
まず、この黄色いチケットはマルチカードと言いまして、41ドル(約3,500円)ですが、これ1枚あれば1週間、バス、電車、フェリーに乗り放題という、まことに便利でお得なカードです。私たちはこのカードを使って、動物園、植物園、美術館、シドニー大学、ショッピング、ビーチと毎日精力的に歩き回りました。

シドニーと言えばそのシンボル的な存在としてオペラハウスが有名ですね。これはフェリーから写したオペラハウスです。こ の日はまだお天気がよかったので空も青いです。「まだよかった」と言うのは、次の日から雨続きで肌寒く、うん?私たちは夏のシドニーへ来たはずなのに・・・と思う毎日でした。日本を出る時に着ていたニットのジャケットが手離せなかったのです。この天候はだれに聞いてもまったく「異常」だそうです。ツアーで訪れたワイナリーでは、これ以上雨が降ったらぶどうがだめになると心配そうでした。
街の中心はシティと呼ばれて、タウンホール(市役所)は写真のように古く堂々とした建物です。デ


姪の家族が住んでいるのはシティからバスで30分ほどの郊外ですが、毎日バス停まで抜けていく公園にこんなかわいい動 物たちがいるのです。野生のうさぎたちです。街路樹には鮮やかな色をしたレインボー・ロリキートという鳥が花の蜜を吸っていました。動物園に行かなくても街の中に小動物たちが

毎日、帰リ道のスーパーに立ち寄っては食材を買い、夕食を作りました。野菜、果物、チーズなどが豊富でおいしかったです。
なんだかいいことばかり書きましたが、これは日本の方がいいなと思ったのは、交通機関の案内です。バスに乗っても停留所の案内が一切ないのです、表示もアナウンスも。それで運転手さんに「○○へ着いたら教えてください」と頼んでおいても忘れられたりするので、しっかり目をこらして外を見ていなければなりません。この点は日本の公共交通機関の方が、多少うるさ過ぎるとはいえ親切だと思いました。
日本へ帰国する時、シドニーから国内線でゴールドコーストへ行き国際線に乗り換えるのですが、この日はゴールドコーストが激しい雨で飛行機が降りられず、少し北のブリスベンに着陸してしまいました。それで、そこからチャーターバスでゴールドコーストまで引き返すというハプニングのおまけつきでした。このように最後まで天候には恵まれませんでしたが、それでも私たちにとっては忘れられない楽しい旅になりました。

きょうの朝日新聞朝刊の「ひと」欄で紹介された出羽明子さんは、タイのチェンマイで「アーサー・パッタナー・デック財団」の現地スタッフとして働く女性です。そして、この財団からは日本の「カルナーの会」http://www.kdn.ne.jp/~karuna/ を通してエスペーロにも子どもたちの作品がやってきます。

ラリエットや象、鳥のハンギングや子どもの顔のサイフやカードなどは、子どもたちのパワーのような不思議な魅力があって、エスペーロでも人気の商品です。出羽さんのことはカルナーの会のYさんからよくお話を聞いていましたが、こうやって新聞で紹介されると、またいちだんと身近に感じられます。出羽さんが学生時代を経て卒業後も北タイへ住むようになった歴史もよくわかりました。物をつくるということは、職業訓練であるだけでなく、アートセラピーの役割もあって、そこで美術専攻の出羽さんの力が生かせたわけですね。

少数民族や難民の子どもたちが多く、国籍がないために高等教育への進学が難しいそうですが、今回初めて大学に進んだ子どももいて、大きな希望になっています。