
すると「このチョコレートすごく美味しいですね。売っていますか」というお客様が何人もおられて、チョコレートを買ってくださいました。
「美味しいでしょ。これはフェアトレードのチョコレートなんです」と言うと、3人連れの青年が「フェアトレードってなんですか?」と聞いてくれて、しばしお話しできました。美味しいチョコレートを食べて、このチョコレートは?となってフェアトレードのことを知ってもらえる。理想的な流れでした。
先日買ったチョコレートが美味しかったから、とまた買いに来てくださったお客様があったり、母娘でバレンタイン用にチョコレートを買いに来てくださったり。電話で注文を受けて、店の帰りにお届けした方もありました。
もうひとつ、きょうは嬉しいことがありました。近くの豊中高校能勢分校の生徒さんが2人、ランチに来てくれたのですが、彼らは先日私たちが出前授業をしたあともフェアトレードの研究を続けていて、来週は研究発表なのだそうです。
そのAくんが「フェアトレードについて、自分たちになにができるかということを考えている」と言うので、私が「今やっているみたいに勉強して周りに伝えるとか、フェアトレード商品を買うとか・・・」と言ったところで「商品を売りたいなあ」と言ったのです。その発想が彼自身から出てきたことは驚きでありとても嬉しかったです。
そうなのです。売ることができるのです。「学園祭とかイベントなんかで売ることができるよ」と委託販売の方法があることを伝えました。フェアトレード商品を売るということは、商品の裏にある生産者や現場のことを知らなければなりません。理論だけでなく、実際に「売る」という行為を通して学ぶことは多いはずです。
「自分で考えて行動する」という能勢分校生の特性を垣間見た気がしました。