
まずはアタかごから。アタはバリ特産の植物です。東部のトゥガナンという地域で作られます。持ち手は革

できるだけ買いやすい価格でご提供したいと思っています。今回は私一人で持ち帰りましたので、6個限定です。ご希望の方はどうぞお早目にご来店ください。

(アタかご ¥3800~6800)

アタの円筒かごです。マガジンラックにしてもいいしくずかごにしてもいいと思います。きれいに編んであり ます。上部の直径27cm、高さ30cmです。ひとまわり小さいのもあったのですが、初日に売れてしまいました。
(円筒かご ¥3500)

定番のティッシュボックスも買ってきました。リビングに置くと落ち着いた雰囲気になります。
(ティッシュボックス ¥2600)
前回とても人気だった「まさこ石けん」。バリに住む日本人、まさこさんがウブドの田んぼの中の工房で作っています。ひとりで田んぼの道を歩いている時に放し飼いのバリ犬に吠えられてちょっと怖い思いをしました

(まさこせっけん・・・本当の名前はブラットワンギと言います 各種 ¥500)
この他にもいろいろあるのですが、また明日ご紹介いたします。

私たちというのは、主催のプレス・オールタナティブの片岡さんと奥谷さん、インドネシアで働き始めて半年になる市位青年、フローレス島のカカオプロジェクトの若き社長ヤコブ青年、ミャンマーでいまだ戦乱の中にあるカチン族からサンニーさん。日本からは、岩手県宮古市で震災後からニットワークプロジェクトを続けている「愛編む宮古」の盛合さんと山崎さん、義父が所有する房総の水仙フィールドをツーリズムにつなげられないかと思考中の常名さん、箱根の空き家を再生したり森や畑でおもしろ企画をしている高見さん、実家の茶畑事業をもっと魅力的にしたい、所有する広大な山林を再生したいと思っている望月さん、そして、今のフェアトレード事業をもっと広い観点から見直してみたいと思っているエスペーロの私、大阪大学インドネシア語学科を卒業し、これからどういう道を進もうかと模索している近藤さんは、心強い通訳としても活躍してくれました。このようにいずれもこれから何かを始めたい、あるいは始めているけれども今後を模索しているというメンバーばかりでした。

インドネシアのメンバーは、シンギーさんを中心とする”back to the village"(今こそ村へ帰ろう)プロジェクトの若い人たちです。シン ギーさんは建築家でありインダストリアルデザイナー。美人の奥さんと2人の娘さ


たとえばオマ・タニ(農夫の家という意味)も、コーヒーの木が茂るオマ・カリンガンも、宅地に売られそうになっていたところを所有者と交渉して農地として残すことができました。オマ・タニの田んぼはこれまで農薬を使っていた土地ですが、今は有機農法に変えていくところです。「土を変えるのに3年かかるといいますね」と言うと、シンギーさんは「いや、もっとかかるかもしれないが、やらなければいけない」と言いました。

農業に関してシンギーさんにはドゥイさんという心強い仲間がいます。ドゥイさんは2年間日本のOISCAで有機農法の勉強をしましたから日本語も上手です。この日はドゥイさんは小学5年生を引率してオマ・タニで農業の授業に来ていました。

私たちの泊まった家はリサイクルウッドと竹でできています。シンギーさんを中心とした仲間たちが作ったも のです。竹はどんどん成長しますから切って有効利用します。また竹林は涼しく美しい。竹林の中の道はこれまたみんなで石を埋めて作った石畳になっていました。シンギーさんは子どもたちが美しい通学路を通ってほしい、それがよい思い出になっ

ホームステイの土地はユディさんの敷地でした。ユディさんはとても多才な人で、メイクアップ・アーティストであり、フラワー・デザイナーであり、またお料理もとても上手なのです。彼が作ってくれる


朝食の前に、私たちは朝の散歩に出かけます。ほんとうに気持ちの良い一日の始まりでした。田んぼの中を歩いていくと鳥追いのおばさんがいて、ひもにぶらさげてある缶をからから鳴らして鳥を追っていましたので、私たちも やらせてもらいました。そうしたらYさんが強くひっぱりすぎてひもがプツン!私たちは大笑い、おばさんも「ティダッ・アパ・アパ(ノープロブレム)」と大笑い。

昼はオマ・タニで会議です。片岡さん、奥谷さん、シンギーさん、サンニーさん、市位さんに続いて、日本から来た私たちも自分たちの 活動を紹介したり課題をシェアしたりしました。日本語と英語とインドネシア語が

最後の日はワークショップの日。お好み焼きとインドネシア料理の交流グループ、ソーラーパネルでフローレスのカカオを加工するグループ、クラフトのグループ、そして私は「愛編む宮古」のふたりといっしょに「ニットとバティックのコラボ」というワークショップに参加しました。バリに4年間住んでいながら、バティックに挑戦するのは初めてのことでした。ユニ先生に教えてもらいながらかなり没頭して楽しい時間でした。宮古のニットをバティック布に縫い付けてタペストリーにする試みもやってみました。

まだまだ書きたいことはあるのですが、あまりに長くなってしまいました。でもあとひとつだけクンクンという少年の話をして終わりにし ます。クンクンはほんとうはロフィクン君なのですが言いにくいので私たちはクンクンと呼びました。クンクンは14歳の中学2年生です。お母さんがマグノで働いている関係で日頃からスペダギ自転車づくりを手伝っています。クンクンの家は母子家庭で貧しく、他の生徒が自転車やバイクで学校へ行くところを、彼は毎日往復10キロを歩いて通っています。プレス・オールタナティブの片岡さんは、この日シンギーさんと相談して、クンクンに投資することを決めました。このお金を元に、クンクンはシンギーさんに習って本格的に自転車づくりの技術を身に付け、作った自転車を売って利益の何割かを片岡さんに払っていく。利益が出るようになれば自分の自転車も持てるし高校へも行ける、というわけです。クンクンはみんなの前で「仕事ができることが嬉しい。がんばってやりたい」としっかりと挨拶しました。こうやってスモールビジネスがひとつ生まれました。
とても刺激的で濃い4日間でした。ここで会った人たちとはこれからもつながっていけそうな気がしています。きょう書ききれなかったことはまた追々と。長い日記を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。