
昨日も今日も12月とは思えない暖かい日和でした。青空に向かって瓦屋根からすっくと煙突が顔を出していますが、きょうは暖かくて薪ストーブも要らない感じでした。
ところで玄関の壁をよく見ていただくと、ここだけ漆喰が黒いことにお気づきでしょうか。漆喰といえばふつう白い漆喰を思い浮かべますが、実はこのように黒い漆喰もあります。今回リノベーションに加わってくださった左官さんによりますと、黒漆喰というのは墨を練りこんだ漆喰で、とても手間がかかる上に高度な技術を要するので、今ではあまり見られなくなった貴重なものなのだそうです。
そこでこの家の元の所有者であるSさんのお話を思い出しました。まだ子どもだった頃、お手伝いで毎日


少しずつ新年を迎える準備をしています。

一つは西側に130kgの一枚ガラス窓を入れることです。ガラス屋さんがトラックで運んできた大きなガラスをみんなで運びます。ガラスは持つところがないのでとても持ちにくい。落としたら大変です。下に板を敷いてその上を押したり角度を変えたり。最初はカメラを構えて応援していた私もカメラどころではなくなって風に揺れるガラスを支える一員となりました。けっきょく大人が8名(ちょうど居合わせたストーブの会社 の人も駆り出されて)心を合わせた結果、窓枠に無事収めることができました。ほっとして思わず拍手してしまいました。ほんとうに緊張の作業でした。


もう一つの大きな作業はストーブの設置でした。屋根を貫いて煙突がつなげられ、あこがれの薪ストーブが稼働を始めました。大きな家には大きなストーブ。初めて火を点けた瞬間です。

パチパチと木が燃える音がして次第に周りが暖かくなってきました。心地よくてその場を離れら れなくなります。ストーブの火を見ているといつまでも飽きません。


古材で陳列棚も作られ、だんだんショップの雰囲気が出てきました。どこに何を並べようかと楽しい思案の時間 です。


まずはこれです。庭のコーナーにユンボで扇形に並べてもらってこれだけの石が生かされました。ちょうど 「菜の花プロジェクトみのお」さんからいただいた菜の花の苗がありましたので植えてみました。来春にはきれいな花を咲かせてくれるでしょう。

そして、きょうの作業は母屋の掃き出しから庭へ続く踏み石を置くことでした。ここにはあの石、あそこにはあの石と適材適所を選び、腰を痛めないように注意しながら、ie工房さんとわがチームの男手で運んでくれて、こんなすてきなコーナーができました。
玄関はこんな感じです。手前には昔使っていた

そんなこんなで、本来はじゃまものにされる瓦礫のいくつかが庭の顔として生まれ変わりました。廃棄物処理のコストが節約されたことはもちろんですが、捨てるものが生かされたことが嬉しいです。


ところが2015年に文科省のSGH(Super Global High school)に選ばれ、一躍注目されることになりました。SGHとは、大学や国際機関と連携して国際的に活躍できる人材を重点的に育成する高校で、文科省からそのための予算が出ます。現在国内で123校あるSGHはほとんどが有名進学校。そこに能勢高校が割って入ることができたのは、それまで学校が培ってきた国際交流や留学生受け入れの実績があるからです。また、今年、能勢高校は豊中高校の分校として残ることが決定し、ひとまず廃校の危機は免れました。

私はフェアトレードの視点からいくつかの事例をあげてヒントになりそうなことをプレゼンテーションしました。日本の(能勢の)はちみつがある中でモンゴルのはちみつをどう差別化して売れるはちみつにしていくのか。価格?味?ラベル?まだまだ考えるポイントはありそうです。過疎や高齢化、耕作放棄地など、能勢町が抱える課題は全国津々浦々にあるしアジアの田舎にもあります。それらの共通点を探しながら、私が知っている国内外の取り組みを紹介しました。
