
今年のテーマは「競創」。競って相手を蹴落とす「競争」ではなくて競って創造する「競創」。効率化優先の第一次近代社会はすでに行き詰まりを見せている。国と国とが競争するのではなく、互いに切磋琢磨して国境を越えた第二次近代社会を創ろうというのが第3世界ショップの考え方なのです。

今回の展示会でも第3世界ショップが協働してビジネスを展開するカンボジア、 フィリピン、台湾からのゲストが来日して学習会が開かれました。
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第3世界ショップでは1年に何回かアジアで国際会議を行います。現地のメンバーと同じテーブルで社会貢献ビジネスなどについて語り合うの で、スタディツアーではなく国際会議と呼んでいます。インドネシア、カンボジア、ミャンマー、台湾、フィリピンなどです。私は数年前にインドネシア、昨年は台湾の国際会議に参加しました。今回台湾会議の時のメンバーに再会して旧交を温めました。背の高い男性はフィリピンのシャピイという団体のニールさんです。シャピイはニールさんのご両親によって始められました。内戦が続いたミンダナオ島で女性のための仕事作りとしてバナナやコゴンやアバカの材料で紙をすき、押し花をほどこしてカードやカレンダーを作っています。エスペーロでも人気の美しい押し花カードです。
小柄な女性は台湾の地方都市で農業をしながらドキュメンタリーフィルムをつくっている陳さん。大企業に勤めていたのをやめて農薬を使わないでお米や豆を作っています。
写真には写っていませんが、カンボジアからのデンくんは若いながらもカンボジアでのカシューナッツづくりの中心メンバーです。特産のカシューナッツをそのまま売るだけではなくカシューナッツバターに商品化して売り出そうとしています。
彼らに共通するキーワードは「地方」です。都会ではなく地方で何かを起業していく。それはエスペーロがある能勢にも通じます。何もない田舎と言われてきた地域に実は可能性があることを彼らは教えてくれます。

そんなこんなで、楽しく美味しく実のある展示会でした。写真を撮り忘れましたが、おなじみ山羊革のペンケースや財布、ミラー刺繍のバッグやポーチなど、たくさん仕入れましたのでどうぞお楽しみに。