
https://tcc117.jp/awep/ から代表理事の奈良雅美さんに来ていただいて、AWEPの活動とAWEPにつながるアジアの女性たちのお話をしていただきました。
AWEPの活動の始まりは1990年代に日本に出稼ぎに来たフィリピン女性たちを支援することでした。日本男性との間に産まれた子どもを連れて帰国した後、仕事もなく途方にくれていた女性たちの仕事づくりでした。
それまでミシンを使ったこともなかった女性たちに技術を指導し、販売の道をつけました。よい製品が作れるようになって、女性たちは少しずつ経済的に自立していきました。
フィリピンの他にインドネシア、タイ北部、ネパールでも女性自立支援の活動をしています。インドネシアは国内でのネットワークがしっかりしてきたので少しずつ撤退して、まだまだ不安定なネパールに力を入れている、というあたりが理にかなったやり方だなあと思いました。

ひとりひとりの生産者の話が胸を打ちました。日本に8年間働きに来ていた(売られてきていた)女性は、日本に住んでいたことを ずっと秘密にしていたそうです。あまりに辛かったからです。でも仕事ができるようになって、やっと辛い経験を過去のものにできたそうです。自尊感情がいかに人を立ち直らせるかということがわかります。
きょうは8人のお客様、私たちスタッフ3人を入れて11人でお話を聞くことができました。草木染や手刺繍の製品もお買い上げいただきました。一日中冷たい雨が降る寒い日でしたが、そしてコロナ情勢の不安な時期でしたが、奈良さんのお話を聞きながら、みんなでとても温かい気持ちを共有できたよい会になったと思います。奈良さん、そしてお客様、ありがとうございました。