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5月8日(日)ネパール大地震支援活動報告会 Supporting Nepal after earthquake
2016/05/08(Sun) | イベント | page top↑
ネパールネパールで大地震が起こってから1年が過ぎました。8千人以上の人々が亡くなり80万棟もの家々が倒壊した現地ではまだまだ復興が進んでいません。

きょうはシャプラニール=市民による海外協力の会によるネパール報告会が行なわれました。ネパール現地事務所長を終えて帰国した宮原麻季さんが、これまでの支援活動とこれからの活動を報告され、35名の参加者で聴くことができました。

たくさんの写真と豊富な事例の報告の中でも私の心に残ったことをいくつか。

★被災者への食料支援は報告会乾パンなどのすぐ食べられるものを配ることを考えがちだが、ネパールではガスボンベ、ガスコンロや薪を使って自炊できる被災者も多かったので、普段の食事に使える米、豆、油、塩などを配布した。自分たちで通常のご飯をつくることで元気が出た。

★海外のNGOが防災教育で「揺れが来たら机の下へ」と教えていたので、外にいた人がわざわざ家の中へ入って机の下にもぐり込み、家もろ とも潰された。ネパールでは煉瓦つくりの家が多く地震に弱いので、先進国の基準は当てはまらない。

★情報がないことが住民の不安を増大させたので、コミュニティラジオ局を早急に復旧させる支援を行った。

★もともと行政が脆弱で「復興庁」がやっとできたが十分な働きができていない。

★インドによる経済封鎖でガソリンを初めとする物資が入ってこないことが復興を遅らせている。

★コミュニティスペースを設置して被災者が気軽に立ち寄れる場を提供した。そのことで人々は不安や困難を誰かと共有したり情報を得たりすることができる。これは東日本大震災後シャプラニールがいわき市に設置した交流スペース「ぶらっと」をヒントにしている。

★震災で孤児が多く生まれた。人身売買が行われたケースもある。

宮原さんは昨年ネパールの男性と結婚してネパールへの思いをより強く持っておられます。孤児の少女が歌う映像に涙が止まらず私たちも同じ気持ちを共有しました。「忘れないで」と繰り返し訴えられました。

私の一冊 また、きょうは会場がライブラリーカフェというちょっと変わった場所だったことに因んで、参加者それぞれが「自分を世界につなげた一冊の本」を持ち寄りました。私が選んで持っていったのは、もう30年も前に読んだ犬養道子著『人間の大地』です。こんな試みもちょっと興味深かったです。







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