5日から7日まで気仙沼の仮設住宅を訪れていた「パラリンピック・キャラバン」http://www014.upp.so-net.ne.jp/paracan/paracan/top.html の浜ちゃんが、またニット小物を持ち帰ってくれました。気仙沼はマイナス5℃の寒さだったそうです。
今やブランドにまで成長したワセネデヤとはちがって、気仙沼の鹿折中学校仮設住宅女子会で作られたニット作品は仮設の人たちが楽しみとして編んでいるものなので「売れたら売れたで嬉しいわ~」という乗りなのですが、なかなかどうして素敵な作品がたくさんあります。 そして女子会の人たちは誰の作品が売れたとしても共同でそのお金をプールして、先日もみなさんで日帰り温泉旅行を楽しまれたということでした。
女子会作品のひとつが、たとえばこのミニ座布団。スポーツ観戦時やバスを待つベンチでちょっと敷くと寒さを和らげてくれます。小さくたたんでバッグに入る優れもの。2枚の座布団をはぎ合わせてありますので適度な厚みがあります。 もちろん座布団ではなくお部屋のアクセントとしてもかわいらしいデザインですよ。
ところで、きょうもエスペーロですてきな偶然の出会いがありました。浜ちゃんとニット作品を広げてあれこれ話していた時にTさんが入ってこられました。Tさんはマラソンランナーなので、車いすマラソンランナーの浜ちゃんと話が合ったのです。そしてこの座布団が気に入ったTさんはさっそく1枚お買い上げくださいました。
こんなかわいい子ども用ケープも入りました。縄編みがきれいに入ったケープにうさぎさんとくまさんの編み編みモチーフが アップリケされています。幼児から小学生までいけると思います。
これを編んだ60代のじん子さんという女性の話は、聞けば聞くほどすごいです。夫とともに乗っていた車ごと津波をかぶったじん子さんは、水に沈む車の中で「後ろのドアは手動で開けられる」と気がつき手で窓を開けて外へ出ます。水面で大きく呼吸をしたじん子さんはもういちど水にもぐって窓から車の中へ手を伸ばし、運転席にいた夫を引っ張り出し、仮死状態だったのを蘇生させたというのですからすごいです。もともと背格好もがっちりで男勝りのじん子さんに対して小柄で優しい夫さんというノミの夫婦だったそうですが、命を助けてもらった夫さんはますます頭が上がらないのだとか。そんなじん子さんがこんなかわいいアップリケを作るのですから人ってわかりませんね。
(ミニざぶとん ¥1,000、 子ども用ケープ ¥2,500)