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6月8日(木)シサムコーヒーのお話会 coffee NGO from the Philippines
2017/06/12(Mon) | 食品 | page top↑
粉 エスペーロ能勢のカフェでは2種類のコーヒーをお出ししています。ひとつはネパールのエベレストコーヒーhttp://everestcoffee.jp/ もうひとつはフィリピンのシサムコーヒーです。

この日はシサムコーヒーの生産者NGOさんが来られるというので、シサムさんのお誘いを受けて京都までお話を聴きに行ってきました。

ペルーやブラジルなどと比べてコーヒー生産国としてはあまり有名ではないフィリピンですが、ルソン島の高地とミンダナオ島の高地の2か所でよいコーヒーが採れるそうです。シサムコーヒーはルソン島北部のコーディリエラ地方でつくられています。

お話してくださったのはCGN(コーディリエラ・グリーン・ネットワーク)代表の反町眞理子さん。この方がおもしろいのです。おもしろいという言葉が失礼なら魅力的な方でした。バブル時代の東京でライター、放送作家などバリバリのキャリアウーマンだった反町さんは、フィリピン人との結婚をきっかけにルソン島バギオに住むようになります。自然が豊かで人々がゆったりと生きているバギオで「今までの東京でのあの忙しいい生活は何だったのだろう」と思ったそうです。


しかし、豊かと思ったフィリピンの農村にも問題がありまし反町さんた。絶対的な貧困。日々の食物を得るために森を焼き払っては畑にするためにどん どん森林が失われていく。森が失われていくということは保水力がなくなり水不足になる。畑にはサゴヤシ(だったかな?)ばかりを植えるので病気がはびこったりしたときには単一栽培のリスクが大きい。そこで森林を残して栽培できるコーヒーに着目。プランテーションのように森を切り開くのではなく、木々をシェイドツリー(コーヒーには日陰が必要)を残してコーヒー以外の果樹も共存できるようにする森林農法で育てる。しかもコーヒーは現金収入が得られる作物。

反町さんは「私のところはフィリピンのNGOなので日本人は私ひとり。NGOによくある<よいことをやっている感>はま~ったくなくて、子どもや孫に持続可能な環境と暮らしを残したいだけ」と言われていました。反町さんはすでに半分(それ以上に?)フィリピン人のようでした。現地ではゲストハウスもあってスタディツアーなどもされているようです。ざっくばらんでおもしろい反町さんのいるコーディリエラに行ってみたくなりました。

これからシサムコーヒーを飲む時にはいつも反町さんの明るい笑顔とコーディリエラの生産者の人々を思い浮かべることでしょう。

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