
昨年12月のエスペーロ能勢でのおはなし会では、夏に訪問されたウクライナの報告を聞きました。http://espero0osaka.blog118.fc2.com/blog-entry-1756.html きょうはその続編を聞きたいと思いました。
嬉しかったのは、去年のお話に出てきた、日本のアニメ好きの少女のその後を知ることができたことです。17歳になった彼女は同じく17歳のボーイフレンドとルーマニアに避難しました。18歳になると、男性は兵士となるために国外に出られなくなるからです。それは父親を戦闘で亡くした彼女の希望でもあり、夫を亡くした彼女の母親の願いでもありました。しかし、まだ若い(幼い)ふたりにとって異国の生活は厳しく、けっきょくウクライナにもどってきたそうです。
Kポップなどダンスに夢中の少女たちの言葉も心に残りました。「私たちは平和な時と同じように踊りたい。私たちが落ち込むことはロシアの思うつぼ。踊ることは負けないという意思表示だ」。
避難しないで故郷に残るのは多くは高齢者です。新しい場所へ避難しても、高齢者には仕事もないし、年金暮らしでは住宅を借りるのも経済的に苦しい。故郷と運命を共にするという覚悟の人たちでした。
イスラエルとパレスチナの衝突が始まってから、ウクライナの報道は激減しました。遠い国に住む私たちは、報道がなくなるとすぐに忘れてしまいがちです。しかし、ウクライナの悲劇は今も続いています。
どうしたらもっと平和に近づけるのか。国際社会がもっと動かなければいけないと思います。
(写真はきょうの参加者にプレゼントされた写真はがきです。美しいウクライナの少女たち)