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豆ランチパーティ-w/パレスチナオリーブさん@京都
2010/10/24(Sun) | イベント | page top↑
京都に「楽天堂」という豆やさんがある。http://www.rakutendo.com/index.html
豆やさんだから豆を売っているのはもちろんなのだが、他にもオーガニック・コットンやパレスチナのオリーブオイルなどのフェアトレード商品を取り扱っている。なぜ豆なのかというと、食料危機を深刻化させる肉食を減らして、豆や野菜を主人公にした食事にしようという平和のマインドからなのだ。

豆ランチパーティ その楽天堂さんが、エスペーロの仕入先でもある「パレスチナオリーブ」http://www.paleoli.org/代表の皆川万葉さんを招いて豆ランチパーティを開くというので、テリーとちょうど帰省していた娘と3人で京都まで出かけた。「楽天堂」のお客さんを中心に25名ぐらいが集まった。

「パレスチナオリーブ」は、イスラエルのパレスチナ自治区に住むパレスチナ人を支援するために、オリーブオイルやオリーブオイル石けんなどを輸入している、仙台のフェアトレード団体だ。パレスチナは発展途上国ではないから、アジアやアフリカのフェアトレードとは性格がちがうが、人々は大学を卒業してもパレスチナ人であるがゆえに仕事がなく、二級市民として差別的な扱いを受けている現実がある。皆川さんは学生の頃からパレスチナへ通い、現地の人々とともに良質なオリーブオイルや石けんを作って輸入する仕事に携わってきた。

スライドを見ながらパレスチナの話を聞いた。パレスチナといえばイスラエルとの戦争のイメージでしかとらえられないことが多いが、当然のことながら、現地へ行けば普通の日常生活がある。ただ状況が悪い時は外出禁止令が出て、とたんに非日常になるそうだ。いっぽうイスラエル兵士が悪者かと言うと、戦争以外のところではごく普通のおだやかな人たちであったりするという。

今、イスラエルは高さ8メートルの分離壁を国中に建設して、自分たちをパレスチナの攻撃から守ろうとしているが、この分離壁のせいで、パレスチナの人々はますます分断され、生活の不自由を強いられている。検問所を通らなければ他の地区へ行くことすらできない。 

生まれた時から難民キャンプしか知らないこどもたち。自分たちの国がないということを日本人はどこまで想像できるだろうか。そんな話をしながら、自分たちには何ができるか考えた。抗議のデモも必要なときはあるが、同時に日常的にできること、たとえばパレスチナの現実を人に伝えたり、オリーブオイルを買って支援したりすることだったら、力まずに継続してできることだろうという意見が多かった。 
もちより料理
ランチパーティの食事もとてもおいしかった。楽天堂さんは、もう50回もこういう豆パーティーを開いて人と人がつながる仕掛け人になっている。みんなで持ち寄ったお料理は、豆や野菜などどれもやさしい味だった。みんなでいっしょに食べれば、初めて会った人とでも打ち解けられると思った。
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