
シャプラニールでは毎年ネパールかバングラデシュの駐在員が帰国した折に全国をキャラバンして報告会を開いています。全国各地にシャプラニールをサポートする連絡会というのがあってそれぞれが受け入れをして講演会を開きます。
シャプラニール関西では16日に大阪市内で17日に能勢で受け入れをすることになり準備を進めてきました。

果たして能勢にどれだけの人が聴きにきてくれるだろうかという心配があ りましたが、なんと能勢高校の生徒さんと先生12名を含む24名の方が参加してくださいました。能勢高校はSGH(スーパーグローバルハイスクール)の認定を受けて国際協力や国際理解の学習に重点を置いています。
今回の講演はバングラデシュのマフザ・パルビンさん。シャプラニールのダッカ事務所で家事使用人の少女支援事業やフェアトレードの事業に携わっています。ご自身は7歳男子のママでもあり休憩時にはスマホで息子さんと会話する姿が見られました。

ところが雇い入れ先ではしばしば虐待のようなことも起こります。立場の弱い少女たちは訴える手立ても持ちません。そこでシャプラニールで少女たちが集まって勉強したり話したりできるヘルプセンターを開設し、少女たちを支援しています。
この日はマフザさんが具体的に何人かの少女の例を挙げてお話をされました。能勢高校の生徒さんたちは自分たちとあまりに違うバングラデシュの子どもたちの現状に耳を傾けていました。また、参加者の中に能勢在住のシャプラニール会員の方もおられて嬉しく思いました。

マフザさんと一緒にキャラバンを続けているシャプラニール職員の藤崎文子さんはバングラデ シュ駐在6年というキャリアをお持ちで、豊富な知 識と経験とみごとなベンガル語で通訳をしてくださいました。最後に私たちに何ができるのか、という話になり、知る、伝える、会員になって支援する、フェアトレード商品を買って支援する、などが出ました。会が終わってからも残ってマフザさんや藤崎さんとお話する方も多く、お話がみなさんに影響を与えたことを感じました。

翌朝おふたりは元気に次のキャラバン開催地である名古屋へと向かわれました。あと4日間キャラバンは続きます。おつかれさまでした。
(写真は当日写真担当の三浦さん撮影のものをいただきました)