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5月31日(木)つばめの雛がうまれた
2012/05/31(Thu) | お店日記 | page top↑
つばめ(20120531) ここ2,3日親鳥が餌を与えているように見えたので気になっていました。きょうは雛の声が聞こえた気がしてじっと観察していましたら、見えました見えました、雛のふわふわの頭の毛が。それも親が餌をやる時に伸びあがるのでかろうじて見えるのです。この写真は薄暗くてしかもガラス越しですからよくわかりませんが、雛の口が開いているのが確認できました。嬉しいです。

つばめは幸運を運んでくれるそうですが、その通り今朝はすてきなお客様を連れて来てくれました。まだ若い女性の方でじっくりと商品を見ておられます。その様子からこういう手作りの雑貨がとても好きな方だとわかります。こういう時は私もじゃまをしないで黙って自分の仕事をしています。

たっぷり30分ぐらいあれこれ見られたでしょうか。いくつか選んだ商品を持ってレジに来られました。「すみません、長いこと見てしまいました。どれもかわいくてかわいくて」。ネットでエスペーロのことを知って池田から車で来てくださったそうです。それも看護師さんの夜勤明けで来てくださったとか。「とても疲れていたはずなのに嬉しくて元気になりました」。そういう言葉を聞く時が店主としては一番嬉しい時です。ラ・カンビータ(ボリビア)のふくろうペンダントはふくろう好きのおかあさんの誕生日に、カルナーの会の革ノートはこどもたちの手押しの判こがあまりにかわいくて2冊、その他にお茶も何種類か選ばれました。「これからお家へ帰って休まれるのですね。夜勤おつかれさまでした」。

昨日ブログで紹介したローマングラスのピアスをさっそくMさんが買いに来てくださいました。いつもブログを読んでくれてすぐに反応してくれるありがたいお客様です。そういえばきのうはMさんのお連れ合いさんが娘さんへの誕生日プレゼント選びに来てくださったのでした。2日続けてご夫婦で。ありがとうございます。

つばめちゃんたちは、これから日に日に大きくなっていくことでしょう。お店のお客様といっしょに観察していきたいと思います。楽しみがひとつ増えました。

明日から5日間バリへ行ってきます。アタバッグなどの商品買いつけとむこうの友人に会うのが目的です。エスペーロは通常通り営業しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ローマングラスのアクセサリー
2012/05/30(Wed) | アクセサリー | page top↑
ローマングラスピアス  ローマングラスという、名前からしてロマンな雰囲気漂うガラスがあります。古代ローマ時代に作られたガラスが交易によって各地に運ばれ、壊れて土に埋もれ、それが近代になって発掘された、そういうガラスです。 およそ1800年前のガラスだそうです。

ローマングラスのローマングラスたる所以は、その「銀化現象」と呼ばれる不思議な変化にあります。土の中に埋もれている間に変化したもので、様々な色や表情があり、ひとつとして同じものはローマングラスブレスレット ありません。

今回シサム工房から入荷したローマングラスは、アフガニスタンから出土したガラスをタイで加工したものです。ピアスとブレスレットとネックレス(43cm)があります。

2年前の夏に入荷した時エスペーロでも話題になったアクセサリーです。その美しさに魅せられて耳に穴をあける決心をした学生さんのことも思い出します。その後なかなか入荷せず待ち望んでおローマングラスネックレス りましたら、今回限定入荷ということですぐに注文しました。

ブルーを基調にした不思議な輝きが夏の風景によく似合います。ローマングラスのアクセサリーを身につけながら、古代ローマに思いを馳せてみてください。

(ピアス¥2,310、ブレスレット¥3,675、ネックレス¥2,625  ローマングラス+天然石)
5月29日(火)サラ再訪
2012/05/29(Tue) | お店日記 | page top↑
雨の日 きょうの箕面は、朝は晴れていたのにお昼頃から突然真暗になり、激しい雨と雷に見舞われました。エスペーロのすぐ近くに落ちたのではないかと思うような落雷が2度ありました。そのあと消防車が2台走り抜けましたから、どこかで火事が起こったのかもしれません。

こんな日はお客様もさっぱりです。福島からのお米が届いたり、ご近所のYさんが新聞を読みに来たり、夕刊配達の人が雨宿りしたりしながら時間が過ぎて行きました。

そんな時「こんにちは~」と入ってきたのは3月のフェアトレードシンポジウムで知り合ったサラです。東京で3ヶ月、インターンとして倫理的消費やフェアトレードについて学んできましたが、いよいよ来週ドイツへ帰国となって、その前にまた訪ねてくれました。今回はフェアトレードについてのインタビューという大事な目的もありました。

この3ヶ月でずいぶん日本語が上手になっていて驚きました。フェアトレード月間の5月は、東京で様々なイベントにも参加し、ショップも訪ねたりで収穫が多かったようです。

インタビューは、フェアトレードを始めたきっかけ、何が売れるか、どうやって宣伝しているか、フェアトレードラベルは意味があるか、客層は、エスペーロという店の名前は、などなどたくさんの項目について話しました。話しながら私も自分の考えがまとまっていくのを感じました。サラはまだ21歳の大学生ですが、ほんとうにしっかりしていてこの先が楽しみです。きょうは嬉しい再会でした。またどこかで会おうねと約束して、テリーが駅まで送って行きました。
5月26日(土)『女たちのビルマ』
2012/05/26(Sat) | お店日記 | page top↑
『女たちのビルマ』 所用で大阪大学のM研究室を訪れた時、ちょうどビルマのアウンサン・スーチーさんの軟禁が解かれた時だったので「これからビルマはどうなるんでしょうか」とM先生に訊ねたらこの本を貸してくださいました。M先生はビルマが専門で、この本の解説も書いておられます。

それから忙しくてなかなか読めなかったのですが、先日読み始めたら引き込まれて一気に読んでしまいました。『女たちのビルマ』(藤目ゆき監修・タナッカーの会編、明石書店)。アジア現代女性史シリーズのひとつです。

冠に「軍事政権下を生きる女たちの声」とあります。私たちはビルマが軍事政権になってからミャンマーと呼ばれるようになったことを知っていますが、現軍事政権を認めない人は今もビルマと呼んでいます。

この本には70名近いビルマの女性の声が集められています。政治囚だったり、活動家だったり、文学者だったり、国外へ亡命した人だったり、中には「わんさかいる女のひとり」だったりします。多くが実名を明かさずペンネームで書いています。言論統制下のビルマからこれだけの原稿を持ち出すのは命がけであっただろうと推測します。

軍事政権だけが甘い汁を吸い、一般の人々、中でも少数民族(ビルマは多民族国家)の人々の人権はないにも等しい。経済は破綻し、教育は遅れ、女たちは内戦で夫や息子を失い、生きようにも生きる術がなく、難民となってしかたなく性産業へ身を落とす女性も多い。しかし、一方で希望を持って粘り強く闘っている女性たちもたくさんいるのです。

私はこういう話を読むと、自分がその国に生まれていたら今頃どうだっただろうと想像します。去年S高校の市民講座でビルマ難民の方のお話を聞いた時、日本がビルマの難民の方を30名受け入れるプログラムのことを聴きました。その方たちは今どうしていらっしゃるだろう、と思います。わずか30人です。ビルマ国内だけで変われないなら、国際社会がもっとなんとかするべきではないでしょうか。

フェアトレード団体でも、とくにSVA(シャンティボランティア協会)http://www.sva.or.jp/ などは、ビルマ難民の支援に深くかかわっています。その人たちの作る手工芸品がエスペーロにも置いてあります。


『おいしいコーヒーから世界が見える』
2012/05/25(Fri) | イベント | page top↑
おいしいコーヒーから世界が見える 箕面市の中央生涯学習センターで行われる春の講座のひとつとして『おいしいコーヒーから世界が見える』が開催されます。

日常生活で何気なく手にしている商品がどのようにして私たちの手に届くのか考えてみよう、という講座で、第一回目はずばり「フェアトレードって何?」です。

6月15日(金)29日(金)7月12日(木)の3回シリーズ。エスペーロ、TIFA(国際交流の会とよなか)、トゥマイニ・ニュンバーニの3団体が報告者として登壇します。また、この講座は大阪大学との連携講座で、大阪大学大学院教授の山内直人さんがファシリテーターとして参加されます。

3回目はこだわりのコーヒー豆を使用しているヒロコーヒーさんがおいしいコーヒーの淹れ方を教えてくださるそうですよ。申込しめきりは5月29日(火)です。会場でお会いできると嬉しいです。詳細は→ http://www.city.minoh.lg.jp/cyuuou/kouza_event/h24haru_coffee.html
5月24日(木)いざというときは女だ
2012/05/24(Thu) | お店日記 | page top↑
奥谷さんの本 この勇ましい副題がついた本を書いたのはWWB(女性のための世界銀行)http://www.p-alt.co.jp/wwb/ 代表の奥谷京子さん。WWBはエスペーロの取引先であるフェアトレード団体第3世界ショップの姉妹会社です。

奥谷さんはこれまで起業セミナーを通して1000人もの女性起業家を育ててきました。これは、その経験から起業の極意を教えてくれる1冊です。

人は誰も生きがいとやりがいを持って仕事をしたい。自分らしい仕事を楽しみながらそれが社会にも役立つこと。でも決してボランティアではなくビジネスとして成り立つことが条件。資金が足りない時はWWBの融資を受けることもできる。

おもしろい本です。私はこれまで第3世界ショップを通してWWBのインターネット講座を受けたことがありますから、型にはまらないエキサイティングな起業のあれこれを教えてもらいました。

私自身はすでに2年前に起業してしまいましたが、それでもまだ学ぶことはたくさんあります。なぜならいったん起業した後もビジネスは常に進化を求められるからです。「右から左へ物を売るだけの仕事ではつまらない」と言われます。「社会とつながって社会を変革していけるような仕事を生み出せ」と言われます。WWBは常に刺激的なのです。

エスペーロでは奥谷さんのこの本を10冊購入しました。1冊1,680円ですがトラストで10冊1万円で購入していますので、マージンなしで1冊1000円で皆様にお分けいたします。起業を考えている方、夢を実現したい方、若くても若くなくても、何かを始めたいと思っている方、きっとおもしろいヒントがみつかると思いますよ。ちなみに、たとえあなたが女でなくても。(『奥谷京子の夢起業塾』 定価1,680円 頒布価格1,000円)
5月20日(日)中村哲医師~ペシャワール会
2012/05/20(Sun) | お店日記 | page top↑
ペシャワール会 私が心から尊敬する中村哲さんの講演会があったので出かけてきました。アフガニスタンでの中村さんの活動を支援するペシャワール会http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/ の主催です。これまで新聞、テレビ、書籍、DVDなどで何度もお目にかかっていましたが、ライブでご本人を見るのは初めてでした。

1984年にハンセン病治療に携わるためにペシャワールに渡った中村さんですが、その後ソ連侵攻で生まれた多くのアフガン難民のために診療所、巡回診察、旱魃対策としての水源確保、農業、学校建設など、人々が生きるための事業を28年間続けてきました。

乾いた大地が緑の小麦畑に生まれ変わるDVD『アフガンに命の水を』は本当に感動的です。病気の治療よりもまず食べられることの重要性を実践した成果です。水路を作るのに、中村さんは現地の人々を雇用します。日本の伝統的な河川技術を学びアフガンで生かします。

中村さんの言葉は私の胸に深く届きます。講演後の質疑応答から。
☆ペシャワールに渡った最初のきっかけは?の質問に「りっぱな医師が人々を助けるために・・・と脚色した物語にされがちですが、実は私は山と蝶が好きで蝶の多いペシャワールに住みたかったのです」
☆アフガンの人たちは貧しくてもなぜ明るく生きられるのですか?の質問に「失うもののない人たちの楽天性です。持ち過ぎないことです」
☆自衛隊がアフガンに入ったことをどう思われますか?の質問に「軍隊が軍服を着て入ってきたら、軍隊に親兄弟を殺された人たちは憎しみを感じます。日本への信頼もくずれる」
☆2008年に伊藤和也さんが現地で殺されたことについて言及しないのはなぜ?の質問に(私はこんな質問をしてほしくないと思いましたが)「話したくないからです。日本人が死ぬと政治的に利用される。死ぬことは死ぬこと。そのまま受け入れてほしい。アメリカ人10人が死ぬと大騒ぎするが現地の人が何千人死んでも大きなニュースにならない。いったい人の命は平等なのか?」
☆健康状態を聞かれて「日本に帰ってくると具合が悪くなる。コレステロールを気にしなきゃいけないし(アフガンでは金持ち以外ほとんど肉は食べない)身体を動かさないから」
☆中村さんはユーモアもあって、患者さんを診ている写真を見せながら「こういう写真を見ると私が医療者だということがわかってもらえる」。「カレーズ(地下水路)は実は枯れるんですよね」(このダジャレはこれまで何回も繰り返されたことでしょう)「国際支援というけれども、私は九州とアフガンしか知らない田舎者です」

きょうの講演会でますます私は中村さんのファンになりました。中村さんと現地の人々による事業は、すべて寄付によって賄われています。それで、中村さんは時々帰国してこうやって支援者に報告し、また新たな支援者を得てアフガンに戻られます。私も遅ればせながらペシャワール会の会員になることにしました。

5月17日(木)エスペーロ・マジック
2012/05/17(Thu) | お店日記 | page top↑
フラバッグ きょう、エスペーロにUさんとHさんが来ていて、私たち3人は8月に参加するシャプラニールのいわきツアーについて話していました。私が「1日目の宿泊はハワイアンズに決まったよ」と言うとUさんが飛び上がって喜びました。聞くとUさんも趣味でフラをやっているのだそうです。それで私たちはフラ友達として喜び合い、カホロだのカオだのフラ用語を混ぜながら会話していました。

すると、ちょうどその時にエスペーロに来ていたふたりの女性が、なにやらこちらを伺っています。「もしかしてフラの話ですか?」「そうそう、あなたたちも?」となって、その偶然にみんな大喜び。彼女たちはフラのレッスンの帰り道だったのです。

それから、どんな曲やってる?とか、笑顔が難しいよね、とか、しばし盛り上がったことはもちろんです。

それにしても、エスペーロではよくこういうことがあります。「類は友を呼ぶ」式の出会いがほんとうによくあるのです。そういうときはその偶然が嬉しくて、私はエスペーロ・マジックと呼んでおもしろがっています。
5月17日(木)独立10周年を迎える東ティモール
2012/05/17(Thu) | お店日記 | page top↑
インドネシアの東に東ティモールという小さな(岩手県ぐらいの大きさの)国があります。2002年5月に21世紀最初の独立を果たしたこの小国がもうじき独立10周年を迎えます。

大航海時代の16世紀以来長くポルトガルの植民地であった東ティモールは、1974年にポルトガルが主権を手放すと独立の気運が一気に高まりましたが、1976年にすぐ隣の大国インドネシアに併合されてしまいます。この時は併合を非難する国連決議が採択されましたが、日本を含む西側大国はインドネシアとの関係を重視してこの併合を黙認しました。

それから長い間、独立を目指す抵抗運動とインドネシア軍による弾圧、殺戮の時代が続きました。インドネシア占領下で殺戮や飢餓により命を落とした人は20万人とも言われています。1998年にインドネシアの民主化運動によりスハルト政権が崩壊すると、東ティモールでも1999年直接住民投票が行われ、約8割の人々が分離・独立を選びました。しかしその後も独立派と反独立派の対立は続き、国際社会の支援の下に2002年5月20日、やっとの思いで東ティモールは独立を果たしたのです。 (地図はJICAホームページより)
カフェティモール
しかし独立後の生活も大変でした。東ティモールへ何度も行っている人に聞くと「何も産業がない」のだそうです。それに独立 してからはインドネシア製品は輸入品になってしまうので、インスタントラーメンひとつとってもひどく値上がりしたそうです。
しかし、「何も産業がない」国で希望はコーヒーです。おいしいコーヒーが採れるのです。エスペーロでもパルシックの「カフェティモール」は人気です。(カフェティモール 粉、豆、200g ¥735)

私は1999年から2003年まで夫の仕事の関係でインドネシアのバリ島(上の地図の「インドネシア」のネの字の上にある島)に住みました。当時もニュースで東ティモールの動きは知っていたものの、その時よりも東ティモールのコーヒーを販売している今の方がこの国を身近に感じるのですから、ふしぎなものですね。

鳥の笛
2012/05/15(Tue) | 雑貨 | page top↑
関西の大学にもフェアトレード団体があります。たとえば、大阪大学にはPROME(プローム)が、神戸大学にはPEPUP(ペパップ)が、立命館大学にはbeleaf(ビリーフ)があります。

鳥の笛1 きょうは立命館大学beleafのしんべえ君がエスペーロに来てくれました。しんべえ君のきょうの目的は彼らがタイのフェアトレードとして扱っている「鳥の笛」を持ってきてくれることでした。「鳥の笛」は北タイの山岳少数民族のお母さんたちが作っている土の笛です。実在する鳥たちをイメージしていますので、ひとつひとつが色も形もちがってほんとうにかわいいです。それぞれの笛には鳥の名前と説明がついていて、それもとっても興味深いのです。鳥の笛2

3cmほどの小さな鳥たちですが、吹くとピーッという高い音を響かせます。ひもを調節してチョーカーから ペンダントまで楽しめるので、あなたの胸で存在感のあるワンポイントになることでしょう。おまけにひとつひとつにかわいい布の袋がついているのも嬉しいですね。

鳥の笛3 ちなみに今エスペーロにいるのはゴシキソウシチョウ、カフリサンコウチョウ、ヤマキヌバネドリ、アオヒタキ、ヒメフクロウなどです。聞いたこともないような鳥たちですが、ぜひ会いにきてくださいね。

(土の鳥笛 北タイより ストラップ小袋つき ¥1,300)

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