

この戦後最大の危機かもしれない事態が、世間ではあまりにも見過ごされて います。明日を前にして全国各地で抗議行動が行われました。最大は東京の官邸前だったはずですが、NHKテレビでは報じられませんでした。私も気分は官邸前でしたが、大阪でも抗議行動があると聞き、全国各地で怒っていることを示すために、大阪の行動に参加しました。
「集団的自衛権を許さないぞ!」「安倍はやめろ!」「閣議決定をやめろ!」私たちはビルの12階にある自民党大阪府連に向かってシュプレヒコールを叫びました。戦争に向かってひた走る安倍政権に対する怒りを、宗教者、教育者、労働者、母親などの立場からそれぞれの人がアピールしました。その後「閣議決定の中止を求める」申入書をみなで確認し賛同しました。そこにはこう書いてあります。

この申入書を代表が自民党大阪府連の事務所に持っていこうとしたときのことです。まずエレベーターの乗り口で止められました(だれによってかは不明)「昨日の新宿でのことも(集団的自衛権に抗議して焼身自殺を図った男性がいた)あるから」と言われたそうです。火をつけられるとでも思ったのでしょうか。なんとか事務所まで上がりましたが事務所は電気を消して暗くしており、インタフォンには「故障中」の紙が貼ってあったそうです。紙をはがして押すとちゃんとインタフォンは鳴ったそうですがだれも出てきませんでした。まるで子どもの対応ではないですか?どうして堂々と申入書を受け取らないのでしょうか。
明日の政府の動向は要注視です。明日もきょうと同じ時間に同じ場所で統一行動があるそうです。

天満橋自民党大阪府連前 http://www.osaka-jimin.jp/info/syozai.shtml
7月1日(火)17時ー19時
しないさせない戦争協力関西ネットワーク
秘密保護法廃止・ロックアクション
閣議決定の中止を求める市民

けさの朝日朝刊でこのコラムを読まれた方もあるでしょう。アーサー・ビナードさんは日本語を使って詩を書く詩人ですから、人一倍日本語に敏感です。私たち日本人が気がつかないでいることも鋭く指摘します。
今週火曜日には、吹田で行われたアーサー・ビナードさんの講演会に行ってきたば かりでした。とてもおもしろい内容でした。「国のペテンにダマされるな!」という題で話された内容は、この記事同様に言葉のまやかしにだまされるな!ということでした。
なるほど、と感心したいくつかをご紹介します。
☆飛行機が遅れた時空港のアナウンスは「○○行き○○便の新しい出発時刻は○時○分です」というけれども、新しい出発時刻って何?遅れているというネガティブな印象を新しいといういい感じの言葉に置き換えて乗客の気持ちを操作している。
☆去年の途中まではマスコミは「○○原発の再稼働は・・・」と言っていたのに、ある時点から「○○原発の運転再開は・・・」に変えた。全国各地の原発反対デモで「再稼働反対!」という言葉が定着して悪いイメージになってきたからである。不通になっていた電車が動いた時の「運転再開」が人々に嬉しい気持ちを呼び起こす心理を利用した。
☆アメリカの旧陸軍省はDepartment of War(戦争省)とわかりやすくてよかったのにDepartment of Defense(国防総省)に変えられた。戦争が国防になってもやっていることは戦争。
☆オバマ大統領が4月に来日した時に、報道は「大統領が集団的自衛権の行使容認を支持」と伝えたが、あれは「支持」ではなく「指示」とするのが正しかった。
とにかく彼の話はおもしろかったのです。笑いながら背筋が寒くなるような・・・そういえばこんな言い方もしていましたっけ。 「読売新聞」は「ごみ売新聞」、「ペンタゴン」は「ペテンタゴン」。

私がアーサー・ビナードを知ったのは1冊の写真絵本からでした。広島県立美術館のショップでこの本を見つけた時、私は読みなが らその場に凍りつきました。ぜひ読んでいただきたい本です。
http://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494007509

インドネシアのフローレス島で採れるカカオを栽培から加工まで現地の人たちのビジネスにしようとしているWWBの奥谷京子さんに、フローレス島のカカオプロジェクトの話をしてもらいました。
http://www.p-alt.co.jp/asante/pg464.html

カカオ生産量の世界第1位はコートジボワール、2位がガーナ、そして意外 に知られていないのが、インドネシアが第3位だということです。インドネシアのフローレス島の人たちはカカオの生産をしながらも、自分たちでそれを加工して消費するということを知りませんでした。栽培するとすぐに仲買人を通して中国などの外国へ売られてしまっていたからです。

きょうはエスペーロ店内で、フローレス島で採れたカカオ豆(すでに焙煎して皮をむいてある)をすりばちですりつぶし、牛乳に入れてココアを作って飲みました。市販のココアは脂肪分を減らしてありますがきょうはカカオ豆を丸のまま100%使いましたから、ほんとうにリッチでコクのあるおいしいココアができました。また、大量生産ではなく、ひと粒ひと粒手作業でていねいに豆を選別していますから、良質なカカオだけを使っています。

フローレスの話を聞いたあとでしたし、私は先月インドネシアでメンバーのひとりヤコブくんにも会っていましたから、彼ら の顔を思い浮かべながら飲みました。こういうのが、フェアトレードの中でもほんとうに生産者の顔が見えるということになるのでしょう。いつか現地を訪ねてみたいものです(8月にはフローレス島へのカカオツアーがありますよ。ご希望の方はお問い合わせくださいね)。
今はこのカカオを使ってどんなメニューや加工食品ができるかというアイデアを募集しています。これぞというものがあったらどうぞ教えてください。

こんな日は植物の水遣りも必要ですね。ゴーヤにもたっぷ りと遣りました。

Noah's ArcというインドのNGOからやってきます。印刷のズレなどで使い物にならなくなったブリキをリサイクルしてじょうろにしてあります。
ソーセージの缶になるはずだったものやガラスクリーナーの缶になるはずだったものが、思いがけずじょうろに変身していて、そのブリキの運命がちょっぴり笑えます。

水遣りが楽しくなるようなじょうろです。水を入れて測ってみましたらちょうど2リットルほど入りました。じょうろとしてだけではなく、切花をど~んと入れて花瓶としてつかってもかわいらしいと思います。
このシリーズには鉢植えポットや楕円形の両手つきもあって、意外なかわいさがお客様に人気です。
(ブリキのじょうろ インドより ¥1404)

世界には2億人以上もの児童(18歳未満)が心身の健康を損なうような仕事についたり教育の機会を奪われて働かされたりしています。平和な日本にいる私たちから見たら驚くべき数字ですね。どんな仕事についているのかというと、鉱山での重労働、カカオ農園でのカカオもぎ、サッカーボールの縫製、住み込みでの家事労働、ゴミ山で物拾い、夜の歓楽街で花売り、物乞い、売春など様々です。中には親の借金のかたに売られてしまった子どもたちもいます。
よその国の児童労働は自分には関係ないからとほおっておいていい問題ではありません。もしかしたらそんな子どもたちが作ったものを知らずに使っているかもしれません。児童労働をなくしていくこともフェアトレードの大切な目標です。

エスペーロには児童労働についての本が何冊かあります。この機会に読んで みませんか?ご希望の方には貸出しますのでどうぞお声掛けください。
なお、6月14日(土)には大阪で、バングラデシュで10年間路上の子どもたちを見守ってきたシャプラニール(市民による海外協力の会)の報告会があります。同時に大阪の子どもたちの課題も取り上げられます。まだ少し席があるようです。参加申込をお待ちします。
https://www.facebook.com/events/483869761746355/?ref=22

オリーブオイルせっけんをずっと使ってくださっているリピーターのお客様がいらっしゃいます。なぜオリーブオイルせっけんがいいのか、パレスチナ・オリーブさんの商品カードから抜粋しますと
オリーブオイルは、肌になじみやすいオレイン酸、天然保湿成分のスクワレンやグリセリンを含んでいます。この石けんは、地元パレスチナのヴァージン・オリーブオイル(一番搾り)を原料としています。
オリーブオイルは食べて身体にいいし、使って肌にいいのですね。シャンプーにも使えますよ。

イスラエル支配のもとで過酷な生活を送っているパレスチナの 人々の大切な産業がオリーブオイルの生産です。生産者の情報はパレスチナ・オリーブさんのホームページから知ることができます。http://www.paleoli.org/?eid=11
せっけんが入っているカゴもパレスチナで作られたカゴです。なつめやしの枝で作られています。
(オリーブオイルせっけん ¥540)
(なつめやしの枝のカゴ 直径27cm 高さ10cm ¥3150)

岩手県宮古市に『愛編む宮古』という生産者グループがあります。東日本大震災の後、第三世界ショップが立ち上げたソーシャル・ニットワーク・プロジェクトが今では自立して編み手のお母さんたちの事業になっています。
先日、私が参加したインドネシアでのファームステイで『愛編む宮古』のメンバーのおふたりと一緒になりました。ふたりともこの事業を今いるメンバーでさらに発展させていきたいと思っておられます。応援したいと思います。
ソーシャル・ニットワーク・プロジェクトではマーガレットや肩掛けなどの大きな作品を作ったあとにどうしても編み残りの糸が出ます。それで、日本各地から送ってもらった毛糸を無駄にしたくないと、このようなか

キーホルダーにとまっているのは蝶々です。かわいいですね。
(キーホルダー 直径約7cm ¥864)

3個入りのブローチもあります。きれいな色の組み合わせで編み手さんのセンスが光りますね。 先日、編み手のYさんがこのように帽子につけておられたのが素敵だったので真似してみました。シンプルな帽子につけたらとてもかわいらしいです。
(ブローチ 直径約2cm 3個セット ¥864)
これらの作品を購入していただくことが、被災地の支援につながります。
インドネシアで『愛編む宮古』のおふたりがソーシャル・ニット・プロジェクトの報告をした時に、インドネシア側のメンバーが「インドネシアにも同じ意味の言葉があるよ」と教えてくれました。Merajut masa depan. (未来を編む)です。いい言葉ですね。

(画像はクリック拡大してごらんください)
エスペーロの雑貨の中でいつも人気の1、2を争うのが、このモン族のラオスの森ポーチです。ひとつひとつ手刺繍で丁寧に刺してあります。ひとつひとつのデザインが刺し手によって違うこともおもしろい

以前買ってくださった方がかわいいので2つ目を、と買いに来てくださった時にはSVA (シャ ンティボラン ティア協会)にも在庫がなくてお待たせいたしました。今回ポーチもミニポーチも全色入荷しました。どうぞお好きなのを選んでくださいね。
ラオスのNGOカマ・クラフトの説明です。
1960~1970年代のラオスの内戦後、難民としてタイの難民キャンプに逃れてきたモン族の人々は、現在もやせた土地での農業の他に現金収入のみちがほとんどありません。クラフトの制作は大切な現金収入になっています。


エスペーロに『世界のかわいい刺繍』という本がありますが、この本の中にも堂々、紹介されている刺繍で す。私はこの本の中にこのポーチを見つけた時「やっぱりなあ」と納得し嬉しくなりました。実際、エスペーロのお客様の目を留める注目度はかなり高いです。ぜひこの愛らしい刺繍ポーチを手に取って見てください。動物、鳥、草木、花、それにモン族の人々が生き生きと共に暮らしている森が

(ラオスの森ポーチ 11cmx20cm ¥1645、ラオスの森ミニポーチ 12cmx15cm ¥1337)