
フェアトレードのチョコレートは秋冬限定。なぜかというと、本物のココアバターを100%使用していて、ココアバターは25度以上になると溶けやすいからだ。市販のチョコレートの多くは、ココアバターの代わりに安価で融点が高い「植物性油脂」を使用しているので年中スーパーマーケットに並んでいる。
大豆レシチンの乳化剤はいっさい使わず、手間をかけて長時間練ることでまろやかさを出しているので、遺伝子組み換え大豆の心配もない。

原料には、発展途上国の小規模農家が作ったフェアトレードのカカオ豆や砂糖を使用している。もちろ ん児童労働はいっさいない。ガーナやナイジェリアなど西アフリカのカカオ農園では、何十万人もの児童が低賃金で危険な農作業に携わって学校にも行けない状況があり、フェアトレードはそういった児童労働の問題の解決をめざしている。
チョコレートを食べたこともない子どもたちを酷使して作ったチョコレートは、ほんとうは苦い味なのかもしれない。それを私たちは知らないで甘い甘いと言って食べてきたのかもしれない。これからは安心してフェアトレードのチョコレートを食べたいと思う。
(ピープルツリーのFTチョコレート:オーガニック・ビター、ミルク、ヘーゼルナッツ、オレンジ、ホワイト・クリスピー、レーズン&カシューナッツ、シナモン、コーヒーの8種。50g各290円)
(第3世界ショップのFTチョコレート100g:ビター483円、ヘーゼルナッツ504円、ココナツミルク577円)