
佐藤さんは「国境なき医師団」https://www.msf.or.jp/の看護師で、現地では手術室看護師として任務につかれます。イラクのモスルという町で約半年にわたって活動された佐藤さんのお話を25名の参加者の方たちが聴きました。
モスルの町はIS(イスラム国)という過激派組織によって破壊されましたが、同じ国民でありながら、互いに監視し合い憎しみ合う状況が続いています。
佐藤さんは半年の任務を終えて帰国した時に、日本に同じような空気を感じたと言われていました。隣国の韓国に対するヘイトの空気が一気に高まっていたからです。

この日は能勢高校の先生と生徒さん達が5名で参加してくれていました。 高校生の「国境なき医師団の運営経費はどこから出るのですか」という質問がとても現実的でよい質問だと私は思いました。「9割が民間寄付です」という答えでした。

長期間ミッションに行くことについて家族はどう思うのか、経済的にはどうなのかという質問については、参加者の中にいた佐藤さんのお連れ合いさんが答えられました。お給料は決して高くはなく、しかも派遣先は危険と隣り合わせの地域ですから、それはもう、家族の理解なしには働けない仕事だと思います。
最後に佐藤さんは、国境なき医師団に対して、寄付はもちろんですが、特に若い人たちに対してスタッフとしての参加を呼びかけられていました。
佐藤さん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました!