アサンテサーナの佐山さんが「カフェ便り」の中で宇根豊さんという方の本を紹介して書いておられるので、言ってみれば孫引きになりますが、次のような記事です。
・・・フランスの画家、ミレーの有名な絵に「落穂拾い」というのがある。深く考えたこともなかったけど、実はこれ、麦畑を耕作してきたお百姓さんが拾っているのではなく、刈り取りが終わったあとの麦畑に貧しい人たちが取り残された麦の穂(落穂)を取りに来ている光景だとこの本で知り、感動した。
この本には「(日本でも昔)落穂拾いは百姓はしてはいけないしきたりだった。稲刈りが終わりかける時には、もうあぜに袋を持った貧しい人たちが待っていたそうだ。天地からの恵みをお百姓さんだけでなく皆で分かち合うすばらしい習慣だなあとしみじみ思う・・・
あまりにいい話なので、お客様にも聞いてもらいました。若き農業者のIさんは「そうなんですねえ。たしかに稲を刈った後落穂を集めるとかなりの量になるんですよ」ということでした。Hさんはイスラエルの律法にそういうこと(畑の一部は刈り取らないで貧しい人のために残す)を定めた一文があります、と言われました。
分かち合いの習慣は人間の知恵ですね。