
棚卸も3年目となると大分要領もわかってきますが、何しろひとつひとつのアイテムが小さいので、エスペーロのように小さな店でも1日では終わりません。先日も行きつけの美容院で棚卸の話をしていたら「うちでもさすがにピンの数までは数えませんがカーラーの数は全部数えますね」とのこと。いずこも大変な作業ではありますが、店の在庫と資産を知るうえで大切な年中行事なのです。
作業に疲れたころにタイミングよく「まだ開いていますか~」とお客様が来てくださって、ちょうどよい休憩になったり年末のごあいさつができたりしました。
30日の夕方やっとすべての作業が終わって、ドアにしめ飾りを飾り新年の準備ができました。しめ飾りはワセネデヤさんの作品です。http://www.facebook.com/wasenedeya
本年もみなさまに支えられ励まされてエスペーロは1年を終わることができました。エスペーロという小さな空間で日々お会いできたみなさまに心より感謝申し上げます。また、遠くにいながらもいつもブログを読んで励ましてくださるみなさまにもこの場を借りてお礼申し上げます。
来年はエスペーロも3年目を迎えます。こんな小さなフェアトレードショップながらも、できることを模索しながら遅くても小さくても1歩ずつ歩んで行きたいと思っております。ひき続きどうぞよろしくお願い申し上げます。なお、新年は4日(金)より通常通り営業いたします。それでは皆様もそれぞれにどうぞよいお年をお迎えください。

「ワセネデヤ」とは東北の言葉で「忘れないでね」という意味。気仙沼の仮設住宅から始まった手工芸品作りも今や心斎橋大丸に置いてもらえるほどのブランドに成長しました。きょうはきょうで、東京の「加藤登紀子ほろ酔いコンサート」に出店しているらしいですよ。
さて先週来、エスペーロでは「ワセネデヤ」が人気です。玉飾りセットの他に 風車(右の写真)、さるぼぼ、くすだまなどが売れました。風車は良い風が吹く、さるぼぼは苦難が去る、くすだまは魔除け、というようにどれも縁起物です。これらの作品はすべて

きょうは、「今最悪の運勢だから来年こそは」とさるぼぼとくすだまを買って行かれたお客様がありました。効きますように。そして午後から「ワセネデヤ」を届けてくれるNPOパラリンピックキャラバンの浜ちゃんが在庫補充に来てくれました。ちょうどその時に来られたお客様が「まあかわいい」と玉飾りセットやくすだま、風車を買ってくださいました。浜ちゃんが直接作り手さんの話ができたのでよかったです。

ワセネデヤ作品の他にもきょうは同じく気仙沼の仮設住宅で編まれたストールがもらわれていきました。ちょうど浜ちゃんがいましたので、買ってくださったお客様に着けていただいて写真を撮り、来月初めに気仙沼に行ったとき作り手さんに見てもらうことになりました。
今年の冬、北国では雪が多いという予報です。仮設は寒そうだし雪かきも大変なことでしょう。震災後2回目のお正月を仮設で迎える人々がまだまだたくさんいらっしゃることを、私たちはほんとうに忘れてはいけませんね。ワ・セ・ネ・デ・ヤ。
(写真はワセネデヤさんのfacebookページ http://www.facebook.com/wasenedeya からいただきました)

講演会は東京大学大学院教授で国際政治が専門の姜尚中さんです。マスコミにもよく出られているし、あのソフトでクールな語り口が人気の姜尚中さんですから、チケットは早々に完売し定員1000名のホールが満席となる盛況でした。
私も早くからチケットを買っていたのですが、きょうはエスペーロは「楓」としてロビー出店をすることになったので、チケットは友人に差し上げました。でも主催者の計らいで講演の声をロビーにも流してもらえましたので、最後まで講演を聞くことができました。
お話のコアは講演の表題が示しているように「越境する力」、あるいは「われわれはいかに越境人となれるか」ということだったと思います。世界がグローバルになった今、異文化との接触は増えるばかりですが、そこで自分の殻を割っていかに異なるものと折り合っていくかということです。
そういう場面で日本に在住する留学生や外国人が大いに力を発揮できること、またMAFGAのような団体が大きな役割を果たすことも強調されました。そして、日本の若者たちの留学離れが言われるけれども、もっと外へ出て行った方がよいという話も共感できました。
「楓」のブースへは短い時間ながらもたくさんのお客様が来てくださいました。いつもMAFGAでの出店にお客様が多いのは、国際協力に関心が高い人が多いからかなと思います。フェアトレードのことも知ってくださっているお客様が多いように思いました。
箕面市国際交流協会は来年は新しい場所に引っ越しして、インターナショナル・カフェも本格的に始動する予定です。私もこれまで学校通訳や多言語相談員、グループコーディネータなどのボランティアで関わってきましたが、これからもフェアトレードを中心に関わりながらMAFGAの発展を見守っていきたいと思っています。20周年本当におめでとうございます。

国際協力NGOシャプラニールhttp://www.shaplaneer.org の活動のひとつ「ステナイ生活」です。本やCD,DVD,切手、はがきなどを集めてお金に換え、国際協力活動に寄付するものです。本やDVDはシャプラニールとリサイクルブックショップのブックOFFがコラボしている社会貢献活動です。
私も本棚を整理して段ボールひと箱を送りました。送料は無料、ネットか電話で予約しておけば佐川急便さんが引き取りに来てくれるというラクラク協力です。家の中が片付くと同時にそのお金が途上国の人々の支援になるのですから、こんないいことないですね。
また、今は年賀状を書く時期ですが、どうしても書き損じが出てしまいます。そのはがきも役にたってくれます。エスペーロでも書き損じはがきを集めていますので、年明けにでもどうぞお持ちくださいね。

というのも、公明党を合わせると衆議院の2/3以上の議席を確保した自民党は、憲法を変える(いちばん変えたいのは9条です)とか、自衛隊を国防軍にするとか、やっぱり原発は必要だとか、何でも自分たちのいいように決められる権力を握ってしまったからです。
自民党に投票した人に私が聞きたいのは「日本が再び戦争をする国になってもいいのですか?」ということです。「そうなった時、あなたは自分が投じた1票に責任が持てますか?」ということです。「まさか~」と言われますか?原発事故も「まさか」の中で起こったし戦争だって「まさか」と言っている間になだれるように進んでいくことは過去の歴史が教えています。
尖閣諸島だとか北朝鮮ミサイルだとか、アジアからの脅威を煽るような報道が目立ちます。だけど周りを敵にしてどうしますか?仲良くやっていくのが外交の基本ではないのですか?先日アメリカの小学校で起きた悲惨な事件も、「周りに敵がいるかもしれない」という信頼を育てない銃社会が生んだ悲劇でした。
選挙の次の日に、私は友人から借りていたDVD『the Lady』を見ていました。ビルマの民主化闘争のリーダーであるアウンサン・スー・チーの半生を描いたドラマです。自宅に監視つき軟禁状態で家族にも会えない、1991年にノーベル平和賞を受賞するが授賞式にも行けない、夫のマイケルが癌で死期が迫ってもビルマ軍政は夫の入国を許さない、そして最期まで会えない・・・そんな人権侵害の中での家族愛は涙なくしては見られないのですが、さらに私を落ち込ませたのは、「日本も将来こんな軍国主義と監視社会になるんじゃないか」という不安でした。「まさか~」と言われますか?でも、考えてもみてください。かつて、わずか70年ほど前に、日本にもこういう時代があったことを。

20代の若者3人は大阪市内から箕面のリサイクルセンターへ行ってその帰り道、3人のうちの女性が看板の「フェアトレード」という言葉を見つけてくれて「寄ろう!」ということになったそうです。「よく見つけてくれたね。探しながら来ても見つけられない人もいるのに」と私。きっと好きな人はいくら小さな店でも見つけられるのですね。
彼らは大阪市内にカフェを始めようとしている3人でした。自分たちでペンキを塗ったりレイアウトを考えたりメニューを考えたりと、一番わくわく楽しい時期です。私も24時間店のことばかり考えていた開店前のことを思い出しました。それでリサイクルセンターで掘り出し物があった?と聞くと、自転車3台と椅子をゲットしたそうです。なかなかやるね。
エスペーロ店内を見回しながら自分たちの店のことを考えているのがわかります。3人のうちのひとりがone planet cafe のバナナペーパー(ザンビアからのフェアトレード)を見つけて「これでメニューをつくりたい」。なるほど、目のつけどころがいいですね。それで、こんなバナナペーパーもあるよ、とバリ島のバナナ100%の紙を見せると「わぁ、おもしろい。これで何かつくろう」窓際にあったバナナペーパーランプも写真を撮っていきました。紙の面白さにひかれてネパールのロクタ紙も購入。アイデアがどんどん湧き上がってきているようです。
新しいカフェのコーナーに雑貨を置こうと思っているそうで、それならフェアトレードのものがいいねという話になりました。カタログを渡しながらフェアトレードの話をしました。買ってくれたチョコレートを食べながら児童労働の話もしました。どうしてフェアトレードの店を始めようと思ったのですか?と聞いてくれたので、きっかけになったパレスチナオリーブオイルの話をしていたら、女性が「私そのオイル知っています。京都の楽天堂さんで」。楽天堂さんは私もよく知っている店です。ここでまたつながりました。女性は青年海外協力隊でヨルダンに2年住み、ガザからのパレスチナ難民の子どもたちの教育に携わっていたという話をしてくれました。
そんなこんなで話は尽きなかったのですが、再会を約束して3人は店を出ました。3人の名前を聞き忘れたのですが店の名前はfuka(ふうか)というそうです。開店したらぜひ遊びに行きたいと思っています。嬉しい出会い、楽しい時間でした。ありがとう。
昨日はピープルツリーとネパリバザーロから入荷がありました。こういう日は早く商品が見たくてお昼を食べるのも後回しでダンボールを開けます。果たして、どの商品も期待を裏切りません。昨日の入荷から一部ご紹介しましょう。

手編みフードつきニットコート(ネパール)・・・着てみました。腰の下まですっぽりと暖かいです。前、後ろ、袖口 にもたっぷり編み込み模様。昨年のモデルなので太っ腹(!)値下げしています。エスペーロでは基本的に値下げはしませんが、フェアトレード会社がセールで卸してくれる商品については時々とってもお得な値下げをします。宝探しのように店内で探してみてくださいね。
(ニットコート ウール100% ¥25000→¥15000)
ふくろうのオカリナ(ペルー)・・・大中小のふくろうたち。置物としてもすてきだけどちゃんと音も出ますよ。大きいふくろうはホーホーとほんとうにふくろうのような音がします。ち
びふくろうもかわいいですね。まんなかのふくろうは・・・なんとも言えない表情で、きのうお客さんといっしょに笑ってしまいました。(大¥2000、中¥1000、小¥800)
レッグウォーマー(ネパール)・・・カラフルなレッグウォーマーが足元におしゃれなアクセントを加え てくれます。タイツやレギンスの上から履けば冬でもスカートを楽しめますよ。(レッグウォーマー ウール100% ¥3150)
手織りジュートバッグ(バングラデシュ)・・・バングラデシュに多く自生するジュート(黄麻)は樹木の5~6倍も光合成を行う(二酸化炭素を吸収する)エコな草です。バッグとしても丈夫。A4ファイルが入る大きさです。おしゃれな織り柄とかわいいフリンジのバッグです。
(手織りジュートバッグ ¥2500)


手編みフードつきニットコート(ネパール)・・・着てみました。腰の下まですっぽりと暖かいです。前、後ろ、袖口 にもたっぷり編み込み模様。昨年のモデルなので太っ腹(!)値下げしています。エスペーロでは基本的に値下げはしませんが、フェアトレード会社がセールで卸してくれる商品については時々とってもお得な値下げをします。宝探しのように店内で探してみてくださいね。
(ニットコート ウール100% ¥25000→¥15000)
ふくろうのオカリナ(ペルー)・・・大中小のふくろうたち。置物としてもすてきだけどちゃんと音も出ますよ。大きいふくろうはホーホーとほんとうにふくろうのような音がします。ち


レッグウォーマー(ネパール)・・・カラフルなレッグウォーマーが足元におしゃれなアクセントを加え てくれます。タイツやレギンスの上から履けば冬でもスカートを楽しめますよ。(レッグウォーマー ウール100% ¥3150)

(手織りジュートバッグ ¥2500)

きょうはその山パトさん主催の「山でみつけた!私だけのクリスマスリース!」に参加してきました。朝9時半に箕面駅集合。お弁当を持って遠足気分です。イベントに応募した20数名がふもとから大滝を経由してビジターセンターまで歩きました。途中スタッフのIさんが樹の名前や特性を教えてくださるので楽しさ倍増です。紅葉はすでに盛りを過ぎていましたが、自然の気を感じながらみんなで気持ち良く歩きました。
ビジターセンターではすでにスタッフの人たちがリースの材料を揃えて待っていてくださいました。きょうの講師はタッキー816みのおエフエムのパーソナリティー植田洋子さん。植田さんはかつて10年間自然素材を使ったクラフト工房を主宰された方ですが、他にもお料理、音楽、美術などなんでもできるあこがれのスーパーマダムです。きょうも抜群のセンスで私たちのリース作りにアドバイスをくださいました。
そして私もマイリースができました。あけびの蔓、ヒムロ杉、松ぼっくり、ナンキンハゼなどを使った「私だけのクリスマスリース」。明日からエスペーロの店内に飾ります。山歩きの楽しさとともに久々に物作りの楽しさを味わえて、師走とも思えないゆったりぜいたくな一日を過ごさせてもらいました。

私が初めてホットワインを飲んだのは梅田のドイツクリスマスマーケットでした。それから何年か後にチェコを旅行した時プラハのマーケットで。とても寒かったので温かいワインが身体中に沁みわたったのを覚えています。
最近は日本でも飲まれるようになりました。しかも自宅で簡単につくることができます。ネパールの産品をフェアトレードするネパリバザーロさんは、オーガニックの良質なスパイスを提供してくれていますが、その中にホットワインマサラがあります。マサラとはスパイスという意味で、ホットワインマサラにはオレンジピール、ジンジャー、シナモン、カルダモンが入っています。以下に作り方をご紹介しましょう。
ホットワインの作り方
材料(1人分)
赤ワイン・・・・・・・・・・・・・150ml
ハチミツ・・・・・・・・・・・・・大さじ1
ホットワインマサラ・・小さじ1
1.鍋にワイン、ハチミツ、マサラを入れる。
2.鍋をゆすりながら、弱火で温める。
3.沸騰する直前で火を止め、茶漉しで漉す。
少しぐらい安いワインでもスパイスでぐんとおいしくなりますよ。これで今晩もぐっすり眠れるかな?
(ホットワインマサラ 20g ¥420)

入場を無料として寄付金を募り、ペルーのクスコにある障がい児の養護施設に届けるものです。OAPロビーも無償提供なら出演ミュージシャンもノーギャラ、スタッフはもちろんボランティアです。
和太鼓の演奏をスタートにフローレス・デュオのフォルクローレ、ポップス、シャンソン、フォーク、アルパ(南米のハープ)、サルサやルンバの踊りなどなど、ほんとうに楽しい演奏が続きました。かつて「恋人もいないのに~♪」を歌った元シモンズのYumiさんもいました。

私はこのコンサートの途中、2回泣きそうになりまし た。1回はフローレス・デュオの「コンドルは飛んでいく」の演奏。ほんとうにきれいです。アンデスの民謡ですからやはりペルーの人が演奏するといいですね。もう1回はこの写真です。寄付先であるクスコの障がい児養護施設サン・ファン・デ・ディオスの子どもたちがメッセージをかかげています。そこには「日本泣かないで。心から応援してる!」と書いてありました。自分たち自身決して楽ではない生活を送っているはずの子どもたちが、3.11以後の日本を心配してくれているのです。
ブースへのお客様もたくさん来てくださって、ペルーのアルパカニットやペルーのコーヒー、それからチョコレートもよく売れました。ありがとうございました。私たちも売り上げの一部を寄付しました。全体としてはきょうの4時間で20万円以上の寄付が集まったそうです。会場に暖かい気持が満ちたとてもすてきなコンサートでした。