
2013年4月24日にバングラデシュの首都ダッカ郊外にある縫製工場でビルが倒壊し、工場で働いていた1000人以上の労働者が死亡するという痛ましい事故が起きてから1年がたちました。(写真はCNNのウェブサイトより)
「世界の縫製工場」と呼ばれるバングラデシュです。その安い人件費を当て込んで、先進国がトップブランドの製品を縫製する工場がたくさんあります。しかし、「安い」その影に劣悪な労働条件が隠されていることがこの事故で大きくクローズアップされました。この工場が重い縫製機械に耐えられる設計ではなかったことが判明しています。コスト削減のために安い建築材料を使っていたのです。
コスト削減は建物だけでなく、働く人々の労働条件にも及んでいます。休憩や食事の時間をじゅうぶん与えられずに機械のように働かされている事例も報告されています。そういうことを許さないために、フェアトレードでは「労働者の人権を保証」することが重要な条件のひとつになっています。
私たちが身につけているものは、トップブランドの物であっても、実際にはアジアの工場で作られているものが多く、どんな人たちがどんな工場で作っているのだろう、と考えてみることも大切ではないかと思います。
4月27日(日)に次のイベントがあります。ぜひ参加してみてください。
日時:2014年4月27日(日)午後2時~
会場:山西福祉記念会館(大阪YWCA)3階会議室
アクセス:・阪急「梅田駅」から徒歩約10分
・地下鉄堺筋線「扇町駅」から徒歩5分、谷町線「中崎町駅」から徒歩5分
参加費:無料(カンパ)
内容:
現場を紹介するビデオ上映(解説:喜多幡佳秀さん=おおさか社会フォーラム)
事件の背景&その後(小吹岳志さん=フェアトレード・サマサマ事務局長)
ナズマ・アクタールさん(女子衣料労働者連盟委員長)のメッセージ紹介
日本国内のフェアトレードの現場から(高津玉枝さん=LOVE&SENSE代表取締役)