
今年はジャーナリストの伊藤千尋さんをお呼びし「3.11後の新しい社会をどう創るか?」というテーマにそって会場いっぱいの人たちがお話を聴きました。
伊藤さんは朝日新聞記者としてブラジル、スペイン、9.11直後のアメリカなど各地に駐在したほか、世界70か国を取材して現地の人々の姿を伝えています。その取材の仕方がおもしろくて、まさに好奇心満載で町の人を観察し、聞き取りし、感動し、発信しています。
ですから、お話が「カナリア諸島にある憲法9条の碑」だったり「ベネズエラの街角で憲法冊子を買うお母さんの話」だったり、とても具体的でおもしろいのです。また「富士山麓の自衛隊演習場は温泉にしよう。富士山に似合うのは”戦闘”ではなく”銭湯”です」と半分冗談のようで実は本気なお話をされます。

原発後の新しいエネルギーの話も世界の例を引き合いに出して説明され、とくに日本でこれから有望なのは地熱発電である、 自然エネルギーはもうかる、という話も興味深かったです。憲法、基地、自然エネルギーなど多くの切り口で平和を語ってくださいました。
伊藤千尋さんの著書を2冊ご紹介します。
『活憲の時代ーコスタリカから9条へー』
『地球を活かす 市民が創る自然エネルギー』
ともにシネ・フロント社です。
事後交流会でも次々とおもしろい話は尽きることがなく「市民活動は楽しくやらなきゃね。アイデアが大事」とこれからの市民活動やデモのやり方で盛り上がりました。