
国際協力をキーワードとして、様々なNPO、学生団体、企業、市民グループなどが集まり、活動を紹介したり、ワークショップを行ったり、映画や音楽を上演したり、物販ブースや食べ物の屋台を出したります。
屋台では多国籍のフードが食べられるし、外国人もたくさん参加しています。本当に内容の濃い楽しいイベントです。
今年は私は「フェアトレードタウンにしよう!」のシンポジウムに参加しました。フェアトレードタウンというのは、街ぐるみでフェアトレードの推進を決めた街のことで、具体的には、人口1万人に1店の割合でフェアトレードの店があること、とか、市議会でフェアトレードタウンを宣言する決議をあげることなど、いくつかの条件をクリアーしなければなりません。
昨年、熊本市がアジアで初めて、ということはもちろん日本で初めてフェアトレードタウンになりました。世界で1000番目のフェアトレードタウンです。現在、世界中には1000を超えるフェアトレードタウンがあります。
きょうのシンポジウムのパネラーは、熊本からフェアトレード推進委員会の坂田さん、そしてこれからフェアトレードタウンを目指している名古屋の土井さんと札幌の水上さん、フェアトレードタウン・ジャパン理事の渡辺さん、そしてコーディネーターがフェアトレード・サマサマの小吹さんというメンバーでした。フェアトレードタウンになるまでの苦労話、なってよかったこと変わったこと、フェアトレードタウンになることの意義などが話されました。
それでわかったことは、フェアトレードタウン運動を通して、人権、環境、国際理解に根ざした街おこしができるということでした。名古屋や札幌のような大都市ではそれなりにむずかしい点もありますが、それならまずフェアトレード区でもいいではないかということでした。その点、箕面市は人口13万人ですから、規模の点では取り組みやすいのかもしれません。
名古屋の土井さんはフェアトレードショップの大先輩ですが、きょうとてもいいキャッチフレーズを教えてくださいました。それはこういうのです。「一家に一品フェアトレード商品を」です。洋服などはいつもは買えないけれども、我が家ではコーヒーはフェアトレードでとか、ジャムはフェアトレードで、というふうに定着させてもらうというのです。これなら無理なく各家庭でフェアトレードを取り入れてもらえるかもしれません。
いつもこういうイベントに参加すると、人と人との貴重なつながりができるし、いろいろな人から元気をもらいます。3月にはまた万博の民族学博物館で、フェアトレードの国際シンポジウムがあるという情報も得られました。また前を向いて進んでいけそうです。