
日本という国は自然が豊か、人も親切、治安もいい、そして何より70年間戦争をしていない、とてもよい国だと思います。外国の人からもそう思われていると思います。ところがここへ来て、日本が軍隊を海外へ送る国だとなると、日本は一挙に警戒される国になってしまうでしょう。
先月箕面でペシャワール会の中村哲医師の講演会がありました。中村さんは

「戦争法」を実施していけば日本は海外に敵をつくるだけでなく、莫大な軍事費を費やすことになるでしょう。そのお金を中村さんのような活動に充てていくことのほうが、安全保障としてよほど現実的ではないでしょうか。
フェアトレードは世界の経済的な不公平をなくして世界が仲良くしていこうという貿易です。政治がぎくしゃくしていても、経済、文化、芸術、市民の国際交流という分野で、日本人はすでに世界中の人々と切っても切れない交流があります。国が武器を持って戦うと言ってもその前に市民レベルで世界中と仲良くなってしまえばよいのです。それに対して「戦争法」は最初から外国を敵視していませんか。
今回の「戦争法案」キャンペーンの中で希望が見えたのは、若者たちが政治に対して声を上げ始めたということです。SEALDsという若者たちのグループが、国会前だけではなく日本各地の路上で、自分の言葉で、戦争したがる政府への反対を叫んでいます。それは大きなうねりとなって、子どもから老人までを巻き込みました。写真は梅田の路上ですが、17日には3200名、18日には6000名が集まりました。政党とも団体とも関係ない個人個人が、自分の意志でそこに立っているのです。法案が強行採決されたあとも街宣は続けられます。
日本中の若い弁護士さんたちも頑張っています。「明日の自由を守る若手弁護士の会」、通称「あすわか」の声明をぜひ読んでみてください。

