

農村で女性たちの協同組合が結成され、特産品であるジュート(黄麻)を利 用した手工芸品を作りましたが、それらの製品を買い上げ日本で販売したのがシャプラニールのフェアトレード活動の始まりです。当時はまだフェアトレードという言葉もありませんでしたから、シャプラニールはまさにフェアトレードの草分け的な存在であると言えるでしょう。ジュートの手工芸品は品質も向上し今でもシャプラニールの目玉商品となっています。また、ノクシカタのタペストリーもみごとです。
シャプラニールの活動が特徴的なのは、全国に地域連絡会という市民のグループがあって、シャプラニールの全体の活動を支えていることです。それぞれ地域での活動も行っていて、大阪にはシャプラニール地域連絡会大阪があります。

40年間活動を続ける間にはたくさんの苦労もあったことと思います。すごいなあと思います。シャプラニールのキャッチフレーズは「遠い」を「近い」にという言葉です。その説明はこうです。私たちは、南アジアの人々が直面する課題を「遠い」ものではなく、自分たちの課題として受けとめ、同じ地球に生きる、ひとり一人の「身近」な取り組みによって世界を変えるきっかけをつくります。
来月10月27日(土)と28日(日)には東京港区増上寺で40周年のビッグイベントが行われますので、関東方面の方はぜひ参加してみてください。詳細は http://www.shaplaneer.org/

タグには次のように書かれています。
自立を目指す北タイ、チェンマイ県チェンライ県のストリートチルドレンが作りました。これらを製作、販売することで子ども自身が自分たちの価値を見直すことにもつながっています。
ひとつとして同じものはなく、不思議な魅力を持っています。そしてなぜかアート系のプロの方の心をキャッチするようなのです。
先月、知り合いのデザイナーAさん(男性)がこのサイフに目を奪われ、2つ連れて帰られました。ひとつはプレゼントにということで包装しました。
その1週間後に私は別の友人Bさんに会いましたら、彼女が「エスペーロさんからのプレゼントをもらったんですよ。フェアトレードの店で買ったと言われたからもしかしてと聞いたらやっぱりエスペーロだった」と言われました。私はAさんもBさんも知り合いですが、AさんとBさんがつながっていることは知らなかったので、へーっ世間は狭いねえと驚いたのでした。そして嬉しいことに、Bさんはこのサイフの良さがとってもわかる人なのです。だからAさんもこれを選んだのでしょう。

もうひとつ、これはどうでしょう。タマリンド人形です。思わず笑ってしまいませんか?タマリンドは日本ではなじみがありませんが、 南国の豆科植物で、豆の形がちょうどこんな風にカーブしているのです。私がバリに住んでいる頃には「ガルシニア茶」というタマリンドをお茶にしたものがスーパーに売っていてダイエットに効くと言われていました。タマリンドの人形を作るという発想が子どもならでは、ですね。お部屋に飾ったりバッグにぶら下げたりしたら和むと思います。
(こどもサイフ 10cmx11cm ¥700、タマリンド人形
約14cm、ひも部分を入れると21cm ¥500)

それで私もこの本を図書館で借りて読んでみました。とてもよい物語でした。
小学5年生の周二の家は酪農家。ある日とつぜんガーナからの農業研修生エリックさんがホームステイすることになる。周二は最初はとまどうが、勤勉で明るく優しいエリックさんとすぐに友達になる。ある日エリックさんの写真の中にカカオ農園で働く小さな子どもたちの写真を見つける。「たくさんの子どもたちが学校へ行かないで働いています。子どもたちが学校へ行けるようにしたい。農業の指導者になってたくさん食べ物を食べられるようにしたい」というエリックさんの言葉を聞いて、周二やお母さんは初めてガーナの現実を知る。
この物語は家族の物語でもあります。中学生のお兄ちゃんの一樹は反抗期真っ最中。なかなか心を開きませんが、エリックさんのあきらめない声掛けでしだいに心が溶けていきます。農業後継者の問題もあります。お母さんがフェアトレード・チョコレートを食べながら言います。「自分の生産したものをきちんとしたねだんで売ることができるって、よその国だけのことではないのよ。わたしたち日本の農家にとっても、ものすごくだいじなことなの」。
作者の堀米薫さんの実家はちょうどこのような酪農家でエリックさんも実在の人物のようです。
(作:堀米薫 絵:小泉るみ子 そうえん社)

店の名前をエスペラント語にしたことでエスぺランチスト(エスペラント語を話し普及に努めている人たち)の方たちとお知り合いになることがあります。きょうはその一人である友人のY子さんがSファミリーとともにエスペーロに来てくださいました。
箕面市にお住いのSさんご夫妻と東京にお住いの長女さん、そしてニューヨーク在住で現在帰国中の妹さんです。とても仲のよいファミリーで全員がエスぺランチストなのです。「子どものころから両親が話していたから自然に」ということでした。
先日は豊中市国際交流協会のイベントで仲間とともにエスペラント語の歌を披露されたそうで、きょうはその歌をエスペーロの店内で歌ってもらいました。平原綾香の「ジュピター」です。エスペラント語はほとんどがローマ字発音でよいので楽譜を見て私もいっしょに歌うことができました。
写真は妹さんのまきさんからいただいた素敵なカードとスティッカーです。Mi Dankasは「ありがとう」という意味。かわいいスティッカーに書いてあるni kunvivuは「私たちはともに生きる」という意味だそうです。miが私niが私たちなのですね。エスペラント語はだれもが覚えやすいように文法がとても易しく作ってあります。話す人口は少なくても世界共通の言葉ですから、Y子さんやSファミリーは世界中にお友達がいるそうですよ。いいですねえ。
「お店ごとほしい!」とエスペーロを気に入ってくださったSファミリーはその後いろいろお買い物をしてくださった後、さわやかな思い出を残して帰って行かれました。お姉さんはきょう東京へ、妹さんももうじきニューヨークへ戻られるそうです。ありがとうございました。Ĝis revido! (また会う日まで!)