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9月11日(日)NYから10年、東日本から6ヶ月
2011/09/11(Sun) | お店日記 | page top↑
きょう9月11日は、ニューヨークの同時多発テロから10年、東日本大震災から6ヶ月という節目の一日となりました。

2001年9月11日の映像を見た時のことは、だれもが忘れられないでしょう。私は当時インドネシアのバリ島に住んでいて、家で1人テレビを見ていました。信じられない映像を見て、震えながら職場の夫に電話したことを覚えています。学校からの旅行で隣のロンボク島へ行っていた娘たちは次の日すぐに戻ってきました。このあと何が起こるんだろうという不安をだれもが抱えていたと思います。

あれから10年たったのですね。アフガン戦争、イラク戦争で亡くなった犠牲者は22万人と言います。その大半が民間人です。オサマ・ビン・ラディンを捕まえるために多くの犠牲者が出ました。あれらの戦争はいったい何だったのか、しっかりと検証すべきだと思います。

そして東日本大震災はまだだれの記憶にも新しいところです。まだまだ被災地で苦しんでいる方たちが大勢いらっしゃいます。そしてその人たちに何かしてあげたいと思っている人たちもたくさんいます。NYや東北が人々の記憶から消されないためにも、きょうのような節目にみんなで静かに考えることが大事だと思います。

きょうは、みのお市民活動センターのロビーであった「ほっとコンサート」に行って来ました。友人のNさんが朗読で出演すると聞いていたからです。ロビーに集まった人たちで、まず9.11および3.11の犠牲者の冥福を祈りました。

サークル「ゆう」さんの朗読は、ふだん歌で歌っている「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」などの歌詞をメロディーなしで朗読してくれたのが新鮮でした。

そのあとはピアニストの山田紗耶加さんを中心とした「The Sound Tree」の演奏でした。山田さんが弾いているピアノはなん 被爆ピアノ と昭和10年製造のヤマハピアノです。昭和20年8月に広島で被爆し、持ち主の当時19歳だった明子さんは翌日亡くなったそうです。その後お母様が60年間保存されていたのを、今では修復してこのように多くの人たちに聴いてもらっているということです。「被爆ピアノ」から流れる曲は、平和の象徴として特別の意味が込められているように思いました。

おなじみの唱歌や映画音楽の後は、山田さんの作詞作曲、東日本の人々のエピソードを織り込んだ「ふるさとに愛を希望を」という曲でした。なかなかつらい歌でした。そして最後にみなさんで、と言われた「ふるさと」は、私はつらくてもう歌えませんでした。北朝鮮拉致被害者の時もそうでしたが、3.11の震災以降、この歌ほど歌うにつらいものはありません。

しかしとにかく、きょうは犠牲者を悼む場所と機会を与えていただいて、出かけていってよかったと思えるコンサートでした。
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