
このビルには大量生産、大量消費のいわゆるファストファッションの縫製工場がたくさん入っていました。建物の安全管理に問題があり、危険を指摘されていたにも関わらずこの日も通常通り操業したために、ビルが崩壊して1000人以上もの労働者が亡くなったのです。
ファストファッションの服の多くは人件費の安いアジアの国々で作られています。安価な服を作るために、低賃金、劣悪な労働条件で働かされている労働者たちは、なかなか貧困から脱却することができません。
この事故は世界中にショックを与えました。私たちが着る服は「安ければよいのか?」という疑問。安い服を作るために犠牲になっている人々がいるのであれば、それは許されないことではないのか。
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そこで、私たちが毎日着る服は、どこで誰が作っているのか、作っている人にはちゃんとした対価が支払われているのか、そういうことを考える日としてこの日がファッション・レボルーション・デイと呼ばれるようになりました。きょうから1週間はファッション・レボルーション・ウィークです。この事故はファストファッション業界にも強く改善を促すきっかけとなりました。
フェアトレードは公正な価格と安全な労働環境に厳しい基準を設定しています。作る人を犠牲にしない、ハッピーにする洋服を着たいですね。