
たとえば福島県いわき市のNPOザ・ピープルさんではフィリピン向けの夏物衣料を集めておられましたので、我が家の引出にたまっているイベントTシャツなどほとんど未使用のものを集め、また友人の協力も得て、明日送ります。
エスペーロではkapwaさんから仕入れているフィリピンのバナナチップスを買っていただくと250円の価格のうち50円をフィリピン募金にしています。11月中旬から初めて12月いっぱいです。この半月で70袋が売れました。まだまだ売りたいと思いますのでご協力をお願いします。支援先はセブ島で活動しているkapwaの丸野さんにおまかせしたいと思います。kapawaのホームページに最新情報が載っていますので参照してください。
http://www.kapwa.jp/?mode=f7

店をやっているといろいろな人とお話できてさびしさもまぎれるのがありがたいです。休日には高校のミニ同窓会があったり西宮の芸文に狂言を観に行ったりしました。先日は万博公園で行われた吹田ふれあいマラソン10kmに参加し大会デビューも果たしました。
久々に街に出てみると商店街はすっかりクリスマスです。ハロウィンが終わったらもうクリスマス、おせちなどは10月から予約を受け付けていて、なんでこうも生き急ぐのかと思ってしまいます。そうは言いながらも、エスペーロでもクリスマスコーナーを作りました。フェアトレードのオーナメントが素朴なかわいらしさを発揮していますので見に来てくださいね。
そうそう、きょうは神戸でピープルツリーの予約展示会があって、みのおフェアトレードの会楓のゆきさんと今エスペーロでインターンをしてくれているりかさんと3人で行ってきましたよ。来年の秋冬物もすてきなものがたくさんありました。そのあとはエスペーロで打ち合わせ。みのおフェアトレードの会楓では来年2月に楽しいイベントを企画しています。決まったらまたお知らせしますね。
きょうはまた、衆議院が「特定秘密保護法案」などといういかにも危険な法案を通過させた日でした。何が秘密で何が秘密でないのか、それを政府が勝手に決めてしまえば、私たちに知らされる情報はますます少なくなります。原発の安全性について私たちはすっかりだまされていたのに、このうえまただまされるのかと思います。それに異を唱える人たちが今夜国会前に集結したそうです。私はこうしてパソコンの前に座っていていいのだろうかと思います。
そうしてこうして11月も暮れようとしています。

全国に展開する菜の花プロジェクトという活動を聞かれたことがあるでしょうか?「菜の花プロジェクトみのお」さんのリーフレットにはこう書いてあります。
菜の花プロジェクトは、菜の花畑を通して資源が循環していくことを経験すると同時に、地域の人との交流や、環境教育、さらに都市における農空間の保全や、景観形成にも役立つことを願って活動しrています。
つまり、菜の花畑は見て美しい、食べておいしい、休耕地を利用できる、搾油後の油かすはよい肥料になる、食料だけでなく燃料としても利用できる、というわけです。菜の花収穫後の畑ではひまわりを植えて景観を楽しんだり、さつまいもを植えて地域の子どもたちがいもほりを楽しんだり、有機野菜を栽培したりしています。また畑だけでなく市内の小中学校でも菜の花を植えて環境教育にも力を入れているのです。
詳しくは「菜の花プロジェクトみのお」さんのホームページを見てくださいね。 http://nanohana-minoh.com/
夏の暑い時期も台風の季節もメンバーのみなさんがどれだけ一生懸命活動されているかを(私も店を開く前は作業に行ったことがあります)間近で見ているので、これらの菜種油がほんとうに宝物のように思えます。今年は150ml瓶で119本分収穫できたそうです。畑、学校、各家庭などで採れた菜種を集めて絞った成果ですね。
菜種油はいい香りがします。ドレッシングにしても炒め物にしても天ぷらにしてもおいしい上質の油です。どうぞ召し上がってみてください。(箕面産菜種油 150ml ¥600)

私は毎年JVCのカレンダーを見るたびに「イッツ・ア・スモール・ワールド(小さな世界)」の歌を思い出します。
♪世界中どこだって 笑いあり涙あり
みんなそれぞれ助け合う
小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ♪
そしてこの歌をくちずさむたびに鼻の奥がツーンとなります。このカレンダーの子どもたちの未来がしあわせであってほしいと強く思わずにはいられません。
カレンダーの収益は気仙沼やカンボジアの支援活動に役立てられます。写真は安田奈津紀さん。
(卓上型¥1200、壁掛形¥1500)
http://www.ngo-jvc.net/jp/perticipate/calendar/calendar.html

もうひとつのカレンダーは吹田市の万博公園内にある国立民族学博物館(みんぱく)から来ました。こちらも素敵です。 2014年カレンダーのテーマは「植物と暮らす」。中国、日本、インド、エストニア、シリアなどなど様々な植物のモチーフが生活の中にどう溶け込んでいるか、とても興味深いカレンダーです。ひとつひとつに説明がついているのも嬉しいですね。興味が湧いたら民博へ行って実物を見ることもできますよ。次のURLから毎月の写真が見られます。
(みんぱくカレンダー ¥1575)
https://www.senri-f.or.jp/FS-Shop/wwb/item/199-191679.html
数に限りがありますのでお早めにどうぞ。

そうしたら、プラケースの中にレギンスがあるのを見つけて、「これもここに出しちゃいましょう」。ふむふむ、なるほど。しまっていたんじゃわからないよね。同じ足を温めるものだからね。
いつもはひとりで店内のアレンジをしているのですが、こうして他の人の目が入ると新鮮ですね。

もうひとつ、先日から「寄付付き商品」となったフィリピンの バナナチップスにもそのことをアピールしてもらいました。250円の代金のうち50円をフィリピンの救援NGOへ送ります。12月いっぱいです。金額が小さいのでたくさん売らないといけません。みなさまこの期間とくに、おいしいバナナチップスをおやつにしてくださいね。
ブログにバナナチップスが「寄付付き商品」になったことを書いたその朝、さっそく「ブログに書いてあったバナナチップスをください」と来てくださった方があって感激しました。親しいお客様にはこちらからアピールして買ってもらっています。かわいいタグをつけてもらって、バナナチップスたちもますます売れていくことを願っています。
ちなみにこれらのタグはピープルツリーの商品です。ジュートの手漉き紙にリサイクルサリーが貼ってあります。収納ケースにつけてネームタグにしたり、プレゼントにつけても素敵ですね。たて4.5cm ヨコ6.7cm。バングラデシュより。5枚組で600円です。

エスペーロのお客様のT夫妻は物静かながらいつも示唆に富んだお話をしてくださる人生の先輩です。ときどき本を貸してくださいます。先日「これ読んでみる?」と貸してくださったこの本はまさに私が読みたいと思っていた本で、その偶然に驚きました。
今年の夏に福山市で中村哲さんのお話を聴きました。その会場で買いたかったのに私のすぐ前の人で売り切れた本でしたので、よけいに心に残っていたのです。
中村哲さんは1984年以来パキスタン西部とアフガニスタン東部を拠点に医療活動(ハンセン病患者の治療に始まってそのあとは何でも)と砂漠に水路を作る土木事業をボランティアでやっています。活動資金はペシャワール会の会費と寄附と毎年の日本での講演活動です。
私は中村哲さんを心から尊敬していて福山では控室で身近にお話する機会にも恵まれました。小柄で真っ黒に日焼けし、偉大なことをされているのに少しも偉ぶらないひとりの医師でありました。
この本は対談集ですが、聞き手の澤地久枝さんは二・二六事件やミッドウェー海戦などをルポしたノンフィクション作家であり、「九条の会」の発起人の一人でもあります。この対談では素晴らしい聴き手として中村哲さんの人となりを引き出しています。
というのも、中村哲さんは仕事のこと以外、プライベートなことはほとんど語らない方なのですが、澤地さんには心を開いて自然に家族のお話もされているように見受けられました。そしてそのことで中村さんの魅力がさらに伝わってきます。北九州若松の川筋気質を持つ祖父や労働運動に明け暮れた両親のこと、叔父の火野葦平のこと、昆虫と山が好きだった自分のこと、クリスチャンになった経緯、アフガニスタンで7年間いっしょに住んだ奥様や子どもさんのこと、そして10歳で次男さんを亡くされていること、などなど。中村さんを尊敬する人ならさらにその魅力にひかれることでしょう。
医療活動での限界を感じて砂漠を畑にするために灌漑事業に取り組んでいる中村哲さんのすごいところは、現地の人を雇用して現地の人ができる技術だけを活用していること。9.11以降最悪の治安状態となったアフガンから日本人スタッフをすべて帰国させても自分ひとりは残って現地の人たちと活動を続けていること。その事業のおかげでアフガンの数十万人の民が食べられるようになり難民となっていた人たちが故郷に帰還しているのです。
対談の中でアメリカや日本政府への批判も忘れません。アフガンの複雑な部族社会を知らないで先進国の考えを押し付けようとすることのまちがい。タリバンとアルカイダはまったくちがう人たちなのに、イスラム教徒というくくりでテロに結びつけることの愚かさ。日本政府がアメリカのテロ戦争を支持した頃から車に日の丸をつけられなくなったそうです。
この本は読まれるべき本だと思います。とくに若い人たちに読んでほしいです。たくさん感銘を受けた個所はありますが、次の場面はアフガンの本質を言い表していると思います。
澤地:水を確保できれば、アフガンは再生できますね。
中村:そうです。
澤地:確実にね。
中村:絶対にしますね。そりゃ、欲深い人も中にはいますけれども、一般の、九十九%の素朴なアフガンの庶民は、家族が仲良く、自分の故郷で暮らせること、一緒におれること、三度のご飯に事欠かないこと、これ以上の望みを持つ人は、ごく稀ですよ。(p222)
福山の講演会でも「なぜアフガンの人たちはこんな苛酷な生活の中でがんばっていけるのでしょうか」という質問に対して「持たざるものの楽天性、持たざる者の強さです」と言われていたのが印象的でした。
ところでなぜ私が控室に中村さんを訪ねたかと言いますと、箕面でも中村さんを呼びたいという声がいくつかあって、来年のスケジュールを聞きに行ったのでした。中村さんの講演会を実施するのには30万円かかります。このほとんどがアフガンの事業に使われると思うと決して高くないのですが、市民グループでやるにはちゃんとした準備が必要です。宝くじがあたるかだれかスポンサーがいないかなと思うこのごろです。でもこの本を読んでわかったことは、中村さんは「資金集め」のために毎年講演会に帰国しているけど、ほんとうは現地のことが気になって仕方がない、一日でも多く現地にいたいのだそうです。
それで、私たちに当面できることはペシャワール会の会員になってささやかでも事業を応援していくことです。ペシャワール会のHPはこちらから。http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

エスペーロにはフィリピンの生産者からいろいろな商品が届きます。ココナツでできたボウルやアクセサリー、手すきの紙のカード、貝のアクセサリー、それに人気のバナナチップスです。
その中で貝のピアスやバナナチップスを入れてくれているKapwaの丸野さんがブログで状況を報告してくれています。http://ameblo.jp/mtooru/entry-11687639213.html
セブ島のバナナチップス生産者や支援している孤児院は家の損傷や停電の被害はあるものの無事が確認されたようでよかったです。しかし昨年スタディツアーで訪れたというバンタヤン島が悲惨な状況だそうです。

日本でもさっそく救援や支援の活動が始まっています。日赤など大きなところへ寄附する方法もあるけれども、丸野さんがブ ログで紹介してくれているような寄付先の顔の見えるところへ送るのもよいかと思います。エスペーロでは今年いっぱいフィリピンのバナナチップスを買っていただくと1個につき50円を寄付へ回すことにしました。どうぞ「買って支援、食べて支援」をよろしくお願いいたします。
寄付先:*Gawad Kalinga*
フィリピンで貧困層向けの住居シェルター建築、災害の緊急支援等を行っているNGO。レイテ島タクロバンへの食料、救援物資の配給活動、避難所の運営等を行っています。
(バナナチップス 100g ¥250 フィリピンセブ島より)

の第3回着物市が開かれました。結みのおは「誰もが生き生き暮らせるように、知恵を寄せ合い、力を出し合い、ともに歩んでいく 新しい形の助けあい組織」(HPより)です。小旅行、フリーマーケット、料理教室、手作り教室、パソコン教室などのほか、助け合いのしくみもあります。
私は結みのおさんとは長いお付き合いで、着物市も第一回目から出店させていただいています。回を重ねるごとに着物などの数も増えて賑わいを増してきました。今回の会場はサンプラザの大会議室(200名収容)でしたから、売り場フロアーも広くお客様もゆったりとお買い物をされていました。

エスペーロは結物産さん、手作りリフォームさん、陶器製作セラミカさ んらと並んでブースを置かせてもらいました。おなじみさんも多く、おかげさまでたくさん買っていただきました。結きもの市全体としても多くの売り上げがあったようです。これらは結の活動資金になるほか、「子どもたち
これだけの市を準備するのは(そして後片付けも)大変なご苦労だと思いますが、結のスタッフさんたちはとてもたくましく明るく頼もしいのでてきぱきと仕事をこなしていました。専門のきものアドバイザーさんもおられて、相談しながら着物や小物をお買い得価格で買われたお客様は満足の表情でした。会場の外のスペースではカフェも開かれてお買い物あとの人々が箕面の山並みを眺めながら(この場所からは眺めが最高)ゆったりとお茶を楽しんでおられました。
10月11月と続いたエスペーロのイベント出店もここで小休止です。イベントにご来店くださったお客様、ありがとうございました。
(写真は結みのおさんからお借りしました)

今回も担当のMさんといろいろ打ち合わせをして楽しい会にしたいと企画してきました。私の話の合間には20分のDVDをはさみ、前後には朗読劇とファッションショーを入れました。私の話だけでは持たない(?)ということもあったのですが、結果的にとてもバラエティにとんだ楽しいものになったと思います。
最初に演奏されたエスペラント合唱団さんの歌は日本語とエスペラント語とで歌われたのですが、手話がついていてそれがとても素敵でした。「花は咲く」の手話コーラスを覚えたいなと思いました。

朗読劇「人生を変えたバングラデシュの女性たち」では出演者8人が合わせた のはこの日が初めてだったのですが、それはもうびっくりするほど上手でした。それもそのはず、8人のうち4人の中学生は「みのおキッズシアター」のメンバーだったのです。中学生に元売春婦や飲んだくれの夫をさせてしまったのですが、みごとに演じてくれました。サリーの着付けは先日エスペーロに来てくれたヒンディー語専攻の大学生Aさんにお願いしました。おかげで舞台にバングラデシュの雰囲気を出すことができました。

私の話はうまく伝えられたかどうかわかりませんが、なぜフェアトレードショップを始めたのか、フェアトレードとは何なのか、日本のフェアトレード事情はどうか、これからどうしていきたいかなどを話させていただきました。途中でDVD「いちばん身近な海外協力~クラフトリンク~シャプラニールのフェアトレード」を観てもらいました。とてもよくできたDVDで現地の生産者の様子も感じてもらえたと思います。
最後は華やかにファッションショーを行いました。ピープルツリーさんから借用したファッションショーレンタルセットはこの秋冬のすてきなアイテムが揃っています。出演者それぞれが控室で着たい洋服を選び、コーディネートはお互いにアドバイスしあいました。舞台ではアップテンポの音楽にのせてにわかモデルさんたちがウォーキングしましたが、みんなモデルになりきって拍手喝采でした。
イベントは楽しくなくっちゃね、というのが私たちの想いです。そしてきょうはとても楽しかった。来場者の方々にフェアトレードの良さを感じてもらえたとしたらさらに嬉しいです。主催の吹田エスペラント会さんはじめ、出演してくれた皆さん、協力してくれたみなさん、ありがとうございました。