
「飢えと乾きは薬では治せない」アフガニスタンの平和構築は農業の復興にあると考えた中村哲医師は、内戦や干ばつで荒れ果てた土地で井戸を掘り、用水路を建設してきました。現地の人々と共に歩んできた30年の軌跡を映像を交えてお話いただきます」(チラシ本文より)
私は2年前と3年前に中村さんの講演会に参加してぜひ箕面へも来ていただきたいと思っていました。2回の講演会について書いたブログはこれです↓
http://espero0osaka.blog118.fc2.com/blog-entry-533.html
http://espero0osaka.blog118.fc2.com/blog-entry-786.html
今回同じ思いを持つ人たちと実行委員会を組織して中村さんを迎えることができてほんとうに嬉しく思いました。当日前に前売り券完売、当日は会場満席のお客様でした。
心に残る言葉はたくさんありました。
*中でも「アフガニスタンの人たちが望むことは2つだけ。1日3回のごはんが食べられることと家族揃ってふるさとで暮らせること。他には何もない」という言葉が強く残りました。人間が生きていく上の基本の基だと思います。それを中村さんは現地で一生懸命実現しようとしている。それに引きかえ、私たち日本人が望むことのなんと多いことか。
*「もちろん日当がもらえるから彼らは働くわけですが、食べられる、ふるさとへ帰れるという希望があるからがんばれるわけです」
*「タリバンは極端なひどいこともやりますが、日本や西欧のマスコミはタリバンの悪いところだけを切り取って報道している。タリバン政権の時が実はもっとも治安がよかった。アフガニスタンは部族国家なので西欧諸国が考える国とはまったく違う」
*「大自然の中で生きていると人間は死ぬものだと納得できる。今生きているのはたまたま生かされている。生まれてから死ぬまで、人間の命は世界のどこであっても等しく尊いものでなくてはならない」(ビデオ『知るを楽しむ』より」
*「今何がほしいですか?」という会場からの漠然とした質問に対して「あと少しの寿命と昆虫採集をする時間です」。中村さんは現地での後継者育成にも力を入れておられます。
*「国がまちがったことをするなら従わなければいい」
中村さん独特のユーモアとシニカルな反骨ジョークに会場はますます引き込まれ、時間が経つのもあっという間でした。終わってみると会場の外に置かれたペシャワール会へのカンパ箱には20万円以上のカンパが入っていました。いかに参加者のみなさんが中村さんの活動に感動、共感されたかの証左であろうと思います。
参加した友人たちからの感想もいろいろいただきました。高校生の友人Mちゃんからは自分がこれから進む方向を再確認できたという嬉しい感想をいただいています。そして私はと言えば、これからも中村先生の追っかけをしそうな予感がしています(笑)
最後に中村さんのアフガニスタンでの事業をサポートする「ペシャワール会」のホームページをご紹介しておきます。
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/