
前もってチケットを買っていた私たちは会場に入れましたが、会場に入りきれない人がたくさん外に並んでいました。
最初に特別報告として「福島原発告訴団事務局」の地脇三和さんが「家も土地も健康も奪われたのに、それでも罪を問えないのですか」と訴えました。まったく同感です。私も同じ立場だったら告訴したと思います。
次に「原子力発電に反対する福井県民会議事務局長」の水上賢一さんが、高速増殖炉もんじゅを抱える危険性を訴えました。原発銀座の若狭湾で万一事故が起これば第二の福島になってしまいます。
京都大学原子炉実験所の小出先生のお話はいつも明快です。3.11後一貫して「子どもたちを被曝から守れ」と言い続けておられます。今まで原発を安全と言い続けてきた学者たちや推進してきた歴代首相は刑務所へ入って欲しい。大人は自分を含めてこういう政策を許してきたことに対して責任がある。「子どもたちを守ってあげたい」のではなく「今、子どもたちを守らないなら私は私自身を許せない」。子どもを被曝から守るための方策として、本当は避難するのが一番いいのだが、無理であればサマーキャンプなどの疎開、校庭・園庭の土の剥ぎ取り、給食の材料を厳選するなどして、最大限子どもを守る。
残念ながら私は参加できなかったのですが、午後からはデモがあり7000名の参加があったと聞いています。安倍政権が原発再開へ向かうのが明らかな中、市民が結集して行動するしか原発を止める方法はありません。それにしても、オリンピックの前にまず福島第一原発の事故終息が先ではありませんか、安倍さん。

関西の一流の合唱団が出演していますのでいずれも素晴らしい演奏でしたが、さらに感動を呼んだのは福島県からの3つの合唱団の演奏でした。「福島県合唱連盟いわき支部中学生・高校生特設合唱団」「安積合唱協会」「南相馬市立小高中学校合唱部」のみなさんです。さすが合唱王国福島県と思わせる、心が震えるほどの素晴らしい演奏でした。
福島第一原発から20km圏内にある南相馬市の小高(おだか)地区は住民すべてが今なお避難生活を送っており、小高中学校の生徒たちは現在市内の別の中学校を間借りして勉強しています。
その小高中学校でつくられた「群青(ぐんじょう)」という歌があります。生徒たちの言葉を集めて紡いだ歌詞に音楽の小田美樹先生が曲をつけました。
♫ああ あの町で生まれて 君と出会い
たくさんの思い抱いて 一緒に時間を過ごしたね
今 旅立つ日 見える景色は違っても
遠い場所で 君も同じ空 きっと見上げてるはず♫
本来の校舎で学ぶことがなかった今の3年生は卒業式でこの歌を歌うそうです。
♫「またね」と手を振るけど 明日も会えるのかな♫ という歌詞が胸に迫ります。
どんなに遠くに離れても青い海青い空の「群青の町で」また会おうね、という歌なのです。
最後に出演者全員、大人も子どもも、関西メンバーも福島メンバーも総勢で歌った「群青」は圧巻でした。合唱は歌う人も元気になれるし聴いている方も感動と元気をもらいます。小高中学の生徒さんの「ぽっかりとあいた穴を埋めてくれたのは歌うことでした。今こうして歌えることが嬉しい」という言葉が心に残ります。音楽の力、合唱の力を感じたコンサートでした。
なお、このコンサートはきょうも2日目があります。合唱の好きな方、ぜひ聴きに行ってみてください。
http://www.harmonyforjapan.com/

エスペーロには1年を通して東北からの手工芸品が置いてあります。家も仕事もなくした人々がそれでも前を向いて生きていこうとされている証でもあります。どれもとても丁寧に作られた作品です。どうぞ一度手に取ってみてください。
お地蔵様はとても穏やかな顔をして微笑んでおられます。手にはお数珠が。

この七色のスカーフは「七色のものを贈るとよい」と言われる厄除けのプレゼントに最適ではないでしょうか?
(気仙沼鹿折中学校女子会より 16cmx90cm ¥1200)

(気仙沼より わらじの部分2.5cm ¥600)

(気仙沼鹿折中学校女子会より 背丈6cm ¥800)
原発のためいわき市へ避難を余儀なくされている浪江の方々からはこんなきれいなエプロンが届きます。 (写真は拡大できます)
(浪江ピースより カフェエプロン ¥2500)


この他にもまだまだあります。東北応援の気持ちで購入してくださるととても嬉しいです。

各社展示会のご案内をいただくといつも迷ってしまします。行きたいけれど行きたくないという矛盾した気持ち。新しい商品は見たいけど見れば欲しくなる(もちろん自分がではなくてお客様に紹介したいという意味ですよ)、そして販売能力以上に注文してしまいあとで困ってしまうのです。店主はいつも悩みつつ、なのです。
でも今回行ってやはり元気をもらってきました。いつも電話でお話しているスタッフさんたちとお話して、彼女たちの頑張りに触れ、私も頑張ろうかなという気になりました。
私が第3世界ショップを好きなのは、代表の片岡さんの名言にも

そして、これらの事業をやっているのはほとんど20代30代の若者たちです。必ずしも成功するとは限らないけど結果がわからないからこそおもしろい、という心意気で毎日額に汗にして頑張っている若者たちのことを思うと、つい応援したくなってしまいます。
さて、話を展示会に戻しますと、今回もまた新しい柄の山羊革手工芸品など、楽しいものがたくさんありました。来週入荷したら「山羊革フェア」を開催してみなさんに見ていただきたいと思っていますので、楽しみにしていてくださいね。

DonDon英語のみなさんhttps://www.facebook.com/dondonenglish
結みのおのみなさん
http://www.hcn.zaq.ne.jp/yui-minoh/
エスペーロのお客様、それにいつも愛知県から送金してくれる友人のY子さんなどなど、みなさまの温かいお気持ちに感謝します。
エスペーロへは「ブログで読んだから」とわざわざ募金に来てくださる方々があり「気持ちを東北へ届けたい」の思いを寄せてくださいました。
みのおガーデンさんへは「春らしい優しい色のお花で」とお願いしました。きょう発送してくださっているはずです。フィリピンの押し花カードにメッセージを書いて添えました。
3月9日の日曜日、久之浜は全国から届いたお花で埋め尽くされると思います。ありがとうございました。