
神田香織さんの講談『はだしのゲン』(ダイジェスト版)は感動的でほんとうに胸に迫ります。『はだしのゲン』は世界中の多くの子どもたち(そして大人たち)に読まれ、原爆の恐ろしさと戦争の不条理を伝えてきました。漫画が苦手な私でさえ、大人になってから全巻読んだものです。
今年に入って『はだしのゲン』が広島市の学校の平和教材から削除されたことが問題視されています。広島市教委がこの優れた作品を削除したのはG7と関係あるのか?
きょうのパネルディスカッションでは、司会の金平さんとパネラーの4人が、広島でG7が開かれることの意義、G7はこうあってほしい、私たちはサミットの結果をどう見るか、などについて語り合いました。

私の心に残った発言のメモです。
・G7の使命は、ロシアによるウクライナ戦争を即刻とめること。ウクライナ に武器供与して戦争を拡大することではない。
・広島は戦後一貫して核廃絶を訴えてきた。それは今もゆるがない。
・核被害に国境はない。
・抑止の核はよいけど威嚇の核はだめと言うけど、どう違う?
・『はだしのゲン』は世界各国語に翻訳されているのに、おひざ元の広島で削除されるのはおかしい。核保有国あるいは傘の中にいるG7諸国に忖度しているのではないか。
・原発をやめないのも、核開発能力を維持するため。
・G7が政治のおまつり、単なるショーで終わることがいちばんよくない。マスコミの伝え方にも問題がある。
・NATOはほんとうにウクライナ戦争を止める気があるのか?日本にこそその使命があるのではないか。
・NATOの日本事務所をつくる計画がある(日本がNATOに加盟?)
とても濃い内容のイベントでした。パネルディスカッションの部分はyoutubeで視聴できます。https://www.youtube.com/watch?v=7u6TxUuJZD8
広島市内は日本各地から派遣された警官がものものしく警備にあたり、19日から21日まで3日間は交通規制に加え、学校や店も休みになるそうです。それだけの犠牲を払って開くサミットなのですから、少しでも実のある会議になってほしいものです。今回はガチガチ警備の平和公園はパスしました。本来は静かな祈りの場所なのですが。