動紹介や交流をします。

http://minoh-npo.com/

エスペーロもみのおフェアトレードの会「楓」のメンバーとして参加します。

18日(日)10:00~16:00
パネル展示とフェアトレード商品の販売

19日(月・祝)13:00~15:00
フェアトレードの短編映画を見て、フェアトレードのお茶を飲んで、みんなで語りましょう。バナナペーパーで工作も。

その他にもたくさんのNPOが参加しますのでどうぞ遊びに来てくださいね。

私の所属するフラチーム「ロミロミーズ」はオープニングイベント(10:30からエルステージ)に出演し、23日(金・祝)11:00~12:00のワークショップを行います。フラを体験しに来てくださ~い。
9月13日(火)「ニットプロジェクト」その後
2011/09/13(Tue) | お店日記 | page top↑
東日本大震災後の7月に、第3世界ショップhttp://www.dai3asante.jp/が「ニットプロジェクト」という支援プロジェクトを立ち上げました。避難所や仮設住宅ですることもなく一日をすごしているのはとても苦痛です。そこで、全国からリサイクルの毛糸を集めて、被災者の方たちに作品を編んでもらい、できあがったらそれをまた全国の人たちに買ってもらおうという、仕事づくりプロジェクトです。

この提案を受けて、エスペーロでも皆さんに声をかけて協力をお願いし、たくさんの毛糸をプロジェクトへ送ることができました。ありがとうございました。今回、第3世界ショップの機関紙に、プロジェクトのその後が掲載されていましたので、ご紹介します。

岩手県宮古市の編み物講座に参加されたお二人の紹介がありました。一人はOさんという一人暮らしをされている80代の女性です。Oさんは生徒というよりも先生に近いベテランでした。10年ほど編み物から遠ざかっていましたが、プロジェクトの呼びかけで参加し、いろいろな人たちとの出会いを楽しみにされているようです。リサイクルのセーターなどをほどくところから仕事は始まりますが、昔、南部鉄瓶のふたを使ってほどいた糸をまっすぐにした話など、さすがベテランのお話をされていたそうです。

もう一人の方Fさんは、編み物の経験はこれまでなかったのですが、デザイナーのMさんに基礎から教えてもらって、シュシュなどから作っておられます。本業の介護ヘルパーの仕事をしながら夜勤明けでも参加するほど前向きに楽しんでおられるということです。

被災地に仕事と楽しみをもたらしている「ニットプロジェクト」を、これからも応援していきたいと思います。
9月11日(日)NYから10年、東日本から6ヶ月
2011/09/11(Sun) | お店日記 | page top↑
きょう9月11日は、ニューヨークの同時多発テロから10年、東日本大震災から6ヶ月という節目の一日となりました。

2001年9月11日の映像を見た時のことは、だれもが忘れられないでしょう。私は当時インドネシアのバリ島に住んでいて、家で1人テレビを見ていました。信じられない映像を見て、震えながら職場の夫に電話したことを覚えています。学校からの旅行で隣のロンボク島へ行っていた娘たちは次の日すぐに戻ってきました。このあと何が起こるんだろうという不安をだれもが抱えていたと思います。

あれから10年たったのですね。アフガン戦争、イラク戦争で亡くなった犠牲者は22万人と言います。その大半が民間人です。オサマ・ビン・ラディンを捕まえるために多くの犠牲者が出ました。あれらの戦争はいったい何だったのか、しっかりと検証すべきだと思います。

そして東日本大震災はまだだれの記憶にも新しいところです。まだまだ被災地で苦しんでいる方たちが大勢いらっしゃいます。そしてその人たちに何かしてあげたいと思っている人たちもたくさんいます。NYや東北が人々の記憶から消されないためにも、きょうのような節目にみんなで静かに考えることが大事だと思います。

きょうは、みのお市民活動センターのロビーであった「ほっとコンサート」に行って来ました。友人のNさんが朗読で出演すると聞いていたからです。ロビーに集まった人たちで、まず9.11および3.11の犠牲者の冥福を祈りました。

サークル「ゆう」さんの朗読は、ふだん歌で歌っている「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」などの歌詞をメロディーなしで朗読してくれたのが新鮮でした。

そのあとはピアニストの山田紗耶加さんを中心とした「The Sound Tree」の演奏でした。山田さんが弾いているピアノはなん 被爆ピアノ と昭和10年製造のヤマハピアノです。昭和20年8月に広島で被爆し、持ち主の当時19歳だった明子さんは翌日亡くなったそうです。その後お母様が60年間保存されていたのを、今では修復してこのように多くの人たちに聴いてもらっているということです。「被爆ピアノ」から流れる曲は、平和の象徴として特別の意味が込められているように思いました。

おなじみの唱歌や映画音楽の後は、山田さんの作詞作曲、東日本の人々のエピソードを織り込んだ「ふるさとに愛を希望を」という曲でした。なかなかつらい歌でした。そして最後にみなさんで、と言われた「ふるさと」は、私はつらくてもう歌えませんでした。北朝鮮拉致被害者の時もそうでしたが、3.11の震災以降、この歌ほど歌うにつらいものはありません。

しかしとにかく、きょうは犠牲者を悼む場所と機会を与えていただいて、出かけていってよかったと思えるコンサートでした。
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