
地黄の家には蔵があります。本当に年代物の蔵なので壁の漆喰がはげ落ちています。それでその壁を自分たちで塗ってみよう、ということになりました。
漆喰だけならまだよいのですが、漆喰の下の土壁もかなりの厚さではげ落ちています。だからまず下の土壁から補修しなくてはなりません。
もちろん私たちは一度もそんなことをしたことはありません。言ってみれば遊びです。それを工務店のSさんは快く受け入れてくれて、材料やら道具を一式揃えてくれました。母屋に足場を組んだ時に蔵にも足場を組んでもらいました。これで準備万端です。
母屋で作業をしていた本物の左官さんがやり方を教えてくれます。

上の写真はバケツの中で材料を混ぜているところです。土砂に水を混ぜて電動のミキサーでかき混ぜ、そこにスサという麻の繊維を混ぜ込んでいきます。スサはいわば繋ぎのようなものです。材料の硬さというか柔らかさ具合が塗る時の善し悪しに大きく関わってきます。硬すぎず柔らかすぎず。マヨネーズよりちょっと硬めかな、と思いながら頭髪トリートメントのヘナを溶く時に似ていると思いました。

足場の上に上がって塗り始めると、最初はボタっと落ちたりしましたがだんだん上手になっていきます。コテで塗りたくる楽しさがあります。私たちはなんちゃって左官です。お昼までにほぼ全面を塗りましたが、厚さがまだまだ足りません。今後さらに上に塗り足していきます。それができて初めて漆喰が塗れるのです。
あと数回今月中に塗ります。明日も何人かで現場へ行く予定です。これを読んで、やってみたい!という方がありましたら ご連絡ください。
