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1月15日(土)夕方のお客さん
2011/01/15(Sat) | お店日記 | page top↑
きょうはすごく寒いし、もうお客さんもないかなあと思っていた夕方5時半、「居酒屋が開く6時までちょっと時間つぶさせてえ」とご近所の50歳男性Yさんが入って来られる。「どうぞどうぞ、ごゆっくり」。

「ここの物はどれもいいねえ。なんかいい雰囲気があるわぁ」とフェアトレードのよさをわかってくださるYさん。「そうや、来週職場の若いカップルを食事に誘ってますねん。あの子らに何かプレゼントしたろ」。Yさん、前に来た時もどなたかへの誕生日プレゼントでしたね。人がよいのだ。

そうしている時に「こんにちは~」と女子高校生がふたり。M高校吹奏楽部のふたりは、4月の定演に向けてプログラムに載せる協賛広告集めだ。「メイプルホールの会場費がすごくかかるのに広告がなかなか集められなくて」とふたり。「そんなもん、高校生やのに箕面市も安くしたったらええのになあ」とYさん。「学割ないのん?」と私。

そこでしばし、女子高校生ふたりとおじさんおばさんの会話がはずむ。話は恋愛論にまで及び「あんたらな、彼氏できたらむこうからプロポーズさせなあかんで。オレなんか自分の方から頼んで結婚してもろたから、いつまでも恩着せがましく言われた」。3年前に20年の結婚生活が破たんしたYさんの心底からの恋愛指南だ。「は~い」と高校生。

「いちばん小さい枠になるけど広告出さしてもらうね」と言うと「ありがとうございま~す。来週また原稿を取りにきます」と若者たちはフェアトレードチョコレートをおみやげに家路を急いだ。Yさんも「あっという間に30分楽しませてもらったわ。ありがとう」と、プレゼント用と自分用の小銭入れやキーホルダーを買って居酒屋さんへと向かった。

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