
ここのところマスコミを賑わしている尖閣諸島問題について、冷静にしかし心情あふれる記事を寄せられています。ぜひどこかで全文をお読みいただきたいと思いますが、かいつまんでご紹介します。
東アジア地域は長い道のりを経て、この20年固有の「文化圏」を形成してきた。文学、音楽、映画などを通して、中国や韓国は身近で親しみ深い国になってきた。その道筋が政治家や論客の威勢のよい言葉で破壊されることを恐れる。
(以下抜粋)
文化の交換は「我々はたとえ話す言葉が違っても、基本的には感情や感動を共有しあえる人間同士なのだ」という認識をもたらすことをひとつの重要な目的にしている。それはいわば、国境を越えて魂が行き来する道筋なのだ。
さらに、領土問題が実務課題を超えて「国民感情」を扇動するようになる状況を「安酒の酔い」にたとえています。
(以下抜粋)
安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。
いやな頭痛だけで終われば二日酔いで済みますが、それが戦争という悲劇へと結びついたのが過去の歴史でした。
最後に村上さんは私たちが取るべき態度を次のように示唆してくれています。
(以下抜粋)
「我々は他国の文化に対し、たとえどのような事情があろうとしかるべき敬意を失うことはない」という静かな姿勢を示すことができれば、それは我々にとって大事な達成となるはずだ。
ピープルツリーの手刺繍トップがなんとテレビのCMに出ていることがわかりました。トヨタ『NOAH』のCMで、着ているのは女優の観月ありささんです。バングラデシュのタナパラ・スワローズで作られた手刺繍の美しいトップを幸せファミリーのママが着ています。テレビのCMにフェアトレードのファッションが使われるとは!とても嬉しいですね。
次のURLで観てくださいね。
http://toyota.vo.llnwd.net/e1/toyota/noah/index.html
テレビCM 「おいしい空気」篇(YouTube)
http://youtu.be/wPOXTcdZoTU
エスペーロには同じデザインのチュニックが1着あります。どうぞお求めください。(手刺繍ドレス ¥9,900)
次のURLで観てくださいね。
http://toyota.vo.llnwd.net/e1/toyota/noah/index.html
テレビCM 「おいしい空気」篇(YouTube)
http://youtu.be/wPOXTcdZoTU
エスペーロには同じデザインのチュニックが1着あります。どうぞお求めください。(手刺繍ドレス ¥9,900)

バス通りの歩道を走っているとベンチの横にひっくり返っている70歳ぐらいのおじさんがいました。浮浪者か酔っ払いのようにも見えたので、私は「見て見ぬふり」をして通り過ぎました。ところがその10分後、折り返してまた同じ場所を通ると、そのおじさんが同じ格好でひっくり返ったままではありませんか。今度はほっておけません。よく見るとベンチの上にコンビニで買ってきたばかりらしいパンや飲み物が見えました。
「だいじょうぶですか」と声をかけると、黙って手を差し出されました。ひっぱってあげてやっと地べたに座ることができました。言葉があまりはっきりしなかったのですが、どうも気分は悪くないのだけど足が悪くて起き上がれないのだそうです。抱え上げてベンチに座らせてあげようと思いましたが、私の力では持ち上がりません。
四苦八苦していると、犬の散歩で通りかかったおばちゃまが「どないしたん?家どこ?家の人呼んで来てあげる」と言ってくれましたが、おじさんはどうも一人暮らしのようです。「ちょっと待って、犬を置いてくるから」とおばちゃまは行かれました。「どうしたらいいかなあ」と思案していたら、また通りかかったウォーキング中の女性が「どうしました?」と声をかけてくれて「ベンチの方を寄せたらいいわ」とベンチを引っ張って寄せてくれました。それでなんとかふたりでおじさんをベンチに座らせることができたのです。
おじさんは手を振って「ありがとう」と言いました。家はすぐそこなので少し休んだら帰れるというようなことを言われていました。10分間(ほんとうはもっと前からかもしれません)ひっくり返っていたおじさんのみじめさを思うと、往きに声をかけてあげなかったことを後悔しました。そしてその間だれも助けてくれる人がいなかったのです。ひとりで声をかけるのには少し勇気が要りますが、必ず周りの人は助けてくれることもわかりました。おじさん、あの後ちゃんと家まで帰れたかなあと気になっています。

お彼岸の連休にもかかわらずたくさんの人が集まってくださって28名で映画を見ることができました。ありがとうございました。写真は映画のあと、私がいわきの報告をしてHさんが気仙沼の報告をして、またみなさんの感想などを聞いているところです。
Nさんが「とてもいい映画だった。東北全体の話ではなくて、ハワイアンズに絞って追跡しているところが具体的でわかりやすかった」と感想を述べてくださいました。私もその通りだと思います。テレビなどで全体的な話を見るとなんとなくそのまま通り過ぎてしまうけど、どこどこのだれだれの話になると心に残ります。私たちのいわき訪問もそうでした。あちらの方と知り合いになって話をして、そうすると大阪へ帰ってきてもやはりまだつながっていける気がします。2月にいっしょにいわきへ行ったもう一人のNさんが「大阪で想像するのと現場に身を置くのとでは全然違う」と言ってくれましたが、そういうことだろうと思います。
とはいえ遠い東北へだれもが行けるわけではありません。でもきょうみなさんがこうしていっしょに映画を観て福島を思う時間を共有してくださった意味は大きいと思います。応援したい!と思ってくださっただろうと思います。そういうことの積み重ねをしながら東北を忘れないようにしたいものです。
きょうの参加費ワンコインの他にカンパもいただきました。それらを合わせていわき市でNGOシャプラニールが運営する被災者交流スペース「ぶらっと」へ送りたいと思います。
ひとつおまけで嬉しかったことがあります。映画のあとみなさんに飲んでいただいたフェアトレードの紅茶が「とてもおいしかったから」とご注文をいただいたことです。

愛知県に住む友人のY子さんからは次のようなメールをいただきました。
「チョコレートと青い空」 今日、図書館で借りて来て読みました。とてもいいお話で、これは孫にも読ませようと思いました。小学三年生です。チョコレートの季節はもうすぐですね。 是非とも、今年はフェアトレードのチョコを買います。入荷したら、お知らせ下さいね。
チョコレートの入荷は10月中旬から始まります。どうぞお楽しみにお待ちください。 Y子さんにもご紹介しましたが(もしかして以前ブログでご紹介したかもしれませんが)ガーナのカカオ農園で働く幼い兄弟を取材したテレビ映像があります。こちらもごらんください。

きょうのチラシからTFTの説明を引用します。
対象となる定食や食品を購入すると、1食につき20円の寄付金がTABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食になります。20円というのは開発途上国の給食1食分の金額です。つまり、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食が贈られるという仕組みです。
このプログラムには企業や病院や大学などの食堂が参加しています。たいていの場合対象となるのがカロリーを抑えて肥満を解消するようなヘルシーメニューです。つまり先進国の人々は食べ過ぎの悪習慣が改善でき途上国の子どもたちは給食が食べられるようになる、そんなウィンウィンのしくみです。チラシに書いてある、まさに「すごいしくみ」ですね。
講演のあと、グループに分かれて参加者で話しあいました。一番多かった意見が「TFTはわかりやすいのがいい」でした。さらに「20円というのがまったく負担感がない」。それに「食べるという日常の行為でできるので社会貢献のしきいが低いのがいい」。
「社会貢献」という言葉は何かすごいことをやらなければいけないような硬いイメージがありますが、しくみづくり次第ではもっと気楽にもっと多くの人が社会のためになれる方法があるということですね。企業としてもTFTに参加することで企業イメージが上がります。実際TFT商品に変えたら売り上げがぐんと上がったという例が多いそうです。少しのことで誰かの役に立てる、というのは意外に多くの人が望む行為かもしれませんね。
いろいろと学ぶことの多いフォーラムでした。もっと詳しく知りたい方は http://www.tablefor2.org/ へどうぞ。

私もちょっと遊んでみました。コンピュータの横で無愛想な顔を見せていた黒の出納帳がかわいく変身しました。
プレゼント包装に使ったり、ブックカバー、しおり、小箱など を作ったり、アイデア次第でいろいろな使い方を楽しんでください。

バングラデシュより
50cmx35cm 1枚¥200
70cmx50cm 1枚¥350

いちばん上にはcommunity trade の文字が刺繍されています。第3世界ショップはフェアトレードという言葉よりもコミュニティートレードの言葉をよく使います。国内外を問わず地方のコミュニティーに仕事を生んで地域再生を得意とする第3世界ショップならではの考え方です。
エスペーロでこのバッグを買ってくださったお客様がまたこのバッグを持ってお買い物に来てくださいます。通常のエコバッグより数段おしゃれでかわいいバッグです。また10cmのまち付きなのでサイズもたっぷり、レッスンバッグにもいいですね。

よく見るとお花の中心はミラー(鏡)になっています。インド、グジャラー ト州の伝統的なミラー刺繍は、鏡を身にまとうことで砂漠の中での存在を知らせる生活の知恵から生まれたのだそうです。興味深いですね。また、鏡は悪を跳ね返す魔除けの意味もあると聞いたことがあります。
community trade バッグ (白、黒)、コットン インドより
27cmx43cmx10cm ¥2,100

トライバル(民族風)の模様に大ぶりのタッセルがポイントです。持ち手にはレザーを使用。ファスナー付き内ポケットがひとつついています。開閉はマグネット。
ピープルツリーは毎年新しいデザインのジャガード織りバッグを出しますが、今秋のこのバッグは黒と白のコントラストが美しくひときわオシャレ感を高めているように思います。
コットン製、ネパールより。
ヨコ48cmxタテ60cm、レザーハンドル19cm ¥5,200

エスペーロは「みのおフェアトレードの会楓」といっしょに出店しました。このフェスタではいつもクイズラリーがあって、各ブースで3択のクイズを出し参加者に答えてもらいますが、楓の出したクイズ問題はこうです。
一般の自由貿易で取引されるコーヒー100gの値段が400円とすると、コーヒー豆生産者である農家の人たちは何円手にすることができるでしょう。次の中から選んでください。
①200円(50%)
②40円(10%)
③8円(2%)
答えは③の8円(2%)です。一方フェアトレードで取引された場合は、生産者は80円(20%)手にすることができます。これを聞いて参加者の方たちは「へぇ~知らなかった」「少なすぎるねえ」と驚いた反応でした。
きょうは箕面市長も巡回されることがわかっていましたので私は市長宛のラブレター(楓のMさんは「直訴状」と言っておりましたが)を持っていって渡しました。フェアトレードタウンについての情報をプリントアウトしたものです。町を挙げてフェアトレードを推進しているところが世界に1000都市以上あることを知ってほしかったからです。市長さんはフェアトレードタウンのことを知っておられました。ついでながらエスペーロの場所も知ってくださっていました。

フェスタが終了したあとは参加団体が集まって交流会が開かれました。そこでまたそれぞれのアピールがありました。NPO フェスタは外へ向けての発信もありますが、団体同士の交流と言う点でも意義があります。箕面市は市民活動が盛んとよく言われますが、これからの社会はこういった市民力が大きな力になるのではないかと思います。