
6月はフルート2本のコンサートでしたが、今回はフルート3本とピアノという4人のアーティストを迎えての豪華版です。フルートはもちろん1本でも美しいですが、2本、3本と増えると、それはもうきらきらと輝くようなアンサンブルが生まれます。そこにピアノですから、私自身もとても楽しみにしていました。

演奏が始まる前、お客様には季節の野菜を盛り込んだエスペーロランチを召し上がっていただきまし た。季節のぶどうとともに庭の栗も茹でて添えましたよ。食後のコーヒーが終わっていよいよ演奏開始です。
クラシックから軽音楽、童謡唱歌にわたる、いろいろなジャンルの曲が楽しいおしゃべりをはさんで演奏されました。「プリンク・プランク・プルンク」という軽快な曲(アンダーソン作曲)やお茶の伊右衛門のCMソングの「オリエンタル・ウインド」(久石譲作曲)も印象的でしたし、何よりも私からじきじきにリクエストしておいた


エスペーロ能勢のお馴染みさんも、きょう初めて来てくださったお客様も、とても楽しまれた様子でした。大阪市内から初めて来て くださった女性の二人連れさんは「きょう来てほんとうによかった」と感激しておられました。
4人のアーティストのみなさん、お忙しい中を演奏に来てくださってありがとうございました。
(写真はご来場のお客様からいただきましたm(__)m)

佐藤さんは「国境なき医師団」https://www.msf.or.jp/の看護師で、現地では手術室看護師として任務につかれます。イラクのモスルという町で約半年にわたって活動された佐藤さんのお話を25名の参加者の方たちが聴きました。
モスルの町はIS(イスラム国)という過激派組織によって破壊されましたが、同じ国民でありながら、互いに監視し合い憎しみ合う状況が続いています。
佐藤さんは半年の任務を終えて帰国した時に、日本に同じような空気を感じたと言われていました。隣国の韓国に対するヘイトの空気が一気に高まっていたからです。

この日は能勢高校の先生と生徒さん達が5名で参加してくれていました。 高校生の「国境なき医師団の運営経費はどこから出るのですか」という質問がとても現実的でよい質問だと私は思いました。「9割が民間寄付です」という答えでした。

長期間ミッションに行くことについて家族はどう思うのか、経済的にはどうなのかという質問については、参加者の中にいた佐藤さんのお連れ合いさんが答えられました。お給料は決して高くはなく、しかも派遣先は危険と隣り合わせの地域ですから、それはもう、家族の理解なしには働けない仕事だと思います。
最後に佐藤さんは、国境なき医師団に対して、寄付はもちろんですが、特に若い人たちに対してスタッフとしての参加を呼びかけられていました。
佐藤さん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました!

9月のエスペーロ能勢でのイベントはこのボードのとおりです。これ行きたいな、と思われるイベントがあったら、ブログで詳細を読んでいただくか、ご遠慮なくお問い合わせくださいね。
いずれのイベントもまだ空席がございます。
16日は2時から、29日は終日貸切となりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

でも、時にスカートをはくのも気分が変わってよいものです。というわけで、ネパール、バングラデシュ、インドなどで縫製されたフェアトレードのスカートを窓際に集めてみました。オーガニックコットンのもの、ブロックプリントのもの、手織りの生地など、いずれもコットン100%の着心地のよいスカートばかりです。
9月10月はスカート全部を10%オフにいたします。エスペーロ能勢には隠れたところに(!)試着室もありますので、ぜひご試着のうえ、お気に入りをお求めください。

今マネキンが着ているこちらのバルーンスカートも10%オフです。裾がバルーン状に折り返 されていて個性的です。
スカートで思い出すことがあります。私が育った中国山地は昔は雪が深く寒いので冬はずっとズボンで過ごさなければいけませんでした。春風が吹き始めて「スカートをはいてよし」という母親の言葉がとてもうれしかったものです。今は雪も少なく暖房も行き届いているので衣服にも季節感がなくなりましたね。

このたび、このオリーブオイルを販売しているパレスチナ・オリーブ http://www.paleoli.org/ の皆川万葉さんが、ジャーナリストの高橋美香さんと共著で本を出版されました。『パレスチナのちいさないとなみ』という本です。副題の「働いている、生きている」という言葉が私の胸に響きます。皆川さんはいつも「日本ではパレスチナには紛争のイメージしかないかもしれないけど、そこには人々の笑いがあったり涙があったり、ふつうの生活があるのです」と言われます。

表紙のこのカラフルな写真を見てください。ナーブルスという町で手押し車を押すキャンディー屋さ んのおじさんです。子どもたちが犠牲祭のお祭りに買ってもらうお菓子を売っているのだそうです。他にも漁師さん、パン屋さん、荷運び屋さん、床屋さんなど、パレスチナに暮らす人々の日常が高橋美香さんの素敵な写真とともに紹介されています。
本の後半は皆川さんが担当で、オリーブオイルやせっけんや刺繍をつくっている生産者さん達のことが書かれています。皆川さんは毎年パレスチナを訪問して、その様子をニュースレターで報告されています。分離壁や厳しい検問があって、イスラエルのいやがらせもあって、人や物が自由に移動できない状況のパレスチナの人々が、それでもユーモアを忘れないでたくましく生活している様子がよくわかります。

オリーブオイルの生産者団体である「ガリラヤのシンディアナ」では、ユダヤ人とアラブ人が一緒に働いています。考えてみれば、私がフェアトレードショップを始めるきっかけとなったのは「ガリラヤのシンディアナ」を立ち上げたユダヤ人のハダスさんとアラブ・パレスチナ人のサーミヤさんが来日した時の講演集『パレスチナ/イスラエルの女たちは語る』という本を読んで感動したからでした。
パレスチナ・オリーブからはオリーブオイルの他に、このエクストラバージンオイルで作ったオリーブオイルせっけんが入荷します。頭のてっぺんから足の先まですべて洗えるしっとり使い心地のよいせっけんです。ちいさないとなみの本の中ではせっけん工場主のマジュタバさんのことも紹介されています。

イドナ村という村では女性たちが組合を作ってこんな美しい刺繍を作っています。エスペーロ能勢にもフラワー刺繍のポーチがいく つかありますよ。大学を出ても、イスラエルの抑圧の中でなかなか仕事につけない女性たちにとって、大切な収入源になっているということです(写真はパレスチナ・オリーブのHPより)。