
午後から常連さんのY子さんが取り置きのTシャツを取りに来てくれて、さらにお友達への出産祝い選びをしていました。ふと見ると外からエスペーロのウィンドウをのぞいている外国人の青年がいます。
店内に興味がありそうだったので「"Please come in"って言ってみて」とY子さんに頼みました。Y子さんの笑顔がとてもよかったので、青年はエスペーロに入ってきました。
彼はMさんと言ってインドからの阪大留学生さんでした。来日5日目で、町を知るために雨の中を散策していたそうです。インドにいるときから日本語を勉強していたのでとっても上手で、私たちの英語よりも彼の日本語のほうが流暢なので、私たちは日本語で話すことにしました。
「コーヒーでも淹れるわ。コーヒー好き?」と聞くと、Mさんは少し口ごもって「I don't want to trouble you」と言い「こういう時日本語でどう言いますか?」と聞きました。Y子さんが「うーん」と考えて「どうぞおかまいなく、かな?」。「でも、もう一回すすめられたら、ではいただきます、と言っていいです」。このへんの微妙なやりとりがMさんは興味深かったようです。
そのあともY子さんと私はまるで日本人代表になったかのように、Mさんにいろいろなことを教えました。ふだん当たり前に思っていることが外国の人には不思議だったりするのですね。Mさんはとても好奇心旺盛で、これからどんどん日本語や日本文化を吸収していくでしょう。
エスペーロでは、よくこういう楽しい出会いがあります。
(写真は嵐で散った桜)