
ちなみに代表の片岡勝さんはフェアトレードという言い方がなんとなく「上から目線」に聞こえるので好きではなく、したがって第3世界ショップは「コミュニティトレード」という言葉を使います。
片岡さんの著書『問題解決ビジネス』の中にはいろいろとおもしろい例が出てきます。たとえばフィリピンで穀物を侵食するコゴン草という草を退治するためにこの草で紙作りを開発し、草退治と同時に地元での仕事作りとした例とか、バングラデシュで大洪水が起こると、代金前払いで手工芸品をたくさん買い上げた例とか、フェアトレードの具体例がたくさん紹介されています。
片岡さんはまた、ボランティアでは長続きしない、ビジネスとしてちゃんと成立させなければ、ウィンウィンをたくさん作らなければだめだと言います。

きょうは第3世界ショップとそこに集まった人たち、それに全国8箇所のショップを結んで「コミュニティートレード研修会~コミュニティーに多様な求心力を」が行 われました。スカイプを使ってお互いに意見を言い合うことができます。デジタルインフラの進歩は、わざわざ人が同じ場所に集まらなくても、スカイプのように意見を交換し合える便利な時代をもたらしました。
片岡さんは「3.11以後社会はまったく別のものになった。政府にはもう頼れない。市民が地域で力を発揮する時代だ」と言います。ショップもただ物を売るのではなく、地域が必要としていること、問題となっていることに注目してビジネスをやっていく時代だという、なかなか刺激的なお話でした。

箕面の山を歩く人たちがよく立ち寄ってくださいます。エスペーロの近くに山への道があるのです。時には歩く人だけでなく走る人、自転車の人もいます。すごいですね、山頂の勝尾寺まで自転車ですよ。それも女性。
山へ行く人をながめるだけでなく、自分でも山をながめに行きたいなと思います。
夕方4時半ぐらいがエスペーロの前を通るワ

そうすると窓が大きいエスペーロの店内はよーく見えます。外へ出てどんな風に見えるのか写真を撮ってきました。
「バスの中からよく見えるよ」とか「マネキンの洋服変わったね」とか言ってくださいます。みなさん店の中を見てくれているのだなあと思って、夕方以降はあまり変なかっこう(フラの練習とかラジオ体操とか)はしないように気をつけようと思います。

それで、せまいエスペーロがますますせまくなっってしまったので少し模様替えをしました。
テーブルをひとまわり小さいものに代えました。下の娘が高校生の時に授業で作ったサイドテーブルです。木製なのでエスペーロに初日からすっかりなじんでいます。 おなじみのOさんがさっそく気がついて「あ、テーブルが代わった。いい、いい」と言ってくれてほっと安心。
マネキンさんは中央から奥へ移動してもらって二人が並ぶかっこうになりました。
マネキンとカウンターの間に積んである段ボールは今日届いたばかりの福島のお米です。共同購入しています。今回から新米ですがJA須賀川からは「セシウムは検出せず」という結果を聞いています。たとえ放射線が含まれていても、私たちのように熟年以上であれば食べよう、というのが今回の購入者の共通意識です。
東日本大震災からまもなく8ヶ月になります。テレビや新聞の記事からわかることもありますが、ほんとうは実際に体験した人、当事者のお話を聞くのがいちばん理解が深まると思います。
10月12日の日記でもお知らせしましたが、11月12日(土)に「シャプラニール市民による海外協力の会」http://www.shaplaneer.org/の被災地での活動報告会と村上真平さんの講演会が行われます。ぜひみなさん、話を聞きに来てください。
東日本大震災・活動報告会 & 村上真平さん 講演会
【日時】 2011年11月12日(土)10:00~12:00(受付開始9:45)
【会場】 大阪市立総合生涯学習センター第二研修室
http://www.osakademanabu.com/umeda/
【参加費】 無料
【定員】 70名(要申込・先着順)
【申込方法】 氏名(フリガナ)とご連絡先をご連絡ください。
【申込先】シャプラニール地域連絡会関西・遠藤
E-mail. osaka@shaplaneer.org TEL. 080-4028-6744
村上真平さんプロフィール(福島県飯館村「なな色の空」)
1959年福島県田村市生まれ。70年から有機農業を始めた農家の後継者であったが、82年インドに渡りガンジー・アシュラムに1年間滞在したのをきっかけに海外協力の道に入る。85年からバングラデシュに6年間、96年からタイに5年間、民間海外協力団体(NGO)を通じて自然農業の普及と持続可能な農村開発の活動に関わる。2002年帰国し、福島県飯館村で「自然を収奪しない農の在り方と、第三世界の人々を搾取しない生活の在り方」の探求と持続可能な生き方を目指し、自然農業、自給自足をベースにしたエコビレッジづくりを始める。2011年3月11日深夜、福島第一原発のメルトダウンを知り、12日早朝、飯舘村から避難。現在、三重県伊賀市に在住。

です。
展示、ステージ、屋台、子どもの遊び場、フリマ、抽選会などなど、楽しい企画がいっぱいです。
私はエスペーロ開店前はステージ担当として走り回ったこともありましたが、開店後は今年で2回目のエスペーロ出店です。みのおフェアトレードの会楓のみなさんといっしょに、クスクスカレーライス、チャイ、フェアトレード商品の販売を行いました。
11月というのに暑いぐらいの陽気で、チョコレートが心配になり、あわてて家へ保冷剤を取りに帰ったりしました。フェアトレードチョコレートは乳化剤を使っていないので25℃以上の暑さに弱いのです。
おとなりはおなじみのモンゴルのお店、ロシアのお菓子やメキシコ、ブラジルなどの料理もあって美味しかったです。

きょうは「文化の日」ですがフェスティバルでは 多「文化の日」でした。最後の抽選会も盛り上がったようです。景品としてエスペーロは山羊革バッグやアタバッグを提供しましたが、ゲットした方に喜んでいただいたようでよかったです。
たくさんの友人知人にも会えて楽しい一日でした。カレーとチャイは完売、フェアトレードの商品もたくさん買っていただきました。ありがとうございました。

一度このチョコレートを口にした人はその不思議なおいしさのとりこになります。今年の2月にもこのブログでご紹介していますが、第3世界ショップのスタッフによる紹介がみごとにこのチョコレートを言い表していますので、もう一度ここに転載させてもらいます。
今回ご紹介するのはキケンなチョコレートです。その名は「ウインターチョコレート」。ミルクやビター、ヘーゼルナッツという、味を容易に想像できる名称でもなく、蒼を基調としたパッケージのイラストは美しい冬のイメージを醸し出します。
口に入れたが最後、オーガニックでフェアトレードな清く正しいまろやかなミルクチョコレートが、これまたオーガニックのスパイスと美しいハーモニーを奏でます。わたくしという存在に広がる唯一無二の幸福感。
言語だけで説明しろというのは無理です。ひとかけ食べたらもうひとかけ、心身ともに魅惑の味に浸ってしまい、一枚食べたらもう一枚。そして体脂肪が・・・
どんなにキケンかお分かりいただけましたか? (ウィンターチョコレート ¥682)
(写真と紹介文は「第3世界ショップ」より)