
朝いちばんに来られた二人連れはときどき聖書の話を伝えてくださるHさんとお友達です。若い頃の私なら頭からお断りするところですが、年齢を重ねた今では、これだけ世界に大きな力を及ぼしている聖書について客観的な立場から興味があります。Hさんはとてもよい方ですし、私が神の存在を信じていないことをお伝えしたうえで聖書の物語を聞かせてもらっています。
午後から来られた、今年喜寿(77歳)を迎えるMさんは最近健康に自信をなくしているようです。バリバリのキャリアウーマンのはしりだったMさんですが、少し気弱になられています。ここまで未婚できたため一人暮らし。これまでの人生をゆっくり語ってくださいました。看護師という職業柄日々出会う生命の神秘に答えを見いだせなくてキリスト教と出会ったことなどをMさんらしい飾らない率直さで話してくださったので、私も興味深くお聞きしました。
その次に来られたのは近所のお寺の奥様でした。75歳には見えない肌ツヤのよさの秘密は、毎日3時半に起きて5時頃から念仏を唱えながらウォーキングをされているところにあるようです。「子どもらに迷惑かけたくないでしょ」と言われるこの方は背筋もすっと伸びて年齢よりお若く見えます。
きょうはそんな具合で、とても宗教めいた一日でした。