
天草には大阪から移住した友人がいたので、もしかしたら会えるかも、という気持ちもありました。それでその友人Fさんに連絡をとったところ、なんと彼女はすでに夫さんの国アメリカへ帰ったあとでした。そのことで私の天草熱は半分にしぼみました。
それで、3連休はやはり通常通り営業することになったのです。
連休2日目の最後のお客様はファミリーでした。男性2名と60代の女性とそのお母さん。「母は94歳なんですよ」と言われるのを聞いておもわず私は「すばらしい!」と拍手しました。杖もなしで元気に歩かれてお話もしっかりできるお母さまだったからです。続けて「母はこの店がとても気に入ったようです。生まれ育った熊本の家に似ているからです。古い家でもうじき国の文化財に指定されます」。私が「熊本のどこですか?」と聞いた答えが「天草です」。
どんなにびっくりしたことか。私が行きたかったけどあきらめた天草が、向こうからやってきたのです。お母さまはエスペーロ能勢の手作りのケーキを気に入ってくださって、残っていたケーキを全部お買い上げくださいました。
娘さんは「天草はほんとうによいところですから、ぜひ訪ねてくださいね」と言われて94歳のお母様とともに帰られました。はい、いつか必ず行こうと思います。
そしてアメリカへ帰ったFさんが5月の一時帰国の時に能勢まで来てくれることになったのも、嬉しいことでした。
(写真は天草市のホームページからお借りしました)