
常駐は10名ほどですが、年間を通して学生インターンが訪れ、海外からの若者たちが訪れ、私たちのような共感する大人が訪れ、元気をもらって、知恵を交換して、ネットワークを広げています。
1日にここで「第2近代を考える国際会議」があって50名ほどが集まり、私もおじゃましてきました。第2近代という言葉は聞きなれないかもしれませんが、ドイツの社会学者ウルリッヒ・ベックという人の考え方だそうです。つまり、経済成長や貧困撲滅を目指してひとつのベクトルでひた走ってきた成長の時代(第1近代)は環境リスクや格差拡大のリスクを生み出して今や終焉を迎えようとしている。これからは、お金や成長だけではない様々なベクトルを持った様々な価値観が尊重される時代(第2近代)へ移行する時期だというのです。
それに伴って、これまで都市に集中していた活動を地方へ分散する。地方にこそ持続可能な成長の可能性があるという考え方です。この日は楠クリーン村のスタッフ、インドネシア、ネパール、カンボジアから来ている若者たち、それにインドネシアやカンボジアの現地とスカイプをつないで、国内外の田舎で起業をすることについてディスカッションがされました。
その中で、もう政治には期待しない、市民の力でネットワークをつくる、良い成績、良い大学、良い会社という価値基準はもう終わり、食料とエネルギーは自分でつくる、などといった刺激的な言葉が飛び交いました。

写真は楠でセルフビルドされた(自分たちでつくった)ホームステイです。農家民宿としてお客さんがやってくる日も近いことでしょう。レストラン 建設も予定されています。ここに写っているカンボジアのチャリンくんは15歳ながら驚くべき技も持っていて周りのお兄さん達に尊敬されていました。先日も動物を捕獲する罠をつくったらたぬきがかかったので、それを見事にさばいたという話でした。
もうひとりの女性Zさんはこの日の最高齢85歳ですが、びっくりするほどお元気です。そしてお優しい。60歳で起業して農業をやるかたわら長野県特産の「おやき」をつくり、このおやきは東京でも人気の商品になっているそうです。おやきを作るだけでなく、Zさんのおうちは子どもたちやお年寄りや在住外国人など、地域の人たちの交流の場になっているらしい。飯田市のZさんのところへ私もぜひ行ってみたいと思っています。
この日ネパールから到着したばかりのアリヤさんにも会いました。アリヤさんと第3世界ショップの樋口さんはきょうから「ソーシャルニットワークプロジェクト」のトークイベント・キャラバンで全国をまわりますが、4日には箕面へ来てくださいます。大地震以後のネパール復興支援のひとつとして現地で作った編み物を日本で買って支援しようというプロジェクトです。4日にみのお市民活動センターで2時からです。ぜひ話を聞きに来てく

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