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7月12日(木)マネキン
2012/07/12(Thu) | お店日記 | page top↑
かつて服飾関係の店で働いていた友人が「どんな物が売れた時が嬉しい?」と私に聞いたことがありました。その時、私は少し考えて「なかなか売れなかったものが売れた時」と言いました。長く売れなくて少しやっかい者を見る目で見ていたのが売れたとたんに「やっぱり見る人が見たらいいのよねえ」などと現金に考えてしまう自分がいます。でもある時、ネパリバザーロのスタッフの方にこう言われたときには軽いショックを受けました。「私たちはどんな商品も必ずお客様との出会いがあると信じて待っています。そして売れた時には心の中でバンザイ!と叫ぶのです」。商品をそこまで信じてやれない私はなかなか薄情者だと自分で思います。

それから友人に「マネキンに着せていたものが売れた時も嬉しい」とも答えました。エスペーロには2体しかマネキンがいませんから、これぞ!と思うものを着せます。この着せ替え作業はなかなか楽しい時間です。

火曜日にピープルツリーから商品が入荷してその中のひとつ、アローコットンで編んだ白いトップがとてもすてきだったのでシサムの木版プリントスカートと組み合わせてマネキンに着せました。窓ガラスを通して外からもよく見えます。これは絶対気に入ってもらえると自信がありました。すると2日後のきょう、エスペーロに入ってきたお客さまがまっすぐにこの白いトップに向かわれました。そして一目ぼれで買ってくださったのです。やったーと心の中でバンザイしました。

マネキンのトップが売れてしまったので、また着せ替えをしました。スカートはそのままにして、それに合うコーラルレッドのタンクトップを着せました。ウエストにはボリビアの木の実のベルト。すると次のお客様がそのタンクトップとベルトの両方ともお買上げくださいました。やったー。

こんなに続くことはめったにありませんが、コーディネートが当たり!だったきょうはとってもいい1日でした。写真を撮っておかなかったのが残念です。
7月11日(水)オリンピックとフェアトレード
2012/07/11(Wed) | お店日記 | page top↑
まもなくロンドンオリンピックが始まりますね。オリンピックに高校野球に、今年の夏はまたいちだんと熱い夏になりそうです。

さて、そのロンドンオリンピックとフェアトレードの関係について、嬉しい情報を知りました。期間中オリンピックの全会場でフェアトレード認証を受けた飲み物や食べ物が提供されるのだそうです。以下、フェアトレードラベルジャパンからの情報を引用します。
ポスター
2012年ロンドンで開催されるオリンピックとパラリンピックでは、途上国の自立支援のために、すべての開催地域でフェアトレード認証のコーヒーや紅茶、チョコレート、砂糖、バナナ、ワイン、オレンジが提供されます。

オリンピック開催中の6週間でウィンドワード諸島およびラテンアメリ産のフェアトレードバナナ1000万本、フェアトレード紅茶750万カップ、フェアトレードコーヒー1400万カップ、ベリーズ産の砂糖1000万袋が提供される見通しです。

また、推定で124,000ユーロものフェアトレードプレミアム(奨励金)が途上国に送られ、その資金は、学校、スポーツ場、浄水タンクや病院の設立など、地域の発展や環境・経済発展プロジェクトに役立てられます。

バナナ1000万本ってすごいですね。選手団はもちろんのこと、オリンピックを観ている世界中の人たちにもこのことが知られるといいなと思います。オリンピックはスポーツを競うだけでなく世界の国々に思いを寄せるイベントであってほしいですね。

それにしても、さすがフェアトレード先進国イギリスならではの心意気です。

(写真はフェアトレード・ラベル・ジャパンのポスター)


東北支援コーナー
2012/07/06(Fri) | 雑貨 | page top↑
吊るし飾り1ドンドン英語のクラスメートであるkazunariさんとtoshiくんがエスペーロに来てくれて、東北支援のための商品について相談しました。 kazunariさんは車いす利用者ですが、車も運転しますし、車いすマラソンの選手でもあります。

kazunariさんは「NPOパラリンピックキャラバン」 http://www014.upp.so-net.ne.jp/paracan/paracan の大阪スタッフで、東北で風船バレーボールのイベントをやっていくうちに、仮設住宅の人たちが和飾りやストールなどを作っているのに出会いました。
吊るし飾り2
今彼はそれらの商品を大阪でも売れないかと模索中で、すでに 何店かで置き始めていますが、このたびエスペーロでもいくつか預 かることにしました。 デザインやパソコンのスキルがあるtoshiくんはそれをビジネスに乗せるためのノウハウをいろいろと提案してくれます。

和布の吊るし飾りはひじょうに高い技術と手間を必要とします。8つのパーツに吊るし飾り3はそれぞれ深い意味があり、たとえば風車はよい風が吹きますように、たとえば猿ボボは苦難が「去る」、くす玉は厄除け魔除けです。来週からイタリアの友人を訪ねるtoshiくんは、こういうのはきっと外国人にもっと喜ばれる、とさっそくいくつか選んで持っていく ことにしました。ストラップやブローチなどの小物もあります。

また、気仙沼の仮設住宅で編まれたコットン手編みストールは、きれいな色で夏でも着け心地がよいストールです。仮設住宅の人たちは、みんなで集まっておしゃべりしながら手を動かし、ひきこ気仙沼ストールもりにならないようにお互いに助け合っておられます。

こういう商品を買うことは被災地の人たちを忘れないよ、ということであり、また、kazunariさんのように障がいを持った人を支援することにもつながります。

(吊るし飾り 90cm ¥13,000、スト―ル¥1,000、ブローチ¥600、ストラップ¥600、シュシュ¥500)
7月3日(火)7月の始まり
2012/07/04(Wed) | お店日記 | page top↑
大事な友人のとつぜんの訃報を聞いて、なかなか受け入れられないでいます。次の連休にはいっしょにコンサートに行く予定でした。私の誕生日祝にと彼女が誘ってくれたのでした。息子さんが彼女の持ち物からそのことを知ったらしく電話で知らせてくれました。60歳を過ぎると、当然のことながら周りの人々の死を経験することが多くなります。近い人だったり遠い人だったり距離は様々ですが。こういう時に宗教を持つ人は人の死をどう受容していくのかな、と考えます。

そんな気持ちの中でも日常生活はいつもどおりです。私が死んだ時も同じように周りの人の日常は続くはずです。それはそれでいいと思います。そうでないと人は生きていけませんものね。

そんな私の気持ちを紛らわしてくれるように、きょうはめずらしく一度に4人のお客様がエスペーロに滞在するという時間がありました。エスペーロ店内でこの人口密度になりますとかなり温度が上がるので、私は急いで冷房をつけました。みなさんばらばらのお客様でしたが、その中で2人のお客様がつながりました。関心の共通するところがあったらしくお互いに情報を交換されていました。

きょうはかなりまとまった雨も降って、エスペーロのゴーヤはぐんぐん伸びています。
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