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6月1日(土)『ナディアの誓い』上映会と講演会 "On her Shoulders"
2019/06/01(Sat) | イベント | page top↑
ナディアのチラシ 縮小屋根裏シアタ-特別編『ナディアの誓い』上映と講演会が無事終了いたしました。

2018年のノーベル平和賞を受賞したナディア・ムラドを追ったドキュメンタリー映画。イラク北部の田舎に住んでいた、美容師になりたかったごく普通の女性ナディアが、IS(イスラム国)に家族を殺害され、拉致され、迫害を受け、逃げ出し、その後国連でスピーチを行うまでになったストーリーです。
玉本英子さん


今回の屋根裏シアターが特別だったのは、上映後にイラク、  シリア、とりわけクルド地区に住むナディアのようなヤズディ教徒に詳しいジャーナリスト玉本英子さんの解説が聞けたことです。



映画だけではよくわからなかったこと、事件の背景、真相が、玉本さんのお話で何倍もよくわかりました。お話がわかりやすく、具体的で、玉本さんが現地で実際に出会った人々のエピソードが生々しく、参加者はお話に引き込まれました。



上映後の講演 インターネットの普及でISのプロパガンダ映像を見た人々が世界からISに集まってくる。しかし来てみたら映像にあったような理想の国はどこにもなかった。国に帰りたいけど帰れない。5歳の頃ISに拉致されたヤズディの少年は、あまりのつらさに自分の過去を消し去ったため、もともとの言葉だったクルド語も忘れ、家族も忘れ、ふるさとに連れ帰られてもしあわせに生きていくことができない。ISに「性奴隷」として連れ去られた女性たちは「商品」として値段をつけられ何度も売り買いされる。そこから逃げ出すことができた女性の中には「自分は何も悪くはないのだから」と顔を出して話をしてくれる人もいる。しかし、救い出された女性は故郷に受け入れられても、IS男性との間に産まれた子どもはヤズディではないので決して受け入れられることはないという。


映像で見るナディアに笑顔はありません。家族のほとんどを殺されて、自分もISの性被害に遭い、それでも勇気を出して世界にヤズディが受けている迫害を訴えようとするナディアに痛々しい決意を感じます。原題の"On Her Shoulders"が表しているように、彼女の両肩にかかっている大きな重荷を世界中が分け合って軽くしてあげることが必要だと思います。映画やお話を聞いて現実を知るということは、その第一歩かもしれません。

玉本英子さん、参加してくださったみなさま、貴重な時間をエスペーロ能勢で共有することができました。ありがとうございました。


明日も上映会は行います。玉本さんの解説はありませんが、ぜひ観に来てください。13時半からエスペーロ能勢で。

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